涙の本読み(19)涙・・・2005/9/9 [第二二章 涙の本読み篇]
「さあ、みんな。どうだったかな?」
僕がそう聞くと、谷村美月が涙を拭きながら、一番に答えた。
「・・・自分で・・やりながら・・・泣いてしまったぁ~」
とまた涙を流す。その泣き顔は、とってもとっても素敵だった。
次に聞いたのが芳賀優里亜。もう、言葉も出ないと言う感じ。だが、何とか答える。
「・・・・・友達って・・・いいですね・・・・」
そして、佐津川愛美。赤い目で答える。
「・・・・・感動しました・・・」
芳賀も、佐津川も、素敵な子だと思えた。そして、この子たちはちゃんとテーマを理解し、それを受け止めていた。
それぞれの見せ場、理沙の夕陽。高台のマキ。それを見送る夏美。
みんな自分の立場を理解し、それぞれと戦いながら、ドラマを盛り上げた・・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと8日!