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涙の本読み(10)アル・パチーノ&ダスティン・ホフマン  2005/9/9 [第二二章 涙の本読み篇]

 強烈なキャラを演じると、俳優はその役から脱皮できないことが多い。

 その昔、「スーパーマン」を演じたジョージ・リーブスは、イメージが強過ぎて、その後仕事がなく、プロレスラーに転向した。

 スティーブ・マックイーンはアクション俳優の印象が強く、文芸作品のオファーが来なかった。結局、自分で製作費を集めて「民衆の敵」に出演した。

 イメージというのは恐ろしい。だが、アル・パチーノやダスティン・ホフマンはそれを超える演技をする。

 厳しい注文だが、谷村美月にも同じものを求めたい。
 
 ただ、由希とマキは不良というだけで、本来は全く違うキャラ。性格も、生い立ちも、言葉使いも、行動力も全然違う。

 マキは古いタイプの不良だが、由希は今時の不良少女。全く別のキャラ。同じように演じる方がむずかしいだろう。

 しかし、同じ俳優が演じることで似てしまうことを危惧した。

シナリオ7.jpg

 本読みの谷村を見ていると、そんな理屈ではなく、完全に別の役キャラで、マキの台詞を読んでいた。そこに「カナリア」少女の面影は全くない。

 さすがだ! 

 まだ、固まってはいないが、方向は間違っていない。おそるべき15歳! いいぞ! そのまま行け!

 佐津川愛美も、芳賀優里亜も、彼女たちなりに役を考え抜いて来た感じがある。ただ、まだ皆、手探り状態。それを模索し、世界観に合うかどうかを試している段階だ。

 助監督さんのト書き読みが続く・・・。

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと8日!




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