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涙の本読み(17)涙が溢れる・・ 2005/9/9 [第二二章 涙の本読み篇]

 佐津川愛美も谷村美月も、ボロボロに涙を零しながら、涙声で台詞 を読み続けた。

 いや、もう読んでいるのではない。叫び続けているという感じだ。聞いている方も涙が溢れる・・。

しなりお13.jpg

夏美(佐津川)「(顔を上げる)・・・」

マキ(谷村)「お前は絶対に死ぬなよ! 百歳まで生きるんだぞ!」

夏美(佐津川)「(涙が止まらない)」

マキ(谷村)「私の分もしっかり生きるんだぞーー!美香や理沙の分も想い出を作るんだぞぉーーーーーー!」

夏美(佐津川)「マキーーーーー!」


 芳賀優里亜はすでに台詞がなく、聞く側にまわっていたが、彼女もまた大粒の涙を拭きながら打ちのめされたように動かない。

 男性スタッフも素知らぬ顔で、頬を掻くような振りをして涙を拭く。かくいう僕も必死で涙を堪えていた。そしてエンディング。ト書きを読んだ。
 
 「夏美、草原の中を走って来て立ち止まる。カーペンターズの「青春の輝き」風歌 が流れ出す」

 ここで音楽スタート。ラジカセをオン!「青春の輝き」をかける!

(つづく)

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと8日!




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