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演出について(4)山本五十六 2005/9/10 [第二三章 最終準備篇Ⅲ]

 主人公の山本五十六長官をリアルに演じさせるために、こんなことをしたという。

 主演の俳優が控え室からスタジオまで移動するときも、わずかな距離なのに車で送り迎え。
到着すれば赤いじゅうたんを車から入り口まで敷いて、海軍のラッパを鳴らす。

 スタッフ全員が作業をやめて立ち上がり、彼に向って敬礼させたという。毎日、それを繰り返す。

 が、同じ撮影所で仕事をしていた黒澤組以外のスタッフは(いや、彼のスタッフでさえも)「バカじゃないか!?」と思ったらしい。

 でも、それが俳優を山本五十六長官そのものにするための黒澤式の演出であり、その方法論で数々の名作を作り上げたのである。

 そんなふうに巨匠たちは様々な方法を試しみる。

 僕の場合はどうか? とても巨匠たちには及ばないが、いつも一番最初にするのはこれだ・・・。

 (つづく)



*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと1週間!
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