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絵コンテ講座(その1) 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]

 以前にも少し書いたが、絵コンテの見方を説明する。

絵コンテ/夏美バスと2.jpg

 漠然と見ると、ヘタな漫画にしか見えない。ハリウッド式のリアルな劇画調なら、出来上がった映画のイメージを想像しやすいかもしれない。

 アメリカはその種のイラストレーターを雇って描かせる。が、日本ではそうはいかないという話は前回書いた。

 絵コンテを使わずに、現場で説明する監督の方が圧倒的に多い。が、丸書いてポンという絵でも描くことで、スタッフにイメージを伝えようとする監督もいる。

 そんな絵コンテというのは、単にイメージを伝えるだけでない。さまざまな役割がある。

 まず、サイズ。映画の撮影で人を撮るときには、

 アップ、(顔全体を写すもの)
絵コンテ/夏美アップ3.jpg

 バスト・ショット(胸まで入れて顔を写す)
絵コンテ/マキバスと.jpg

 フル・ショット(全身を写す)
絵コンテ/鉄男後ろ姿.jpg

 等のサイズに分かれる。

 つまり、絵コンテを見れば、監督がそのカットをどのように撮りたいか? が分かる。

 撮影部は「どのレンズを使って、撮るべきか?」事前に考える。

 照明部は「どの辺にライトを置くか? どのくらいの強さのライトが必要か?」と思う。

 コンテのない場合は、スタッフは現場に行ってから監督の説明を聞く。それから、「どうすればいいか?」を考え始める。

 つまり、絵コンテがあれば事前に考え、用意できるのだ。

絵コンテ/鉄男アップ.jpg

(つづく)

タグ:絵コンテ
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