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アイドル映画がつまらない理由 2005/9 [第二四章 撮影スケジュール]

 昔、よくあったアイドル映画。

 それらも「大物俳優」スタイルで撮られた。スケジュールがタイトで忙しい人気歌手を優先的に撮影。あとで脇役のシーンを撮る。

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 主役はもともと歌手だったりする。台詞を覚え、話すだけで精一杯。気持ちを作ったりできない。

 スタッフも早く撮影して、テレビの歌番組に間に合うように送り出すので精一杯。

 それでいいものが、できる訳がない。

 そのために「アイドル映画」というと安易で、ヘタな芝居を見せるものという印象が出来てしまった。

 それだけは、したくない・・・。

 有名なベテラン俳優が出演した映画。それも彼のシーンは、まとめて2日ほどで撮られた。映画を見ると何度も出て来るが、ギャラを値切って出てもらったので、優先的に撮影。

 もの凄くうまい俳優なのに、その作品ではどのシーンもテンションが同じ。見ていてげんなり。

 いくら演技派の俳優でも、同じ日に撮ったものは同じテンションやトーンになってしまう。物語の中で、長い時間が経っているのに、彼のシーンだけは時間がストップしていた・・・。

(つづく)


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