手直しした物語(4)スピルバーグの勝利!2005/9 [第二四章 撮影スケジュール]
そのシーン。勝負が一瞬で着く!というのに変える。それなら下痢をしたフォードでも、撮影ができる!
映画館で「レイダース」を見たとき、そのシーンは大ウケだった。「これから戦いが始まる!」と思わせておいて、インディが拳銃を抜き。銃弾一発! ドキューーーン!
それで勝負がつき。大きな刀を振り上げた黒装束の男が倒れる!
壮絶な肩すかし。観客は大爆笑。「そんなの在りかよ〜!」と突っ込みたくなるが、あははは・・という感じだった。
スピルバーグは、アクションシーンを爆笑シーンに変えたのだ。
これは結果的に成功。アクションを延々と見せるより、笑いで見せることの方が遥かに新鮮であり、面白い。
災い転じて福となす。いつも、こうはいかないだろうが、スピルバーグはそれを成し遂げたのである。
「レイダース」の撮影は予定より、数日早く終了。製作費内で納め、映画も大ヒットしたのである。
その後のスピルバーグはご存知の通り、「ET」「インディジョーンズ/魔球の伝説」「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」とさらなる活躍を続けて行くのだ。
さて、こちらも似たような状況。何とか切る抜けねばならない。スピルバーグ・レベルではないが、僕が考えた新展開は次のようなものだ・・。
(つづく)