帰国。東京で再スタート、
アルバイトをしながら、オリジナル脚本を書くところから始める・・・。
まず、業界で仕事をすることを目指し、6年かかって監督となる。
といっても、深夜ドラマや超低予算のVシネマばかり。業界最悪!と言われる会社ばかりで仕事をした。
「感動的な作品を作ろう!」
関係者は誰も、そう思っていない。
「太田はギャラが安くても、手抜きしない・・・」
そう思われて、よりキツく、より安く、より酷い仕事が来るようになった。
「僕は・・・何をしているのか・・・・」
葛藤の日々。これが夢に見た監督業か? 夢を売る仕事なのか?
悩んだ末に、決心する・・。
(つづく)