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映画監督という仕事(8)自主映画は趣味か? 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 それどころか、説教する大学生の友人までいた。

 「太田。お前なあ。 自主映画なんて所詮は趣味だよ。他の奴から見たら遊びなんだよ。

 なのに、お前はスタッフにも、俳優の演技にも厳しいことを言う。プロのような撮影をしようとする。勘違いしてないか? 楽しくやるのが自主映画だろ?」

 勘違いはしていない。遊びのつもりはみじんもなく、当時からプロの映画監督を目指していた。
 
 が、時代は80年代前半。友人の考え方がマジョリティ。大学生の多くは4年間、楽しく遊んで暮らしたいと思っていた。

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 大学を卒業すれば、就職。まじめに働かねばならない。それまでは好きなことやって、彼女作って、海やスキーに行ってエンジョイしたい。そう考えていた。

 その背景にあるもの。当時は就職すれば安泰。定年まで給料がもらえた時代。会社が潰れることもない。今のような不況の時代ではなかった。

 「夢を追ってミュージシャンや俳優を目指すなんて、現実を知らないバカだ。世の中甘くない。嫌でもサラリーマンになり真面目に働くのが、堅実な生き方!」

 そんな時代だった。対して僕は、こう言い続けていた。

 「僕はサラリーマンにはならない。どんな厳しくても、プロの映画監督を目指す! 8ミリ映画で映画界に殴り込みをかける!」

(つづく)

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「ストロベリーフィールズ」の放送日 in 2008-69938281.jpg

衛星放送 チャンネルNECO 特集「天国の法則」

今週6月20日(金)午後5時10分から放送!

監督&脚本:太田隆文
出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月 
波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳

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