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主人公、登場の表現とは?(2)舞台演劇の場合 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 学生映画や新人監督の作品で、よくあるパターン。

 冒頭から数人の登場人物が出てくる。が、誰が主役なのか?分からない。

 作り手は「誰が主人公であるか?」分かっているが、それを特別な表現で強調せねばならないことに気づいていないからだ。

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 それなりの方法論で描けば、観客は無意識に「主人公が誰なのか」を理解する。が、無意識に理解するので、新人監督だと「意識して描かねばならないこと」に気づかない。

 それらの表現。昔ながらの舞台演劇(新橋演舞場や明治座でやる伝統的なもの)が勉強になる。意気なものが多い。例えば・・・幕が開き、すぐに主役は登場しない。

 二番手、三番手。時にはその場面限りのキャラクターが出て来て、物語の設定を紹介する。(もちろん、客席に向かって告げるのではなく、物語を進め、演じながらである)

 そして、とてもいいタイミングで主役が登場。傘をさしてやってきて、ぱっと閉じると中村勘三郎!「おーーー!」と観客は声を上げ、拍手が起こる。

 或いは酒を飲んで、歌いながら花道から登場! 単に有名俳優が演じているから、「ああ、この人が主役か!」という表現ではない。

 いずれにしても他の役と違い、「この人が主役ですよ!」ということをアピールするものだ。

(つづく)

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