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大人はわかってくれない?(8ー終)十代の感覚を大切にする演出 2005/9/17 [撮影初日(三)俳優登場]

 今回の「ストロベリーフィールズ」のシナリオ。

 幸い、若い子たちの共感を得た。理由を考えてみると、思い当たることがある。

 僕はよく言われる。

 「子供っぽい!」「30才を超えたのに、まだ10代のようなことを言ってるの?」「お前はいくになっても成長しない!」

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 だが、ある先輩はこう言う。

 「もし、お前が会社員なら問題。だが、映画の世界では、それは武器。子供っぽいということは、子供の気持ちが理解できるということ」

 そういえば、僕は未だに「大人は信用できない・・」と言ってしまう。もう、40代も半ばなのに。

 あと、尾崎豊の歌を聴くと今も共感してしまう・・。

 「だから、あんなに10代から支持されるシナリオが書けるんだよ。

 ま、映画監督に向かって大人になれと言う奴も、問題だよな? スピルバーグだって、ルーカスだって未だに子供だよ。だから、あんな映画が撮れるんだ」

 先輩はそう言ってくれる。ちょっと安心した。

 ただ、40代になると、どうがんばっても、時代を察知するアンテナが錆びてくる。僕も頭の固いオヤジたちと同じように、過去の価値観に縛られ始める。

 正しいと思って決断しても、時代を逆行することもあるだろう。撮影現場で僕の思いを通せば、10代の俳優の感覚を踏みつけてしまうかもしれない。

 感性のアンテナは、いつの時代も若い人の方が鋭い!

 だから、出来る限り、佐津川愛美や谷村美月たちの「10代の感性」を大切にして演出したいと考えた・・・。

(つづく)


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