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撮影について(8)頭の固い人々 2005/9/17 [撮影初日(五)聖林式?]

 映画界では、今もこう思う人が多い。

 「映画はカメラが1台で十分。完成形を想像、計算して撮る。無駄なものは撮らない。それこそが正当な映画撮影である」

 その発想。歪んでいると感じていた。

9946742.jpg

 貧しくて2台のカメラが2台使えないのではない。1台で十分だと言う意味。

 経済性だけでなく、心まで貧しくなっているような気がする。

 金がなくて腹一杯メシを食えないのに、強がって「俺は腹へってないから、食べたくない」と言っているような状態。

 いや、それならまだ本音は、メシを食いたいのだ。

 が、先のような撮影法をする映画人たちは、予算が少ないので仕方がなくしているのではなく、「これこそが正当派で、伝統的な日本映画の撮影法なんだ」と信じ込んでいる。

 致命的な気がする・・。

(つづく)

 

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