撮影について(9)経済格差? 2005/9/17 [撮影初日(五)聖林式?]
そんなふうに日本映画の撮影法が貧しくなった理由は、経済格差にある。
ハリウッド映画がよく使うパナビジョン・カメラ。レンタル料が超高額!
それを長期間借りるともの凄い額! 安いカメラだって、2台借りれば倍の料金。
フィルムの量も、2台で回せば倍。3台なら3倍。
さらに現像費も、プリント代も全部倍々となり、製作費がどんどん上がる。
100億円単位で映画を作るハリウッドなら問題なくても、昔から貧しく作ってきた日本映画では高嶺の花。
たまにある大作映画なら、Bカメラというのがつくことがあるが、基本的に日本映画はカメラが1台。 同じシーンを別角度から、同時に撮ることができない。
日本映画のカメラ1台で、最低必要限のものだけを撮影をするスタイルは、ハリウッドのように高額な製作費がないことで、生まれてきたものなのである。
それがベストと思い選んだ手法ではない。どう正当化しても、貧しい故ということ・・。
(つづく)
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