撮影について(7)演技のし易さ 2005/9/17 [撮影初日(五)聖林式?]
そして一番大切なのは、俳優の演技のし易さである。
長台詞で次第に気持ちが盛り上がり、最後には涙を流すシーンがあったとする。
これは一気に演じないと難しい。途中まで撮影して、次に別の角度から涙を流すところ撮ってとか言われても俳優は演じにくい。
気持ちというのは繋がっていて、涙というのはすぐに出るものではない。

また、泣いて目が赤くなったあとに、それ以前のシーンを演じろと言われても、腫れが引くまでは無理。
そんなときも複数のカメラがあれば、その演技を頭から最後まで捉えることができる。俳優も演じ易いし、いい芝居ができる。
複数のカメラでの撮影には以上のような利点があり、ハリウッドではそれを常識として映画作りをしている。
ところが、日本では基本的にカメラは1台。なぜか? そこには映画人がどうすることもできない大きな壁があった。
(つづく)
長台詞で次第に気持ちが盛り上がり、最後には涙を流すシーンがあったとする。
これは一気に演じないと難しい。途中まで撮影して、次に別の角度から涙を流すところ撮ってとか言われても俳優は演じにくい。
気持ちというのは繋がっていて、涙というのはすぐに出るものではない。

また、泣いて目が赤くなったあとに、それ以前のシーンを演じろと言われても、腫れが引くまでは無理。
そんなときも複数のカメラがあれば、その演技を頭から最後まで捉えることができる。俳優も演じ易いし、いい芝居ができる。
複数のカメラでの撮影には以上のような利点があり、ハリウッドではそれを常識として映画作りをしている。
ところが、日本では基本的にカメラは1台。なぜか? そこには映画人がどうすることもできない大きな壁があった。
(つづく)