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芳賀優里亜の実力!(3)自信?  2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 理沙役の芳賀優里亜に近づき、声をかけた。

 「理沙の、ここの演技。難しいから。席を立つとき、夏美に『ちょっと、あんたね!』と小さい声で言ってもいいよ?」

 そうすれば観客は、「理沙がマキの応援に行くために立ったのではなく」、「夏美に詰め寄るために立ったこと」が確実に分かる。

 でも、芳賀優里亜。意外な反応を示す。

 「台詞なくても、大丈夫です」

 間髪入れずにキッパリと答えた。ということは、芳賀はこの演技がむずかしいことは把握している。

 もし、むずかしい演技でないと思い込んでいたなら、「何で監督は、そんな提案をするのだろう?」と疑問に思うはず。

 すぐに答えることはできない。それを芳賀は答えた。

 ということは、難しい演技であることはすでに承知。その上で「私はそれを十分にこなす事ができます!」という意思表示だ。

 強い自信の現れ。考えた・・。


(つづく)



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