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この場面。主人公は谷村美月(11)女・三四郎 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 この映画の仲代達矢。出て来たそうそうに「かなり強い!」ということを感じさせる。

 実際、仲代が映画の中で切り合うのは、ラストの三十郎との一騎打ちのみ。

 何もしなくても「出来る!」と思わせるのは、もの凄く力のある俳優でないとできない。

 それを15才の谷村美月。成し得た!

 組み合っているだけで、「強い!」と感じさせる。女・三四郎だ。監督として谷村を見ていると、ほんとうれしくなる。

稽古中2.gif

 でも、おもしろいのは「カット!」といって、芝居を止めたとき。

 突然に女・三四郎が、普通の子に戻る。マキでも、三四郎でもなく、照れ屋の文学少女・谷村美月になる。

 面白い子だ。

 

(つづく)


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