田辺のデニーロ、撮影日記(12-b)母校で映画出演 2005/9/17 [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
本日はクランクイン。映画撮影の初日。
控え室で待つ垣内さん。有名な俳優さんと共に出番を待ちながら、いろんなことを思う。
今日の撮影場所の東陽中学。ここは垣内さんの母校でもある。
今から20数年前、この学校に毎日通った。隅から隅まで知り尽くしている。
いろんな想い出がある。木造校舎は夏、暑い。冬は寒かった・・・。
垣内さん。撮影現場の東陽中学は母校。
木造校舎が美しい学校。でも、鉄筋の校舎やったらなあ・・・と思っていた。
その木造校舎。来年にはついに取り壊される。さまざまな想い出が詰まった建物がなくなってしまう。
中学時代は何も感じなかったが、なくなるとなると淋しい。
その木造校舎で映画撮影があり、それに自分が出演するということ。感じることがある。
教室で勉強。運動場で体育。弁当を食べたこと。先生に叱られたこと。友達とケンカしたこと。いろんな想い出でいっぱい・・。
そこで自分が俳優として出演する。それも学校で働いている用務員の役。
それもオーディションで選ばれた。十数人いるグループの中から演劇経験のない自分が選ばれた。何かの縁なのか? とても不思議だ・・。
まさかこんなことになるなんて・・・あの頃には想像すらしなかった。
感慨深く、嬉しくも、少し緊張・・・。
その間にも、出番の時間が近づいて来る・・。
(つづく)