大人になるということ(6)挫折した大人たち 2005/9/18 [撮影2日目(一)学校]
僕が子供の頃。正月になると、親戚や近所の人たちが集まった。
宴会になると、飲んで酔っぱらう人もいる。そんな1人のおじさん。僕に説教をした。
「お前なあ。世の中は厳しい。夢や希望なんてないんや。
自分の着きたい仕事になんか、絶対に付けへん!
甘いこといわんと、ちゃんと現実を見て、堅実に生きなアカンぞ!」
現実を把握した大人が、世の中を知らない子供に、「厳しさ」を教えるようとする言葉に思える・・。
でも、僕は子供心に「何か違う・・」と感じた。この人は何を言ってるんだ?と思えた。
何年も経ったから聞いた。
そのおじさん。若い頃は小説家になりたかったらしい。でも、なれなかった。凄く悩んだという。
「俺は十分に努力した。なのに小説家にはなれなかった・・。
努力が足りなかったのか? 才能がなかったのか?」

(つづく)

宴会になると、飲んで酔っぱらう人もいる。そんな1人のおじさん。僕に説教をした。
「お前なあ。世の中は厳しい。夢や希望なんてないんや。
自分の着きたい仕事になんか、絶対に付けへん!
甘いこといわんと、ちゃんと現実を見て、堅実に生きなアカンぞ!」
現実を把握した大人が、世の中を知らない子供に、「厳しさ」を教えるようとする言葉に思える・・。
でも、僕は子供心に「何か違う・・」と感じた。この人は何を言ってるんだ?と思えた。
何年も経ったから聞いた。
そのおじさん。若い頃は小説家になりたかったらしい。でも、なれなかった。凄く悩んだという。
「俺は十分に努力した。なのに小説家にはなれなかった・・。
努力が足りなかったのか? 才能がなかったのか?」

(つづく)
