SSブログ

マキからの手紙(12)長塚先生という役 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

10441769.jpg

 並木史朗さんに、こう説明した。

 「長塚先生という役は、悪役ではありません。

 長塚先生は、日本人のお父さんの代表です。最後の頑固オヤジ。

 昔なら口うるさいが、いいオヤジ。憎まれながら愛されるキャラでしょう。

 この映画の舞台。昭和40年代には、たくさんいたタイプ。

10441767.jpg

 でも、今は時代は変わり、価値観が変化した。正しいものが何なのか? が分かりにくい時代。

 これが絶対!ということがない。

 そんな時代に、もう機能しない古い価値観をふりまわし、押し付けるオヤジ。

 もはや、子供たちを虐待しているのと同じ。

 それに気づかずに、横暴を続ける。愛情があるだけに、始末が悪い。

 悪役を演じることで、子供たちのためになると信じているから厄介。

 それはもう、悪役を演じているのではない。

 単に子供たちを傷つける『悪』そのものであること。

 本人には、分からないんです・・」


(つづく)



タグ:並木史朗
nice!(1) 
共通テーマ:映画

nice! 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。