写真上。美香の部屋を撮影するために借りた場所。
部屋の入り口となる障子。
ここを開けて、美香(東亜優)を先頭に、夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)が入って来る。
物語の中、この4人。もし、事故に遭わず。或いは夏美以外の子たちも生き残っていれば。
互いに家族の話をしたり、相手の部屋を訪ねたり、自分の悩みを打ち明けたりすることはなかったであろう4人。
3人が死んだことで、幽霊となり、この世に帰って来たことで初めて、互いの悲しみを知り、共振を始めるという場面のひとつ。
そんな大切なシーン。新人で、14歳、映画初出演の東亜優。
演じる美香が、告白する場面を撮影する。
(つづく)