谷村、参戦!(3)暴走を期待 2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]
先に紹介した。「鉄男は悪くないぞ!」というマキの台詞。
そこからもう、谷村美月のテンションは高かった。さらに!
マキ(谷村美月)「柔道だよ・・(と、飾られたトロフィーを見つめる)・・・・勝手なこといいやがって! もう、遅いんだよ!」
この台詞。マキは父親に言ってる訳ではなく、自身に向かっていうように、或いは独り言をいうような、感じで書いた台詞。
監督によっては、全て自分のイメージ通りに演じさせる人がいる。伊丹十三監督のように台詞は一切間違えてはいけないという人もいる。
しかし、映画というのは共同作業。その俳優の解釈が面白ければ、OKというのが僕の考え方。
多少、台詞を間違えてしまっても、意味が同じなら問題なし。
いや、むしろ、思いが籠って俳優が暴走するときこそ、おもしろい場面になる。
密かにそれを期待していたりする。と、ついに、やってくれた!
谷村美月の台詞。僕が考えた、独り言に近いニアンスではなかった。
(つづく)