ここまでの物語。シナリオで説明(2) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
(3)クラス・内
楽しげに雑談する生徒たち。夏美は一人。机の中から教
科書とノートを取り出す。
理沙「(振り向く)」
理沙の取り巻きも、振り返って夏美の教科書にマジ
ックで落書きする。指示しているのは明らかに理沙。
取り巻き・ラン、スー、ミキ、ミイ、ケイ「(微笑む)」
夏美「あっ・・・(何も言えない)」
理沙「(嘲笑)」
夏美「(隣の席の生徒に助けを求める視線)」
でも、その生徒は目を逸らせて教科書を見る。そのとき、怒号、
大きな物音。
夏美、振り返ると、マキが男子生徒相手に暴れている。
男子生徒「俺じゃないよ!(と、怯え気味)」
マキ「だったら、誰だよ!(教科書にマジックでイタズラ描き。『大
会には出られない!』)」
男子たち、抵抗できない。生徒たち集まり、まわりで囃し立てる。
美香「(勉強していたが立ち上がり、止めに行く)」
理沙「(手にはマジックペン。夏美に微笑むと、『フロイトの心理
学入門』を読み始める)・・・」
夏美「(理沙がやったことを理解。でも、何も云えない)」
美香「マキ、やめなさいよ!」
美香がマキを止めていると、扉が開いて、担任教師の京子。学
年主任・長塚。そして腰巾着の鮭山先生が教室に入って来る。
美香「起立!」
(つづく)