演出プラン(5)2005/9/19 [撮影3日目(一)排水口]
でも、多くのプロデュサーの発想はこうだ。
「いい作品を撮る監督」より、「早く撮影をして時間をかけない監督」が優秀と考える。
当日にパッパッと決める監督を見ると、いかにもベテランで、現場を分かったように見える。
が、実は適当であることが多い。
(中には優秀なプログラムピクチャー監督もいるが、決して名作を撮る人たちではない)
ほとんどの場合。彼らは定番で「立ち位置」も「カメラ位置」を決める。それなら撮影当日に決めるのも、さほど難しいことではない。
ただ、出来上がった画面は、平凡。よく見るドラマの一場面のようにしか見えない。
そうならないように、その場面を見せる上で、あらゆる意味で、最高のものを引き出すためには、俳優たちの「立ち位置」と「カメラ位置」はとても重要なのである。
(つづく)