ところが、さすがデニーロ。
そんな不安を一切見せず、先ほどの芝居を思い出しながら、マイクに向って、
「おーー、マキかあ?」
(サキではない。今回は間違えない!)
と、セリフを言いはじめる。
2度ほど録音して、OK!。
これで本当に垣内さんの仕事は全部終了である。
こうして、用務員・古本さんとはお別れ。
いつもの、会社員に戻る。
数日後。
「あの暑い夏の撮影って何だったんだろなあ・・・」
そう思えた。
まさに真夏の世の夢。本当に自分は映画に出たのだろうか?
来年、春の「ストロベリーフィールズ」公開が楽しみだ!