マキの応援シーン撮影(4)リアリティ? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]
違いは何か?
映画では、俳優の「台詞」と「動き」が決められている。メイキングは自由に話し、自由に動く。そこだけだ。
とすると、全てを決まった通りにやることで、若い俳優たちから「キラキラとした青春ぽさ」が消えてしまったことになる。
裏返して言えば、決められた通りにやらない。自由に動けるというのは、ドキュメンタリーならではのもの。
出演者は一般の人なのに、涙が溢れる感動ものがある。難病患者の闘病記。親子の再会。戦争の傷跡。幼い子供がお使いに行くだけのドキュメントでも、感動する。
プロの俳優は出ておらず、脚本家が物語を作った訳ではない。でも、グッと来る。
それは虚構ではなく、本物を描くことの迫力。リアリティ強さ。それが心に届くのだ。
ドラマは本物には勝てない。どんな名演技よりも、本当の人生を生きる人の言葉が胸を打つのである。
(つづく)