果たして、天神崎の夕陽は顔を出すのか?(3)黒澤明の場合 2005/9/19 [撮影3日目(四)天神崎]
「影武者」でも、そんなことがあったと聞く。
スタッフ、朝早くから準備。
俳優はカツラや衣裳を着け、鎧や刀を持つ。何百人ものエキストラもスタンバイ。
カメラや照明も用意、準備完了は午後。それから夕陽の時間まで現場で待機。
でも、雲が出て夕陽が出ないと、その日は撮影中止!
夕陽が出ても、黒澤監督が気に入らないとダメ。
そんなことで、毎日、朝から準備して、夕陽の撮影に備える。結局、1週間以上待ったらしい。
その費用たるは大変。エキストラのギャラ。
俳優スタッフの宿泊費。食費。なのに、撮影は進まない。毎日、もの凄い額が出て行く。
そんなことを通常の映画ではできない。まして、低予算映画では絶対に不可能なのだ・・。
(つづく)