立ち位置の決め方(7ー終)/2005/9/20 [撮影4日目(一)高山寺]
実は、この世にいられる時間が少ない順に、奥から並んでいる。
一番早く死神に連れて行かれるのが、美香(東亜優)。一番奥。
二番目が理沙(芳賀優里亜)。奥から二番目。
三番目がマキ(谷村美月)。奥から三番目。
この世に残る夏美(佐津川愛美)は、一番前。
さらに縁側から足を出し、地に着けている。
映画を1度見ただけでは分からないが、繰り返し見たとき「ああ、そうなのか・・」と分かるような表現ではある。
が、観客が例え気づかなくても、細かな意味ある表現を積み重ねることが物語と世界観を作り上げ、感動に繋がるのである。
台詞や表情。音楽や編集と共に「立ち位置」もまた、観客にさまざまなものを伝える。
(つづく)