犠牲者のシーン。避難する場面。なくても物語としては、成り立つ。
が、そんな描写があることで、「現実にはいない怪獣ゴジラ」をリアリティを持って感じられたのだ。
「SF」や「ファンタジー」というジャンル。
現実離れした物語だからこそ、現実感を持ち込まねばならないのだ。
それによって荒唐無稽な物語をリアルに感じさせ、その世界に引き込む。
だのに作り手が勘違い。
「荒唐無稽な話だから、リアリティは必要ない」
と考えがち。日本映画でファンタジーが成功しない背景だ。
今回の「ストロベリーフィールズ」。その辺を注意。現実感に拘りたい。
(つづく)