SSブログ

天才少女と「心の扉」(9)2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

1830898

 でも、順撮り(シナリオの順番にシーン1、2、3と撮影して行く事。)なら、俳優は登場人物と共に、時間の流れ通りにドラマを経験していける。
 さまざまな事件を体感しながら、次のシーンに臨める。その中で、登場人物も俳優も、成長して行くことを期待した。

 「成長を演じる」のではなく、「本当に成長すること」を望んだ。
 
 そして今日、この瞬間。マキが本当に成長した。マキ=谷村が、さまざまなドラマを見つめ、考えて考えて、葛藤し、成長したのだ。

 谷村美月が意識して、成長を演じたのではない。この瞬間、マキ自身が閉ざしていた心を開いたのだ。マキ自身、谷村自身が成長したのである!

 ここまで来ると、僕の役割はひとつ。谷村=マキに、自身の成長を伝えること。
 人は自身の成長、なかなか自覚できないものだ。

 役の人物も同じ。それを認識することで、本当に成長するのである。マキにそれをどうやって伝えるか?

 「前と同じに、やったんですけど・・」

 その認識を変えるにはどうするか? そうだ!

(つづく)

_m_T-OTA-f299e-008cd.png



nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。