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俳優の意思を超え、役は動き出す!(18)矢吹丈 2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 連載当時、漫画家のちばさんが矢吹丈を描いていたというより、ちばさんが描かされていたという状態だったとさえ思える。

 俳優も同じだ。

 先のマキの話。谷村美月がマキをこう演じようではない。マキ自身が独立してしまい、谷村の意思を超えていたのだ。

 今回でいうと理沙。芳賀がいくら押さえようとしても、理沙の思いは止められないのである。

 ジョーとマキ&理沙の話、共通するものがある。

 本人の意思を超えてキャラクターが動き出す。

 それはちばてつやという作家が、谷村美月や芳賀優里亜という役者がいかに凄い力があるか?という意味でもある。

(つづく)

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