写真で見る撮影現場・10/シーンの頭 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
このシーン。佐津川愛美演じる夏美が、包帯を取る芝居から始まる。
先に四人の立場を表現するために、夏美が前面。幽霊のマキたちが後ろという立ち位置であることを説明した。
が、そればかりではない。演出的なことだけを優先すると、物語としておかしくなる。
夏美が離れたところにいるのは、前のシーンが影響している。
先に撮影したシーン21。
夏美の家。マキたちを前に修羅場を演じた。
実の姉・春美(三船美佳)に「何で、夏美だけ死ななかったのよ・・」と面と向って言われた。
逆上した夏美はナイフを手に取り、手首を切ろうとして母に止められた。
そのことがあるので、気恥ずかしく。マキたちから離れて立っているのである。
では、この場面。写真を使い、順に説明していこう。
(つづく)