プロローグ このブログを公開する理由ー脳梗塞の恐怖。苦しさ。他人は理解しない? [2022年12月 喘息、発症]
このブログは私、映画監督の太田隆文が
実際に経験した闘病記録です。
最初はダニか埃による咳だと思っていたのが
実は喘息。次第に息も出来なくなる
地獄の苦しみ
病院で薬をもらっても改善しない。
そして、4月1日。急に目が見えなくなった!
実は喘息ではなく、心臓機能の低下。
20%まで下がっていた。
そのことで心臓喘息を発症。そして脳梗塞に!
記憶力が低下。字の読み書きが出来ない。
このブログはその闘病記録。
近年、脳梗塞は急激に増えています。
このブロを読むことで、何らかの参考。対応ができることを
願って、発症からの日記を公開しています。
病人側からの視点。参考になれば幸いです。
映画監督 太田隆文
ここからスタート
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。
今日は3月11日。あれから12年が経った。03-11 [2023年3月 喘息、悪化]
今日は3月11日。あれから12年が経った。2023-03-11
今日は3月11日。あれから12年が経った。
原発事故の悲劇を描いた映画「朝日のあたる家」のクランクアップが10年前。そして今日まで本当にいろいろなことがあった。原発事故から日本の歪みや醜悪が噴き出して来たような気がする。
それが現在、コロナ、コオロギ、プーチン、ワクチンにまで繋がっている。少し前になるが、若い友人からこんなことを言われたこと。思い出した。
「日本の映画監督って何で、社会や政府に対してもの申さないんですかね?彼らのブログやTwitterを見ても映画のことばかり。***を見た。**は才能を感じないとか、評論家みたいなことしか書かない。いや、映画ファンレベルですね!
昔の映画監督って、大島渚は政治家にーバカやろーって怒鳴っていたし、黒澤明は原爆や原発の映画作った。伊丹十三監督はマルサやマルタイと僕らが知らない世界を伝え、医療問題に切り込もうとして自殺。殺されたって話もある。なのに今の監督ってどうなの?って感じ。
映画作らなくても、社会や政府にSNSで意見を発信すればいいのに。小泉今日子でも意見する。政治的発言だ!と言われるのが怖いのか? その点、太田さんは偉いすよ。コロナ、ワクチン、トランプ、プーチンまで自分の意見を発信しているし!」
いや、僕も同じだ。何も変わらない。原発事故が起こるまで僕も、友人が批判する、まさにそんなタイプだった。映画にしか興味がない。読む本は映画関係。巨匠の自伝や映画技法。人と会っても映画の話しかしない。
オリンピックも、WBCも、24時間テレビも見ない。初詣も、クリスマスもしない。当然、SNSで発信するのは自分の新作映画のアピールと、最近見た映画の感想ばかり。若い友人の指摘通りであった。
それが12年前の今日。2作目の監督作品が終わり、過労で何ヶ月も寝込んでいた時。東日本大地震。テレビ中継で見ていた地震の様子。その中に巨大な高波が原発を襲う映像。アナウンサーは何も説明しなかったが、あの建物は原発だ。
その後、原発事故報道が始まる。映画にしか興味がない僕だが、原発事故は衝撃的だった。食い入るようにしてテレビを見ていた。体調が少し回復してからはリハビリ代わりに図書館に通い、原発報道を各社の新聞、雑誌で調べた。
そこにはテレビが伝えない事実、驚愕の事実が綴られていた。SNSでも調べる。小出裕章先生の「種まきジャーナル」を聞く。原発関連の書籍を読む。最初は「真相を知りたい!」だけだったが、あれこれ考えて映画にすべき、多くに伝えるべきと思うようになった。何かしなければいけない!衝動に駆られた。
それが「朝日のあたる家」となった。数年後、映画を見た団体から依頼。「ドキュメンタリー沖縄戦」がスタート。こちらは6年勉強している。まさかの3部作となり、今、最新作を編集中。
沖縄戦も、沖縄戦だけ勉強すればいいと言うものではない。太平洋戦争、日中戦争、ヨロッパ戦線、それらは過去の出来事ではなく、現在にも続いている。
ただ、僕も少し前までは映画にしか興味のない映画屋だった。昔、漫画家の本宮ひろ志がこう言った。「俺に弟子入りしたいという若い奴。漫画しか読んでない。俺の漫画読んで感動して弟子入りに来る。それじゃ漫画は描けない。社会経験なしに物語は作れない!」
同じように映画が好きで、映画作りたくて、社会経験もないのに、専門学校出て、学生映画やってて、監督になった人たちが多い。僕もその1人。
だから、映画のことしか話さない。映画にしか興味がない。だから社会のことを知らない。大島や黒澤や伊丹のような巨匠たちのように、社会に切り込むことが出来ない。
ただ、12年前の原発事故に興味を持った。原発を探ると背景に汚れた日本が見えてくる。隠されていた現実が見えてくる。僕が49歳の時。つまり、社会勉強を始めたのはそこから!?
それまでは映画のことだけ!50代は本当によく勉強した。脳の老化で記憶力減退の時期だが、よく覚えた。中学高校時代どころではない量の勉強をした。
戦後、日本を統治したのはA級戦犯。その孫がこの間まで君臨していた。戦争は過去の歴史ではない。全てが繋がっている。そして、感じていた疑問、理不尽の数々の謎が解けてきた。沖縄戦だけではない。
日米地位協定、日米合同委員会、辺野古基地問題、オスプレー、基地問題。その背景にあるもの?そんな勉強を続けて感じたこと。
巨匠たちには追いつくのは困難だが「隠された事実を伝える作品に作りたい!」「いつまでもダマさていてはダメだ!」と思うようになった。ま、僕の場合は低予算のドキュメンタリーだが、今は予算があり、組織力があるほどに本当のことを伝えられない。
その意味でラッキーなポジションにいると言える。どこからも圧力をかけられないフリーな立場なのだ。失うものもない。
そして今はテレビや新聞が伝えない事実を、映画で伝える時代ではないか?人々が求めているのは、そちらではないか?大手映画会社のシネコンでは無理だが、そんな作品でも映画館は発信できる。
第三弾。そんな思いで編集。全ては12年前に始まったと思えている。
漢方薬を飲み始めて3日目。03-11 [2023年3月 喘息、悪化]
漢方薬を飲み始めて3日目。2023-03-11
そんなに早く効くものではない。一昨日は再発した頃と同様に夜中、1時間ごとに目が覚めた。もちろん、横になって寝れない。もう10日ほどそんな感じ。熟睡できないので、疲労が溜まる。
昼でも眠く、ベットに座った状態で寝ようとするが、眠れない。長距離を走る深夜バスでもそうだが、座ったままではかなり疲れていても眠れないもの。これが何日も続くと、ある種の拷問のようになってくる。
このところ、そんな状態だったが、昨夜は1〜2度夜中に目が覚めただけで朝まで寝られた。最初はレインボーマンの「ヨガの眠り」のようにお地蔵さんのように座って寝るのだがー写真ー、朝起きると横になって寝ている。
どこかでバタンとなったが、目が覚めなかったのだ。本来ならそこで気管支がゼーゼー言い出して(つまり、横になると圧迫される)目が覚めるのが、朝まで寝られたということは、多少回復して来たのだろう。
悪くなる=>回復していく。このパターンは今回で3回目。学習し、あれこれ学んでくる。ただ、何回繰り返しても苦しい。一つだけラッキーなことがある。僕は花粉症がめちゃめちゃ軽い。
毎年、気づかない内に良くなる。朝、くしゃみが出る。鼻水が少し出る。でも、午後には治っている。酒を飲むと鼻が詰まりやすくなる。その程度。
毎年、透明人間のように、帽子、サングラス、マスクが必要な友人もいるが、僕は花粉症で苦しんだことはない。だが、もし、喘息で花粉症なら地獄だろう。
それでなくても気管支が晴れて細くなり、呼吸がしづらい。なのに鼻水、鼻詰まりが起きるともう呼吸ができなくなる。今でも階段を上がるときは、ゆっくりと。
踊り場では必ず休み、呼吸を整える。花粉症だとこれを超えるということだ。
とは言え、今の状態でも十分に苦しい。室内で移動するだけでも(狭い部屋なのに)息が切れる。老人を超えた体力。漢方薬が効くのはいつの日か?
「体調悪いのに、何で編集?」と思う人もいるだろう? [2023年3月 喘息、悪化]
「体調悪いのに、何で編集?」と思う人もいるだろう?2023-03-11
あるいは「発作が出ないなら、仕事するのは当然だよ」と考える人もいるだろう。もう何十年も重い病気はしていないこともあり、患者の気持ちになることがいかに難しいか?を痛感している。
うつ病の人なんて、余計そうだ。体は健康。だけど心が重い。仕事に行けない。家を出れない。それを他人は「サボっている」「怠け者だ」と批判する。特に同調圧力が強いこの国で患者は余計に苦しい思いをする。
僕も1本の映画が終わると過労でダウンし、数ヶ月寝たきりになるが、昔はそんなことをよく言われた。水道橋博士の苦悩は僕らが想像する以上のものがあったと思える。
僕は映画を作るときは7人分の仕事をする。が、業界の先輩から初対面なのに「お前は今の10倍の努力が必要だな!」と言われたことがある。
「俺のこと知らねえくせによ!」と言い返してやろうかと思ったが、当時は謙虚だった。30代だった。見た目が若く見えるし(20代に見られた)「苦労していないな〜」と感じたのだろう。
その人。製作会社の社員だったが、大手テレビ局に引き抜かれた。その後、局の都合で飼い殺しに遭い、何の仕事もさせてもらわないでクビ。
その後、お会いしていない。何も知らないのに、他人のことをあれこれ論評、アドバイスまでしても、そんな結末の人もいる。
最近は多くから理解してもらえるようになり「監督、お願いですから、頑張らないでください」と言われたりする。ありがたいことだ。
が、そうは行かない。今回は健康と引き換えの作品。呼吸困難でも編集は続ける。ちなみに健康状態はどんな感じといえば、喘息で体調不良で作業する状態が理解してもらえるか?考えてみた。
一番、近いのは熱がある状態。40度は超えない。集中力がない。起きているだけで精一杯。風邪ならベッドで横になって寝る段階。暖かくして休むべき。が、喘息は横になれない。暖かくすると発作が出る。
つまり、風邪で熱があり咳が出るが、横になれず、部屋も暖かくできない。食欲もなく体調不良が続くが、仕事するような感じかなあ?
「卵酒飲んで、2、3日ゆっくり寝れば〜」
ということができないところが、喘息の陰湿なところなのだ。
やっぱりなあ。喘息でストレスは要注意。03-11 [2023年3月 喘息、悪化]
やっぱりなあ。喘息でストレスは要注意。 2023-03-11
喘息についてあれこれ調べている。思い当たることだらけ。「沖縄戦」シリーズ3作を通して、ストレスだらけだった。何度も「殴ったろか!!」と思ったことあった。
関係者で問題ある奴がいて、トラブルしか起こさない。我慢の限界を超えて、クビにした。ドキュメンタリー製作経験もないのに、あこれ口を出して来る奴もいた。僕は激怒して怒鳴ったこと、人生で3回しかない。が、この仕事でそれが倍以上になった。
逆に面等向かって怒鳴られたことも何度かあった。いや、罵倒だった。あそこまで人格否定されること、人生で何度もあることではない。が、取材をお願いしている相手なら言い返せないし、黙って罵倒を聞くしかない。理解を求めるだけ。
沖縄戦の悲しみを全国に伝えようとしているのに、地元の人に批判され否定されることもある。「努力が足りない!」「愛がない!」「お前に映画を撮る資格はない!」そんなことも言われた。
それらの人たちは「ヤマトンチューが沖縄戦を伝えるな」「私たちが沖縄を伝える!」との思いがあるようだ。ただ、批判ばかりで何もしない人もいる。自分たちの世界に引きこもり、悦にいるだけの人もいる。
原発反対と言いながら、若者を踏みつけることしかしない人たちと似ている。彼ら彼女らと接すると本当に消耗する。地元の多くは協力的で応援してくれた。が、一部にはそんな人たちもいる。
何度かお世話になった人が、Twitterで僕の悪口を書いてたこともある。それを見つけたときは心が折れそうだった。約束を破る。途中で投げ出す。責任を果たさない関係者もいた。それが信頼している人であるほど、心が血を流す。
ドキュメンタリーはある意味で、劇映画より大変。この6年。そんなことの連続が心を体を蝕み。50年ぶりの喘息を再発させたんだろうなあ。
やっぱりなあ。喘息でストレスは要注意。 03-10 [2023年3月 喘息、悪化]
やっぱりなあ。喘息でストレスは要注意。 2023-03-10
喘息についてあれこれ調べている。思い当たることだらけ。「沖縄戦」シリーズ3作を通して、ストレスだらけだった。何度も「殴ったろか!!」と思ったことあった。
関係者で問題ある奴がいて、トラブルしか起こさない。我慢の限界を超えて、クビにした。ドキュメンタリー製作経験もないのに、あこれ口を出して来る奴もいた。
僕は激怒して怒鳴ったこと、人生で3回しかない。が、この仕事でそれが倍以上になった。
逆に面等向かって怒鳴られたことも何度かあった。いや、罵倒だった。あそこまで人格否定されること、人生で何度もあることではない。
が、取材をお願いしている相手なら言い返せないし、黙って罵倒を聞くしかない。理解を求めるだけ。
沖縄戦の悲しみを全国に伝えようとしているのに、地元の人に批判され否定されることもある。「努力が足りない!」「愛がない!」「お前に映画を撮る資格はない!」そんなことも言われた。
それらの人たちは「ヤマトンチューが沖縄戦を伝えるな」という思い。「私たちが沖縄を伝える!」と言う思い。だが、その種の人は批判ばかりで動かない。どこの街にもいるタイプ。
原発反対と言いながら、若者を踏みつけるだけの人たちと似ている。彼ら彼女らと接すると本当に消耗する。地元の多くは協力的で応援してくれた。が、一部にそんな人たち、どこの街にもいる。
何度かお世話になった人が、Twitterで僕の悪口を書いてたこともある。それを見つけたときは心が折れそうだった。約束を破る。途中で投げ出す。
責任を果たさない関係者もいた。それが信頼している人であるほど、心が血を流す。
ドキュメンタリーはある意味で、劇映画より大変。この6年。そんなことの連続が心を体を蝕み。50年ぶりの喘息を再発させたんだろうなあ。