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第十六章キャスティング激動篇 ブログトップ
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映画「ストロベリーフィールズ」決定キャスト紹介続報 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 映画「ストロベリーフィールズ」のいちご四人娘らメインキャラ、以外の登場人物を紹介。

この面々をクランクインまでに探し、決定せねばならない。


夏美の母・・・夫に死なれたショックを今も引きずる。


夏美の父・・・病気で数年前に死去。


マキの父・・・飯島大介! 11131986.jpg


マキの母・・・・夫に愛想をつかし家出。行方不明。


京子先生・・・生徒に理解はあるが、長塚先生に逆らえない若手教師。


長塚先生・・・・厳格な教師。学年主任。


死神・・・・・奈佐健臣

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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飯島大介さんからの手紙(終)10年目の約束 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 マキ、夏美、理沙、美香。春美。鉄男と、メインキャラが次々に決まる。いよいよ、まわりのキャラクターを決める。

 オーディションもスタート。飯島さんには出演依頼。小川Pも彼のことはよく知っていた。

 「マキのオヤジは飯島さんですか! ぴったりですねえ」

 だって、彼をモデルに書いたのだから。小川Pは先方に連絡。後日、快諾の返事をもらう。

 こうしてベテラン俳優・飯島大介さんに出演して頂くこととなった。今も思い出す、あの日の言葉。

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 「じゃあ次に撮るときには声をかけてよ。俺も出してほしい!」

 それから10年が経つ。長い長い月日を超えて、ようやくその約束を果たすことができそうだ・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

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飯島大介さんからの手紙(7)そして今年・・。 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 それが今年2005年の夏のこと。つい先日のことだ。

 その後、必死に走り回り、さまざまな人々の支援といろんな犠牲の上に、製作は再開された。

 だが、予定していた製作費は集まらず、そのしわ寄せがシナリオに来た。

 いくつのかのキャラクターを削り、エピソードをカットした。そのせいで飯島大介さんに出て頂くシーンも減らさざるを得なかった。

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 役者にとっては1行の台詞をカットされるだけでも、ショック。大切なものを奪われる思い。

 飯島さん。すみません。何度も、謝りながら台詞を削った。

 やがて、キャスティングが始まる・・・。

 

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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飯島大介さんからの手紙(6)止めたら映画は死んでしまう! 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 どんなことをしても続けろ! 映画は生き物だ。生まれようとしているときに、止めたら死んでしまう。

 二度とできないぞ! 全部終わってしまうぞ! 5年もがんばってきたんだろう? ここを乗り切れば必ず撮影できる! 

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 だから、がんばれ! 俺は何もできないけど、こんなことをいうしかできないけど、諦めないでくれ。

 もし、十分な予算が集まらなければ、俺はノーギャラでいい、飯も自前で行く。がんばろう・・・がんばってくれ!」

 飯島さんは2時間あまり、励まし続けてくれた。途中、何度も涙が零れた。彼のまるで、こう言っているようだった。

 「映画は生まれてくるお前の娘だ。絶対に助けろ! 死なせてはいけない。その命を奪っちゃ行けない。

 映画をあきらめることは、娘を殺すことだ。どんなことをしても、娘の命を救うんだ! 生まれて来ようとする命を、殺してはいけない!」
 
 そんなふうに聞こえ、さらに涙が零れた・・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

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飯島大介さんからの手紙(5)諦めちゃいけない! 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 飯島さんからの電話。きっと、こういう内容だと思った。

 「残念だけど、業界ではよくあることだ。必ず、また、チャンスがあるから、しょげないで、前向きに行こう。

 しばらくは映画のことを忘れて、また、別の機会にがんばればいい。応援しているから!」

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 ところが、全然違った。飯島さんは絞り出すような声で、こう言う。

 「太田さん。諦めちゃだめだ。ここで、諦めちゃダメだ。映画というのは勢いがある。今、中断したら本当に潰れてしまう。

 また、別の機会に・・なんて思ったら永遠に出来ない。いいか? 続けるんだ。ストップしちゃけいない。

 どんなことをしても止めてはいけない。太田さんが諦めたら、この映画は終わるんだ。絶対に諦めてはいけない!」

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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飯島大介さんからの手紙(4)何年でも待っている 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 ベテラン俳優の飯島大介さんはこう言う。

 「そうか・・・大変だったなあ・・・この世界、こんな映画が撮りたい!とか、みんな言うんだけど、そのための努力をしない。すぐに諦めてしまう。

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 つい先日語っていた夢を、すぐに忘れてしまう。でも、太田さんは何年もかけて、その『ストロベリーフィールズ』という映画を形にしようとがんばっている。 本当に凄いことだよ。

 製作費出すことはできないけど、俳優じゃ最古参だから、スタッフでも会社でも、いろんな奴を知ってる。たいがいの会社は分かる。

 名前を聞けば、そいつがうさん臭い奴か? まじめな奴かも分かる。そんな応援しかできないけど、応援している。何年でも待っている。だから、がんばってほしい」

 そういって握手をしてくれた。

 その数ヶ月後、話は一気に進み出す。製作費は集まり、撮影開始も決まる。よし、飯島さんに正式な依頼だ!

 ところが、クランクインの直前にある会社が、製作費を出さないと言い出したのである。また、ここまで来て中止か・・。そんなとき、飯島さんから電話が掛かって来た・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!




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飯島大介さんからの手紙(3)理解されないシナリオ 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 そんな飯島さん。舞台が終わると、笑顔で迎えてくれた。握手を求められた。そんな飯島さんにビールを御馳走になり、これまでの話をした・・。

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 飯島さんに、これまでの経緯を説明した。

 「さまざまな会社を訪ね、投資をお願いしたんですけど、心よい返事がもらえません。

 幽霊で出て来るファンタジーというストーリーも理解されなくて、『これはホラーか?』と言う人さえあります。

 僕の故郷・和歌山県の田辺市で撮るということについても、『そんな誰も知らない田舎町でロケしても見に来る人はいないよ」という批判をされることが多く、企画に乗ってもらえません。

 ようやく、投資すると言ってくれた会社が出て来たんですが、2年ほどで無神経なことを言い出して投げ出してしまいました・・・。

 またゼロからスタートです・・・。でも、必ず、形にします。映画にします。だから、待っていてほしいです・・」

 そうお話した。それを聞いた飯島さんはこういう・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

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飯島大介さんからの手紙(2)大島渚監督の作品に出た人 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 巨匠・大島渚監督等の名作に出演する、ベテラン俳優の飯島大介さん。僕のような超無名の新人監督の出演依頼を、本気で捉えてくれていた。

 「出てもらえますか?」とお願いしても、忘れられても仕方ない年月が経っている。でも、毎年、年賀状には僕が作ろうとする映画「ストロベリーフィールズ」のことが書かれていた。

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 だが、なかなか、正式に依頼するまでには至らず、気付くと何年も経っている。大きな映像関係の会社が手を上げ、製作費を出す!と言ってくれたこともある。

 今年の夏こそは!と思ったが、その会社も途中で約束を保護にし投げ出してしまった。

 昨年、飯島さんから封書が届く、久しぶりに小さな舞台に出演するので、ぜひ見てほしいというお知らせ。六本木の劇場を訪ねる。

 飯島さんは若い舞台俳優たちに交じって、渋いいい味を出していた。

 が、前回お会いしたときから、何年も経つせいか? 髪が真っ白。マキのオヤジというより、祖父という感じ。年賀状の文面がジョークではなかったような気がする。

 そんな飯島さん。舞台が終わると、笑顔で迎えてくれた。握手を求められた。そんな飯島さんにビールを御馳走になり、これまでの話をした・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

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飯島大介さんからの手紙(1)年賀状の文面 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]


 「僕が監督する初めての劇場映画『ストロベリーフィールズ』。メインキャラの一人であるマキ。そのオヤジ役、頼んでもいいですか?」

 ベテラン俳優の飯島大介さんに、そうお願いしたのは撮影の5年前。2000年のこと。

 依頼というより、「僕みたいな新人監督の作品に出てくれますか?」ということを聞いただけだが、彼は「出演OK!」という返事をくれる。

 それが嬉しくて、今年こそ!と思い、製作費集めに走り回っていた・・・。

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  飯島さんは毎年、年賀状をくれた・・。

 「映画の方はどうですか? 楽しみにしています!」

 そう書いて来てくれた。 その後は、こんな文章。

 「早く依頼してくれないと、死んじゃうよ」

 「仕事は生きているうちに!」

 飯島さんらしい、ユーモアと応援だった・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

      祝・アクセス数10万件突破!  

 おかげさまで、このブログ「太田隆文監督の映画日記」は昨夜でアクセス数10万件を突破しました。ありがとうございます。また、引き続きよろしくお願いいたします。

タグ:飯島大介
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ベテラン俳優・飯島大介(終)自主映画かもしれません。2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 その後、飯島さんとは交流が続き、毎年、年賀状を頂く。

 2001年。僕は「ストロベリーフィールズ」のシナリオにかかる。

 マキのオヤジってどんな人だろうと考えていて、思い出したのがハリウッド作品のオーディション。目の当たりにした飯島大介さんのこと。

 そのイメージで、マキのオヤジのキャラを作った。

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 製作費集めで、あちこちの映画会社に営業し始めた頃。1度、飯島さんにお手紙を出した。

 「今、考えている作品があるのですが、出演してもらうことは可能でしょうか? メジャーな作品ではなく、まだお金も集まっていません。
  もしかしたら自主映画になるかもしれません。でも、飯島さんに出て頂きたい役があるのです」
 
 冗談だとは思うが、いつかは自主映画でも出ると言ってくれた方。もしかしたら・・と思いお手紙した。

 と、すぐに御返事をくれた。ハガキいっぱいに筆文字で書かれている。飯島さんの演技を思い出す力強いものだ。
 
 「喜んで出せてもらいます。いつでも言ってください!」
 
 当時、僕は監督デビューしていたとは言え、まだまだ新人の頃。そんな僕に2つ返事でOKをくれた。凄く嬉しい。

 だが、その後、正式に依頼するまでには、何年もの月日が必要となる・・・。


<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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