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ベテラン俳優・飯島大介(5)自主映画だって出る! 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 数日後、日本側の制作会社で残りのオーディションの準備。合格した俳優のマネージャーさんが、次々にシナリオを取りに来る。
 
外人シナリオ.jpg

 飯島さんは、ご自身で来社。先輩が紹介してくれる。

 「太田君といって、アメリカの大学で映画の勉強をして、今は自主映画をやってるんですよ!」


 でも、もう、その頃は脚本家デビューを目指して自主映画はやっていなかった。けど、その俳優さんはこう言ってくれる。

 「ほーーー、じゃあ次に撮るときには声をかけてよ。俺も出してほしい!」

 「自主映画ですよ?」

 「分かってる。まじめにやってる作品なら何だって出たいよ!」

 プロの俳優さんがそんなこと言うのはめずらしい。自主映画というのは皆、ノーギャラで参加する趣味の延長のようなものだ。

  冗談だと解釈したが、プロが「出たい」と言ってくれるのは光栄。飯島大介という俳優さんのことが強く印象に残っただった・・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

       *             *        *

    祝・アクセス数10万件突破!

 おかげさまで、このブログ「太田隆文監督の映画日記」は昨夜でアクセス数10万件を突破しました。ありがとうございます。また、引き続きよろしくお願いいたします。

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ベテラン俳優・飯島大介(4)有名俳優殺到のオーディション 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 1995年暮れ。ハリウッド大作「GAIJIN/外人」のオーディションには、驚くくらいに有名俳優が数多く押し掛けた。

 人気時代劇の主役のあの俳優さん、2時間ドラマで活躍しているあの人、CMでおなじみのあのアイドル、ホームドラマでいつも見るあの女優さん。

 名脇役で有名なあのベテラン俳優、刑事ドラマで渋い演技を見せるあの男優さん、僕が子供の頃に憧れたたヒーロー役のあの人まで! 次々にやってた。

 日本の俳優で来ていないのは誰か?というくらいの凄さ。

 いつも仕事が終わり自宅に帰ってテレビをつけると、その日来られた俳優さんたちがドラマに出ていた。

10372405.jpg
 
 「わーーーー、この人。今日会ったよ!」

 とか不思議な感覚。ドラマ中にCMが流れると、またまた、その日に来た方々が登場! そのくらいの有名俳優殺到、オーディションである。

 ある日の選考。門番の堅物侍を選ぶ。50代の男性俳優が挑む!

 最初はもの静かだったが、演技が始まると怖い位の迫力で押して来る。カメラをまわしている僕も吹き飛ばされそうだ。座っていた椅子から立ち上がり演技する。

 シモノー監督、満足そうに頷く。その俳優さんは合格。ハリウッド作品に出演が決まった。

 それがベテラン俳優・飯島大介さんである!

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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ベテラン俳優・飯島大介(3)ハリウッド・オーディション 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 ハリウッド作品「GAIJIN/外人」のオーディション風景はこんな感じ。

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 会場は全日空ホテルの高層階。スイートルームが会場。そこにに来た俳優さんたちは、シナリオのあるシーンをコピーしたものを渡される。指定された役を読む。

 監督はフランス系アメリカ人イブ・シモノさん。彼はは直接に演技を見るより、ビデオ・カメラで撮った映像で画面写りを大切にするタイプ。

 俳優さんは所定位置のイスに座り、その前に固定されたビデオ・カメラを僕がまわす。隣に相手役の台詞を読む係の人。少し離れたところに監督が座りモニターを見詰める、という構図である。

 シモノー監督は俳優に背を向けて、テレビ画面を見るという形。アメリカ人プロデュサーたちも、同じく画面を見る。

 俳優と向かい合っているのは通訳と、相手役の台詞を読む人と、カメラをまわす僕の3人だけである・・・。
 

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!


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ベテラン俳優・飯島大介(2)「GAIJIN/外人」 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]

 ベテラン俳優・飯島大介さんと、最初にお会いしたのは1995年。もう10年前のことである。

 アメリカNBCの超大作ドラマ。「GAIJIN/外人」オーディションのときだった。
 
外人本.jpg

 「ブラックレイン」「ミスターベースボール」に続く、大々的な日本ロケをするハリッド作品ということで業界でも話題になった。数多くの有名スターがオーディションを受けに来た。
 
 会場は六本木近くの全日空ホテルのスィートルーム。何から何まで豪華づくしのオーディション。

 当時、僕は脚本家デビューも、監督デビューもしていない。雑誌ライターをやりながら、シナリオを書き続けていた。 そこに業界の先輩から1本の電話。
 
 「英語ができて、映画のことが分かっていて、ビデオカメラを回せる奴を探している」

 全部OKだ。僕のための仕事(!?)。

 こうして豪華絢爛なハリウッド作品のオーディション・スタッフとなる・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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ベテラン俳優・飯島大介(1)ハリッド大作! 2005/9/6 [第十六章キャスティング激動篇]


 さて、次は柔道部でありながら、不良少女の高校生マキ(谷村美月)の父親役。

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 実は今回の映画「ストロベリーフィールズ」のシナリオ。書き始めた2001年から、イメージしていた俳優さんがいる。

 飯島大介さんだ!

 あの大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」「御法度」。

 テレビシリーズの「あぶない刑事」他、数多くの映画やドラマに出演されているベテラン俳優である。

 そんな飯島さんに、5年近く前にこう話している。

 「出演してもらいたい作品があるんです!」

 まだ、正式な依頼ではない。が、飯島さんをイメージしてマキのオヤジの役を書いていた。どうしても出てほしかった。

 その飯島さんとの出会いを語る・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!


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