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第二十章 最終準備篇Ⅱ ブログトップ

谷村美月と「E.T」   2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]


 大阪で初対面したマキ役の谷村美月。宿題ビデオを何本か渡しておいた。

 「見たら感想分を書くように!」と言っておいたら、早くも届く。

 それぞれの映画について、感じたことが書かれている。

 今回見た作品は「ET」「ストロベリーフィールズ」イメージビデオ(ロケ地の田辺の町を撮影し、映画のオープニングの雰囲気に編集し、音楽を入れたもの)等。

 谷村美月は会話のときは、凄く慎重に考えて言葉を選ぶ。が、文章は中学生とは思えない鋭いことを書く。

 「ET」は今回初めて見たそうだ。一瞬、えーーーと思うが、公開は1982年。谷村はまだ生まれていなかった。

 僕は23歳で、アメリカの映画館で見ている。そのくらいの世代差なのだ。

 話を戻して、かなり難しいと思えた「ET」と「ストロベリー」の共通点も理解していた。理解力は非常に高い。いつも、考え続けていること実感!
 
 改めて天才少女を感じる。撮影が楽しみだ。

9938366.jpg


(つづく)


 
タグ:谷村美月
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小道具シリーズ3/砂時計(下)誰もが持っているもの 2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

砂2.png

 そんな理由から砂時計という小道具を考えた。

 マキ(谷村美月)や理沙(芳賀優里亜)たちも、砂時計を見つめる。あと、12時間、あと10時間。時間はどんどん過ぎて行く。時間が来てあの世に行くと、もう二度と帰っては来れない・・。

 まず、美香(東亜優)のタイムリミットが来る。でも、マキも理沙も何もできない。悲しみに打ちひしがれるだけ・・。

砂7.png

 しかし、現実も同じではないか? 人は皆、見えない砂時計を持っている。それぞれにタイムリミットがある。あと、30年残っている人。あと、50年残っている人。

 もしかしたら、あと1年で砂が落ちてしまう人もいるだろう。若いから、老いてるから、そんなこととは関係なしに、砂時計の量は決められている。

 僕の持つ見えない砂時計の残量は、どのくらいなのだろう?それが落ちきる前に映画を完成させ、公開したい・・・。

 間もなくクランクイン。でも、それまでにやるべきことも山積み・・。

<つづく>


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!





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小道具シリーズ3/砂時計(中)無慈悲な存在 2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

 この砂時計。シナリオ執筆時から用意していた。砂が落ちるのを見ながら、物語を書いた。

砂6.gif

 いつも思うのだが、砂時計って凄く悲しい。最初、砂はなかなか減らないが、最後になるとなだれ込むように落ちて行く。そして、あっという間になくなる。一粒も残らず、落ちてしまう・・・。

 その最後の瞬間がとても、無慈悲で悲しい。

ビデオから5.png

 それは人生と似ているような気がする。大人になるまでは毎日が凄く長くて、なかなか学校も卒業できない。でも、20歳を超えると、どんどんと月日が経ち、歳を取ってしまう。

 止めようとしても、止まらない。もう少し時間があれば・・・・と思うが、時は待ってくれない・・。


(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!


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小道具シリーズ3/砂時計(上)タイムリミット 2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

砂8.gif

 写真上。マキ(谷村美月)らが、死神からもらう砂時計である。

 撮影に使用するものは、これから美術部さんが作ってくれる。写真はイメージを伝えるために、僕が用意したもの。

 (砂時計の設定)人は死んだとき、この世に未練があると幽霊になって舞い戻る。そして、行きたい場所や会いたい人に会いに行ける。ただ、誰にも見えないし、話すこともできない。

 この世にいられるのは48時間。死んだ時間からの計算。マキたちは同時に帰ってくるが、そのためにタイムリミットが違う。

砂3.png

 その時間を教えるのがこの砂時計。縦にしても、横にしても、砂が落ちるのは止まらない。死神のくれた魔界の砂時計。止めることはできない。

 砂が全部落ちたとき、死神が迎えに来る。その48時間をどう過ごすか? それを描いたのが今回の映画「ストロベリーフィールズ」である。

 この砂時計も、重要な小道具のひとつ。

(つづく)


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小道具シリーズ2/理沙の愛読書はフロイト? 5005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

フロイト.jpg

 写真上。演出サードの小菅君が探してくれた小道具。

 芳賀優里亜さん演じる理沙。優等生だが、実は影番。取り巻きを使ってクラスメートを虐める。

 特にマキに対しては、憎悪を頂いている。そんな理沙だが、愛読書は心理学者・フロイトの本。

 理沙を象徴するものなので、重要な小道具。

 だが、現在、フロイトの「精神分析入門」は文庫しか出ていない。映画的には、見栄えのする大きなものが欲しい。

 それを小菅君が探して来てくれた。絵になり、なかなかいい。

(つづく)

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!
 
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夏美の8ミリカメラ紹介(下)8ミリから35ミリまで 2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

 ちなみに、8ミリカメラの中で最高級機と言われたのが、フジのZCー1000と、キャノンの1014XLーS。あと、ニコンのR−10も凄かったらしいが、僕は使ったことはない。

 下の写真が、僕が使っていたキャノンの8ミリカメラ。

1014.jpg

 こちらのフィルムはスーパー8。先にも紹介したが、夏美の使うカメラと比べてみると面白い。

フジカp.jpg

 これらは8ミリフィルムだが、この上の16ミリフィルム(フィルムはその横幅で名称が決まる)はテレビドラマや報道用に使われていた。

 さらに大きくなり、35ミリになると映画用。下の写真は、かなり古いものだが映画用の35ミリカメラ。ミッチェル。さすがに風格がある。

10939361.jpg

 以上、8ミリから35ミリ・カメラまで。でも、今は映画もフィルムではなく、ハイビジョンで撮ることが多い。それを変換して35ミリフィルムにする。

 今回の「ストロベリーフィールズ」もデジタル・ビデオで撮影。デジタルで撮るアナログの世界。うまく表現したい。

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!


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夏美の8ミリカメラ紹介(中)写真で見せます! 2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

 下写真が、夏美(佐津川愛美)が持つ8ミリカメラを側面から見たもの。

 いろんな角度から紹介しよう。

フジカp.jpg

 正面から見るとこんな感じ。小型だがズームレンズがついていて、遠くの被写体を近くに撮ることもできる。

フジカ2^s.jpg

 反対側の側面はこんな感じ。ここを開けてシングルのフィルムを入れる。

8ミリカメラふた閉じ.jpg

 開くとこんな感じ。マガジンに入ったフィルムを入れるだけなので、一眼レフカメラへのフィルム装填より簡単。夏美が機械に強くなくても大丈夫なのだ。

8ミリカメラふた.jpg

 マガジン装填部分を寄って見ると、こんな感じ。これが昭和40年代の8ミリカメラである。
8ミリカメラ内部.jpg

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!


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夏美の8ミリカメラ紹介(上)扇千景がCMしていた 2005/9 [第二十章 最終準備篇Ⅱ]

 シナリオ紹介の途中だが、こちらも読んでほしい。

 佐津川愛美さんが演じる主人公・夏美が大切にする8ミリカメラ。

 それを詳しく紹介する。下がその全体写真。

8ミリカメラ全体.jpg


 昭和40年代。8ミリカメラは全盛。今のデジタルビデオ・カメラのようなもの。多くの親がこれらを使って、運動会で我が子の姿を撮影した。

 が、デジカメのように、1時間もノンストップで撮ることはできない。フィルム1本につき3分20秒・・・。

 撮影後すぐに見ることもできず、カメラ屋で現像に出す。4、5日しないと出来てこない。それを8ミリ映写機のかけて、ようやく撮ったものが見れる。

 8ミリフィルムは2種類。コダックやサクラが出していた「スーパー8(エイト)」と、フジのみが発売していて「シングル8」があった。

 夏美のカメラは、シングル8(エイト)。

 今は国会議員で、この間まで国土交通省の大臣をやっていた扇千景さん。彼女が若き頃、その8ミリカメラのCMに出ていた。
 
 「マガジン、ポン!  フジカ・シングル・エーーーイト!(ここまではコーラス) 私にも写せます!(扇さんが関西弁で)」

 というキャッチ・フレーズで一世風靡。夏美の使うカメラも、それに近い機種。いろんな角度から、写真で紹介しよう!

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!



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