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映画「ストロベリーフィールズ」製作日記・第三部/撮影篇スタート! 2005/9/17 [第三部 序章]

 

            第三部 撮影篇

            いよいよスタート。次のページからどうぞ!


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もう一度、改めてプロローグ!(7ー終)いよいよスタート! [第三部 序章]

 今回のために選んだ、若き俳優たち・・・。

 佐津川愛美、17才。

 谷村美月、15才。

 芳賀優里亜、17才。

 東亜優、14才。

 みんな、素晴らしい感性を持っている。

 今回はそれぞれに、難しい役に挑む。

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 スタッフには僕の思いに賛同。正式に映画製作がスタートする前から、参加してくれた人々が何人もいる。

 厳しい状況の中、いよいよ撮影に挑む!

 僕は監督として、感動作品を作り上げねばならない。全ての作品は監督にあるのだ。

 5年間の戦いを経て、映画「ストロベリーフィールズ」は・・。

 明日、2005年9月17日の土曜日。ついに、撮影がスタート! 

 この映画。例え殺されても、必ず完成させる!

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 映画ファン、

 監督を志す人、

 映画スタッフ&俳優を目指す人、

 出演者たちのファンの方、

 そして、自分の「夢」を追い続ける多くの人々にも、その記録をぜひ! 読んで頂きたい。

 いよいよ、クランクイン。撮影開始だ!

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      次回から

      「第三部 撮影篇 /撮影初日」スタートします!



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もう一度、改めてプロローグ!(6)本当の戦い [第三部 序章]

 映画「ストロベリーフィールズ」の支援。古里でもお願いしてまわった・・・。

 が、当初は誰もが反対。こう言われた。

 「映画だけは、アカン!」

 以前、町で撮影をした「KUMAGUSU/熊楠」という映画のロケ隊、突然に撮影を中断。何の説明もなしに製作を中止。東京に帰ってしまったことがあった。

 地元は多額の支援とさまざまな応援をしていたのに、それが踏みにじられた。映画人への信頼は完全に失われた。以後、町では映画は禁句となる。

         (詳しくはこちら=>第六章 和歌山営業篇)
        http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-11-09-2

 が、1年、2年、3年と通う内に、理解してくれる人が出てくる。次第に応援の輪が広がって行った・・・。

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 東京でも年を追うごとに、僕が真剣であることを理解してくれる。応援者が増えて行った。一緒になってスポンサー探しに、駆け回ってくれる友人も現れる。

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 D社の件で受けた大きな打撃も、超えることができた。

 東京と地元。そして多くの仲間の応援と協力で、前へ進むことができる。こうして05年夏。かろうじて製作費は集まり、スタートすることになった・・・。
 
 だが、これからが本当の戦い・・・。

 素晴らしい感動的な映画にしてこそ、意味がある。懐かしくも、美しい古里を舞台に、青春ファンタジー作品を作らねば!!

 では、その出演者を紹介する!

                 (つづく/次回、完結)

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もう一度、改めてプロローグ!(5)僕は諦めない! [第三部 序章]

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 信頼している先輩監督。こう言った・・。

 「太田。お前、もっと現実的な考え方をした方がいいぞ・・。世の中には監督になりたい奴がたくさんいること。知ってるだろう? でも、映画界に入り、監督になれるのは、極々一部の人だよな。

 監督になっても、映画を撮れる奴。さらに少なくなって、ほんの一握り・・・。

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 その監督たちも『つまらないシナリオだ・・』そう思っても、我慢して仕事をする。自分が本当に撮りたい映画を、監督できるチャンスなんてなかなかない。

 何本も映画を作り、実績を作って、ヒットを飛ばす。実力が認められるようになって、ようやく自分が撮りたい映画が撮れるようになる。大物監督だってなかなか難しい。

 一生、好きな作品を監督できない人だっている。本当に大変なことだ。

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 野球少年が大会に出て、甲子園に出て、上位に勝ち残り、プロになって、さらにメジャーリーグに行くより、大変かもしれない。

 そんなことを、お前はいきなりやろうとしている。劇場映画デビュー作で、しようとしている。

 いかに無謀なことか? 分かるだろう。

 俺の経験から言っても、先のD社が企画を投げ出し撤退したことで、『ストロベリーフィールズ』は終わったと思うな・・・・。

 この業界。ケチのついた作品は皆、嫌がるからな。ま、この作品のことは早く忘れて、次の企画でも考えた方がいいよ・・・・」

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 先輩はそういう。

 が、僕は諦めない! こんなことで終わりにはできない! 

 必ず、「ストロベリーフィールズ」を形にしてみせる! 

 それが、スタートして4年目の師走だった・・・。

(つづく)

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もう一度、改めてプロローグ!(4)企業の裏切り [第三部 序章]

 しかし、諦めなければ・・・何とかなるものだ!

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 「『ストロベリーフィールズ』の製作費を出します!」

 という映像関係の会社が現れる。さまざまな条件を上げ「それを全部揃えたら、必ず製作費を出す!」と確約してくれた。

 が、友人の誰もが言う。

 「そんな都合のいい条件、揃えられる訳がない!」

 それほど大変な条件。それを2年かけて、僕は全部揃えた。経費は先方から一切出ていない。全て僕の借金。体も心もボロボロ・・・。

 でも、これで「ストロベリーフィールズ」を映画にできる! そう思った。

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 なのに、その会社は約束を反故、投げ出してしまう。最後にこう言った。

 「ま、ウチと仕事をしたければ、あと5年待ってもらいましょうか?

 でも、他でどうしても製作費が集まらなかったら、また頼ってきて下さい。

 そのときは、面倒見てあげますよ・・」

 これまでの人生でも、かつてない腹立たしさがこみ上げる! 約束を破っておいて、何を言う!

 見ていろ。必ず「ストロベリーフィールズ」は、形にしてみせる! 命を賭けても映画にしてみせる!

(つづく)





              詳しくは=>第2章 東京営業篇
        http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-10-28-3

                  =>第20章 裏切り地獄篇
        http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-12-09-3



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もう一度、改めてプロローグ!(3)否定する人々 [第三部 序章]

 「どうせ厳しい仕事をするなら、本当に自分がやりたい作品をやろう!」

 依頼される仕事は全て断り、シナリオを執筆を開始した。

 前々から考えていた青春ファンタジー。

 タイトルは・・・・・「ストロベリーフィールズ」。

 撮影はもちろん古里・田辺だ!

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 シナリオ完成後。さまざまな映画会社に持ち込む。

 「この作品、映画にしたいんです!」

 しかし、無名の新人監督に「製作費を出そう」という会社はなかった。それ以前にシナリオを理解してもらえない・・・・。

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 「これ何の?」「幽霊が出てくるから、ホラーだよね?」

 35才以上の男性には、全く理解されなかった。業界の友人も言う。

 「映画にするには、3つの条件のどれかがないと駄目だよ!」

 1、ベストセラー原作、

 2、人気俳優のスケジュールを押さえる

 3、有名監督が演出する

 その条件。どれもクリアーしていなかった・・。

 「映画が撮りたい気持ちは分かるけど、世の中甘くないからね。ま、無理だと思うよ。諦めた方がいいんじゃない?」

 業界の誰もが、そういう・・・。

 営業を続けるが・・・月日だけが、どんどん過ぎて行った・・・。

(つづく)



         (詳しくは=>第1章 挑戦スタート篇)
        http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-11-12-6



(つづく)

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もう一度、改めてプロローグ!(2)夢と現実・・ [第三部 序章]

 
 帰国。東京で再スタート、

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 アルバイトをしながら、オリジナル脚本を書くところから始める・・・。

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 まず、業界で仕事をすることを目指し、6年かかって監督となる。

 といっても、深夜ドラマや超低予算のVシネマばかり。業界最悪!と言われる会社ばかりで仕事をした。

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 「感動的な作品を作ろう!」

 関係者は誰も、そう思っていない。

 「太田はギャラが安くても、手抜きしない・・・」

 そう思われて、よりキツく、より安く、より酷い仕事が来るようになった。

 「僕は・・・何をしているのか・・・・」

 葛藤の日々。これが夢に見た監督業か? 夢を売る仕事なのか?

 悩んだ末に、決心する・・。

 (つづく)


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もう一度、改めてプロローグ!(1)古里の美しさ・・ [第三部 序章]

 「第3部 撮影篇」のスタートにあたり、ここまでの物語を振り返ってみる。

 今回の映画「ストロベリーフィールズ」のロケ地は、僕の古里である和歌山県田辺市・・・。

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 5年前から、そう決めていた・・・。
 
 奈良、京都のような歴史のある街ではないけれど、狭い路地に板塀、瓦屋根の古い日本家屋が続く美しい町。

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 田辺銀座、屋敷町、扇ヶ浜。木造校舎が素敵な東陽中学・・・。

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 だが、それらがいかに素晴らしいか? を知ったのは、南カルフォルニア大学の映画科で勉強していたとき。

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 ニューヨークやロサンゼルスにはない、日本人の「優しさ」や「懐かしさ」があることを知る。

 「いつか故郷・田辺で、映画を撮りたい・・・」

 それが僕の、テーマになる・・・・。

 でも、それを実現するには「想像を超えた大きな壁」が、いくつも待ち受けていた・・。

 
 (つづく)

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