初日撮影の教室はここ! 2005/9/15 [@絵コンテ紹介④]
さて、ここがクランクインの日に撮影する場所。
東陽中学の教室。
ここに夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)が勢揃いする。
30人を超えるスタッフ、数十人のエキストラ、地元オーディションで選ばれた人たちが一同に介してロケが行われる。
以下がその教室の写真。あらゆる角度からのものを掲載する。
先の絵コンテ、フォーメーション表を照らし合わすと、どのような撮影になるか分かるはずだ。
東陽中学の教室。
ここに夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)が勢揃いする。
30人を超えるスタッフ、数十人のエキストラ、地元オーディションで選ばれた人たちが一同に介してロケが行われる。
以下がその教室の写真。あらゆる角度からのものを掲載する。
先の絵コンテ、フォーメーション表を照らし合わすと、どのような撮影になるか分かるはずだ。
初日のカメラ位置・フォーメーション 2005/9/15 [@絵コンテ紹介④]
絵コンテと共に書き上げたのが、これ。
クランクイン初日。東陽中学ロケ用・撮影見取り図。
先にご紹介した絵コンテ。それぞれを、どの方向から撮るか?を、教室の見取り図に書き込んだのが以下の図だ。
役名は先と同じで「夏」=夏美(佐津川愛美)。「マ」=マキ(谷村美月)。「理」=理沙(芳賀優里亜)。「美」=美香(東亜優)。
さらに「京」=京子先生(伊藤裕子)、「長」=長塚先生(並木史郎)、「サケ」=鮭山先生(泉清)。「と」=理沙の取り巻き(地元少女たち)
シャンプー容器のようなマークがカメラ位置の印。飛び出たキャップのような部分が前。
「A」「B」と、容器マークの中に書かれているのは、絵コンテ左側に記したA、B、Cのショット番号を意味する。
つまり、「夏」マークを見つけ、その前にカメラマークがあり、そこに「A」と書かれていれば、夏美のショットはその方向から、「A」と記した絵コンテの撮影を行うということ。
ただ、夏美の目の前にカメラマークがあるからと、演じる佐津川愛美の前にカメラを置いて撮影する訳ではない。
その方向のどこかに、カメラがあるという意味だ。
こうして図を見ると、まるで戦争の攻撃目標のよう。でも、まさにそれに近い。
機能的に、無駄なく撮影を進め、それでいて、俳優たちが芝居しやすいように、考え抜いたフォーメーションなのである。
(つづく)
クランクイン初日。東陽中学ロケ用・撮影見取り図。
先にご紹介した絵コンテ。それぞれを、どの方向から撮るか?を、教室の見取り図に書き込んだのが以下の図だ。
役名は先と同じで「夏」=夏美(佐津川愛美)。「マ」=マキ(谷村美月)。「理」=理沙(芳賀優里亜)。「美」=美香(東亜優)。
さらに「京」=京子先生(伊藤裕子)、「長」=長塚先生(並木史郎)、「サケ」=鮭山先生(泉清)。「と」=理沙の取り巻き(地元少女たち)
シャンプー容器のようなマークがカメラ位置の印。飛び出たキャップのような部分が前。
「A」「B」と、容器マークの中に書かれているのは、絵コンテ左側に記したA、B、Cのショット番号を意味する。
つまり、「夏」マークを見つけ、その前にカメラマークがあり、そこに「A」と書かれていれば、夏美のショットはその方向から、「A」と記した絵コンテの撮影を行うということ。
ただ、夏美の目の前にカメラマークがあるからと、演じる佐津川愛美の前にカメラを置いて撮影する訳ではない。
その方向のどこかに、カメラがあるという意味だ。
こうして図を見ると、まるで戦争の攻撃目標のよう。でも、まさにそれに近い。
機能的に、無駄なく撮影を進め、それでいて、俳優たちが芝居しやすいように、考え抜いたフォーメーションなのである。
(つづく)
絵コンテ紹介 夏美たちのクラス 後半戦(9ー終) 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
<シナリオ>
夏美(佐津川愛美)「(振り返りマキを見て微笑む)」
マキ(谷村美月)「(素直になれない)」
美香(東亜優)「・・・・」
夏美「・・・(二人を見て笑顔)・・・」
<絵コンテ>
(つづく)
夏美(佐津川愛美)「(振り返りマキを見て微笑む)」
マキ(谷村美月)「(素直になれない)」
美香(東亜優)「・・・・」
夏美「・・・(二人を見て笑顔)・・・」
<絵コンテ>
(つづく)
絵コンテ紹介 夏美たちのクラス 後半戦(7) 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
<シナリオ>
理沙「(また、優等生ぶって・・と嫌な顔)」
スー「(呆れ顔)」
夏美「はい!!!!!(と元気よく立ち上がる)」
理沙「(あんたまで何!という顔で立ちあがる)」
<コンテ>
(つづく)
理沙「(また、優等生ぶって・・と嫌な顔)」
スー「(呆れ顔)」
夏美「はい!!!!!(と元気よく立ち上がる)」
理沙「(あんたまで何!という顔で立ちあがる)」
<コンテ>
(つづく)
絵コンテ紹介 夏美たちのクラス 後半戦(8) 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
<シナリオ>
京子先生「夏美と理沙も行ってくれるの?」
夏美「はい。行きます!」
理沙「私は・・」
京子先生「よかった・・じゃあ、三人に拍手!」
クラスメートたち、パラパラと拍手。
<絵コンテ>
(つづく)
京子先生「夏美と理沙も行ってくれるの?」
夏美「はい。行きます!」
理沙「私は・・」
京子先生「よかった・・じゃあ、三人に拍手!」
クラスメートたち、パラパラと拍手。
<絵コンテ>
(つづく)
絵コンテ講座(その6)見取り図 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
クイズ形式で書いてみたが、実は以前に答えとなる見取り図、以前にご紹介していた。以下のもの。
下方の長四角が教壇。
「理」が理沙(芳賀優里亜)の席、
「夏」が夏美(佐津川愛美、
「美」が美香(東亜優)、
「マ」がマキ(谷村美月)。
「と」が理沙の取り巻き(地元少女俳優)たちの席である。
つまり、教壇の辺りにカメラを置いて撮影した構図が、先のコンテとなっている訳だ。
シナリオを読み、この見取り図と絵コンテを見れば、当日にどのような撮影が行われるか? その詳細まで把握することができる。
スタッフの技師クラスはすでにロケ地である東陽中学を見ているが、助手さんたちは撮影日まで、現場を知らない。
そんな彼らでも、これらがあれば事前に撮影内容と、方向性を知る事ができる。
絵コンテがあることで、得られるメリットである。ま、描くの大変だけどね・・。
(つづく)
下方の長四角が教壇。
「理」が理沙(芳賀優里亜)の席、
「夏」が夏美(佐津川愛美、
「美」が美香(東亜優)、
「マ」がマキ(谷村美月)。
「と」が理沙の取り巻き(地元少女俳優)たちの席である。
つまり、教壇の辺りにカメラを置いて撮影した構図が、先のコンテとなっている訳だ。
シナリオを読み、この見取り図と絵コンテを見れば、当日にどのような撮影が行われるか? その詳細まで把握することができる。
スタッフの技師クラスはすでにロケ地である東陽中学を見ているが、助手さんたちは撮影日まで、現場を知らない。
そんな彼らでも、これらがあれば事前に撮影内容と、方向性を知る事ができる。
絵コンテがあることで、得られるメリットである。ま、描くの大変だけどね・・。
(つづく)
絵コンテ講座(その5)解答です。2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
解答篇。
撮影は全て教壇を中心に行うようにしてある。これが右から撮影したり、左から撮影したりすると、観客が位置関係で混乱するからだ。
席順は教壇から見て左側から、理沙、夏美、美香、マキの順である。
詳しく説明すると、一番左端が理沙(芳賀優里亜)。教壇が理沙より少し、右側にあるので目線も右。鼻も右側を向いている。
さらに、右隣に夏美のいるカット。
ということは、左から2番目が夏美(佐津川愛美)。何度も右側にいるマキ(谷村美月)の方を見る。また、教壇が夏美より若干右なので、同じく鼻が右を向いていることが多い。
次が美香(東亜優)。これは現段階では分かり辛いが、後日紹介する絵コンテで、振り返って笑顔で夏美を見つめるシーンがある。(首だけまわっていて、怖い気もする絵だ・・)
また、すでに紹介した絵コンテの中でも、やはり鼻が左側を向いている。つまり、教壇がそちらにあるということ。理沙、夏美と明らかに違う点であり、教壇より右側にいることが分かる。
そして一番右端にいるのがマキ(谷村美月)。
孤独な性格もあり、他の子たちを見つめることはない。が、鼻が左向き。一応、教壇で話す先生たちの方を見ている形になっている。
こんなふうに絵コンテ段階でも、その辺を正確に書かないと(急いで書いたので、正確でない絵も多いのだけど)撮影時に戸惑う。観客もまごつく。
どこからのショットで、どんなサイズで、どのように撮るか? 撮影前から考えて、絵コンテにしておくのも大切な演出である。これが太田組式!
そんなことも考えながら、絵コンテを見てもらうと面白いと思う。
(つづく)
撮影は全て教壇を中心に行うようにしてある。これが右から撮影したり、左から撮影したりすると、観客が位置関係で混乱するからだ。
席順は教壇から見て左側から、理沙、夏美、美香、マキの順である。
詳しく説明すると、一番左端が理沙(芳賀優里亜)。教壇が理沙より少し、右側にあるので目線も右。鼻も右側を向いている。
さらに、右隣に夏美のいるカット。
ということは、左から2番目が夏美(佐津川愛美)。何度も右側にいるマキ(谷村美月)の方を見る。また、教壇が夏美より若干右なので、同じく鼻が右を向いていることが多い。
次が美香(東亜優)。これは現段階では分かり辛いが、後日紹介する絵コンテで、振り返って笑顔で夏美を見つめるシーンがある。(首だけまわっていて、怖い気もする絵だ・・)
また、すでに紹介した絵コンテの中でも、やはり鼻が左側を向いている。つまり、教壇がそちらにあるということ。理沙、夏美と明らかに違う点であり、教壇より右側にいることが分かる。
そして一番右端にいるのがマキ(谷村美月)。
孤独な性格もあり、他の子たちを見つめることはない。が、鼻が左向き。一応、教壇で話す先生たちの方を見ている形になっている。
こんなふうに絵コンテ段階でも、その辺を正確に書かないと(急いで書いたので、正確でない絵も多いのだけど)撮影時に戸惑う。観客もまごつく。
どこからのショットで、どんなサイズで、どのように撮るか? 撮影前から考えて、絵コンテにしておくのも大切な演出である。これが太田組式!
そんなことも考えながら、絵コンテを見てもらうと面白いと思う。
(つづく)
絵コンテ講座(その4)突然ですが・・ 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
さて、問題です。
教室の中にいる夏美、マキ、美香、理沙の中で、教壇から見て、席順はどういう順番になっているだろうか?
一番左は誰で、次は誰で、その次は誰で、一番右は誰か? 分かるだろうか?
これも絵コンテを見れば、分かるようになっている。
時間のない中で描いているので、いい加減になっている部分もある。が、よく比べてもらうと、それぞれの位置関係が分かるように表現してある。
答えは次回!
(つづく)
教室の中にいる夏美、マキ、美香、理沙の中で、教壇から見て、席順はどういう順番になっているだろうか?
一番左は誰で、次は誰で、その次は誰で、一番右は誰か? 分かるだろうか?
これも絵コンテを見れば、分かるようになっている。
時間のない中で描いているので、いい加減になっている部分もある。が、よく比べてもらうと、それぞれの位置関係が分かるように表現してある。
答えは次回!
(つづく)
絵コンテ講座(その3)ショットをまとめる 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
現在紹介中の「夏美のクラス/後半戦」。そこから(7)を説明する。まず、その絵コンテを以下に再掲載。
左側のアルファベットだけ見ると、上から順にE、T、A、A’、Eになっている。
一番上の「E」と、一番下の「E」は両方とも、同じ位置から撮影できるという意味。抜き出してみよう。
絵があまり正確ではないので、見た目は違うが両方ともに理沙(芳賀優里亜)のショット。続けて撮ることができる。
さらに、「A」と「A’」も同じ位置から撮れるという意味。
ただ、ダッシュの着いた方は広めのショット。夏美(佐津川愛美)だけでなく、理沙(芳賀優里亜)も入っている。それで同じ画面サイズではないということを伝えるために、ダッシュを着けてある。
これら絵コンテは単に映画の撮影イメージを伝えるだけでなく、どんなサイズで、どこから撮影するか?も表現している。
それを元にして撮影すれば、現場でも迷うこともない。撮り忘れることもない。何よりも能率的に撮影できる。
そのためにも、絵コンテは有効なのだ。
(つづく)
左側のアルファベットだけ見ると、上から順にE、T、A、A’、Eになっている。
一番上の「E」と、一番下の「E」は両方とも、同じ位置から撮影できるという意味。抜き出してみよう。
絵があまり正確ではないので、見た目は違うが両方ともに理沙(芳賀優里亜)のショット。続けて撮ることができる。
さらに、「A」と「A’」も同じ位置から撮れるという意味。
ただ、ダッシュの着いた方は広めのショット。夏美(佐津川愛美)だけでなく、理沙(芳賀優里亜)も入っている。それで同じ画面サイズではないということを伝えるために、ダッシュを着けてある。
これら絵コンテは単に映画の撮影イメージを伝えるだけでなく、どんなサイズで、どこから撮影するか?も表現している。
それを元にして撮影すれば、現場でも迷うこともない。撮り忘れることもない。何よりも能率的に撮影できる。
そのためにも、絵コンテは有効なのだ。
(つづく)
絵コンテ講座(その2)ショットについて 2005/9/14 [@絵コンテ紹介④]
絵コンテの左横を見てほしい。Aとか、Bとか書いてあるはず。
それはショットを意味する。絵コンテは漫画ように並んでいるが、実際に撮影するときに、その順番で撮っていると大変だ。
夏美を撮って、カメラを動かしてマキを撮る。また、夏美に戻して、今度は美香。
そのたびにライトやマイクも移動するので、時間がかかって仕方がない。
俳優も台詞を一言いうだびに、ストップ。芝居の流れも分断され演技もしにくい。
そこで絵コンテ上では、最終的に編集されたのと同じ流れに描いておくが、それをショット別に分けるのだ。
ショットというのは、同じカメラ位置から撮る絵のこと。具体的に説明しよう。
(つづく)
それはショットを意味する。絵コンテは漫画ように並んでいるが、実際に撮影するときに、その順番で撮っていると大変だ。
夏美を撮って、カメラを動かしてマキを撮る。また、夏美に戻して、今度は美香。
そのたびにライトやマイクも移動するので、時間がかかって仕方がない。
俳優も台詞を一言いうだびに、ストップ。芝居の流れも分断され演技もしにくい。
そこで絵コンテ上では、最終的に編集されたのと同じ流れに描いておくが、それをショット別に分けるのだ。
ショットというのは、同じカメラ位置から撮る絵のこと。具体的に説明しよう。
(つづく)