東亜優の逆襲(4)2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]

新人俳優はときどき、ベテランにはできない、凄くいい、新鮮な表情を見せることがある。
でも、それを繰り返しできない。
自主映画時代、何度も経験した。でも、聞いてみる。
「ひ、東・・・今の表情、もう一度できる?」
「・・・・・・・・・・やってみます・・・・・」
「じゃあ、本番。すぐ、本番。東が今の感じを忘れない内に本番! よーいスタート!」
14歳の東亜優。先ほどと同じくらい、素敵な抱きしめたくなる表情を見せた。
凄い!!!!!
やっぱタダもんじゃないなあ・・・。さすが審査委員特別賞だ!
佐津川愛美も再び声を上げる。
「あーーーーーー可愛いーーーー」
女の子にそう思わせるのだからより凄い。
カメラは寄る。そこで急激に思いついた!
(つづく)

東亜優の逆襲(3)2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]

その芝居を見た3歳上の佐津川愛美、その顔を見ていう・・。

「あーーーー可愛いーーー抱きしめたいくらいー」
本当に凄い。微妙な気持ちを言葉もなしで見事に表現していた。カメラマンに聞く、
「今の撮ってた??????!!!!!!」
「いえ、テストですし」
しまったーー。もう、あの表情は二度と出来ないだろう・・・。
何度もできる種の演技ではない。2度やると新鮮がなくなることが多い。
しまった・・・。
(つづく)

東亜優の逆襲(2)2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]
東亜優、廊下に座り込む。
一応、目線の先には、実際に夏美役の佐津川が立っている。そのそばにはカメラがあり、東を狙う。

「では、テスト・・・。用意。スタート!」
東の演技が始まる。気配に気付き、顔を上げる。
夏美がいる。ああ、夏美だ・・・という顔で微笑む。
その東の演技。鳥肌が立った。
まるで、迷子になった幼い子供が、やっとママに会えたときのように「嬉しい」と言う気持ち。
「淋しかったよ・・」という気持ちが交差。それを一種の表情で、東は表現した!
(つづく)
一応、目線の先には、実際に夏美役の佐津川が立っている。そのそばにはカメラがあり、東を狙う。

「では、テスト・・・。用意。スタート!」
東の演技が始まる。気配に気付き、顔を上げる。
夏美がいる。ああ、夏美だ・・・という顔で微笑む。
その東の演技。鳥肌が立った。
まるで、迷子になった幼い子供が、やっとママに会えたときのように「嬉しい」と言う気持ち。
「淋しかったよ・・」という気持ちが交差。それを一種の表情で、東は表現した!
(つづく)

東亜優の逆襲(1)2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]
撮影2日目。
東陽中学。夏美(佐津川愛美)と美香(東亜優)の再会シーン。
夏美が淋しそうに学校へやってくると、廊下に美香が座り込んでいる場面だ。

職員室前から、運動場側に続く廊下。長く、美しく、そして懐かしさが溢れる。
その廊下の途中に東が座り込む。
物語の中では、こんな設定・・。
マキと理沙が喧嘩。美香は離ればなれになった2人を探す。
が、見つからず、1人学校へ来てしまった。
そこに夏美がやって来て再会。笑顔で応えると言うシーンだ。
説明すると東。
「はい。分かりました・・・」
と分かったのか? 分からないのか? それも分からない感じの返事。
大丈夫だろうか・・。
(つづく)
東陽中学。夏美(佐津川愛美)と美香(東亜優)の再会シーン。
夏美が淋しそうに学校へやってくると、廊下に美香が座り込んでいる場面だ。

職員室前から、運動場側に続く廊下。長く、美しく、そして懐かしさが溢れる。
その廊下の途中に東が座り込む。
物語の中では、こんな設定・・。
マキと理沙が喧嘩。美香は離ればなれになった2人を探す。
が、見つからず、1人学校へ来てしまった。
そこに夏美がやって来て再会。笑顔で応えると言うシーンだ。
説明すると東。
「はい。分かりました・・・」
と分かったのか? 分からないのか? それも分からない感じの返事。
大丈夫だろうか・・。
(つづく)

タグ:東亜優
ジョンレノンの「イマジン」音楽室? 2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]
ロケハンでも、そう話した。
すると演出部のチーフ。そのピアノで「イマジン」のイントロを弾いてくれた。
皆、ビックリ。あとで分かるが、チーフは凄い音楽ファン。
部屋にはドアーズのジャケットが貼ってあるほど。
さて、その「イマジン」音楽室で、東亜優扮する美香のシーンを撮影。
音楽の授業で、歌を歌う場面。
生徒の一人がピアノを弾き。となりに東が立って歌う。
歌は「隅田川」
2回ほど歌ってもらって、OK!
(つづく)

タグ:イマジン
東陽中学・音楽室への行き方?(下) 2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]
そこの右階段を上がるとそこが音楽室。


階段上から見ると、こんなふうに見える。

ここから昨日、朝の校内の様子を撮影した。
とてもおしゃれな作りになっている。
教室1個分くらいの広さ。そこにグランド・ピアノが置かれている。
まるで、ジョン・レノンの「イマジン」のミュージック・ビデオが撮影された場所みたい。



階段上から見ると、こんなふうに見える。

ここから昨日、朝の校内の様子を撮影した。
とてもおしゃれな作りになっている。
教室1個分くらいの広さ。そこにグランド・ピアノが置かれている。
まるで、ジョン・レノンの「イマジン」のミュージック・ビデオが撮影された場所みたい。

タグ:イマジン
東陽中学の音楽室への行き方?(上)2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]
写真下が東陽中学の音楽室。

その音楽室への行き方。まず玄関を入る。


左側になる職員室とは反対。右側廊下を進む。

右手の校長室を見て、直進。
途中で2段ほど下がる。


廊下左手に写真下の黒板がある。

と右側に下駄箱がある。


(つづく)

タグ:東陽中学
撮影中に車がバンバン!(5ー終) 2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]

「駐車場として使える時間以前には、車は運動場に入れちゃいけない規則だ。
そのことは昨日も確認した。だから、来た車に待ってもらうことに問題はない。
そのために、スタッフを校門に配置したのに、何をやってた!
制作担当はそう怒鳴る。
なのに、そのスタッフ。すべきことを理解していなかった。ただ、見ていただけ! それが全ての原因である。
「1台行きます」とか実況中継するために、その場に立たせたのではない。
そのスタッフのせいで、時間内に撮影はできなかった。
想定していた絵も撮れず、俳優やスタッフもおなじことを何度も繰り返すことになった。
他のシーンの撮影時間も減る。
映画撮影は1人のスタッフの不注意で、大きなトラブルや損失に繋がる。
それを想像し、対応しないと、映画スタッフは勤まらない。
でも、何とか撮り上げた。次は校舎内の撮影だ。
(つづく)
撮影中に車がバンバン!(4) 2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]

製作担当さん。怒鳴る!!!
「バカヤロー! 中継してんじゃねえ! 待ってもらえ! シーバー持ってのは誰だ!」
グランドを走ってくる製作部のスタッフ。
「監督。凄い数の車来ます。今からだともう止められません」
製作部。激怒!
「今からじゃない。さっきから止めろって言ってんだろう!」
そんなことを言ってる内に、時間は駐車場OKタイムに入ってしまう。
仕方ないので、佐津川の回りを逆に回り、一周せずにカメラを止める。
何とか、凌いだ。が、想定した絵が撮れなかった。製作担当。助手に激怒。
「駐車時間になってない段階なら、グランドに入るのを待ってもらえただろう!
誰が車を入れたんだ! そのせいで何度もNGが出たんだぞ!」
(つづく)
撮影中に車がバンバン!(3) 2005/9/18 [撮影2日目(二)学校]

再び、トランシーバーからの声。
「えーーーーまた1台。来ました。校門から入って行きます!」
「誰が実況中継しろって言った!待ってもらえといってんだよ!」
「えーーーーー、今度は2台行きます。あっ、さらに2台!」
撮影は時間内で済むはずだった。なのに早めに来た車を入れてしまうために、撮影がなかなか終わらない!
制作担当、トランシーバーに怒鳴る。
「まだ、駐車場の時間になってないだろ! なぜ、止めない!」
しかし、2000年代製の車がどんどんグランドに並んで行く。
それらがフレームに入らないように努力して撮影していたが、次第にそうも行かなくなる。
佐津川愛美。何度も、落ち込んだ顔で校舎を見つめる。
カメラがぐるりと回り込む。そこへまた車!トランシーバーからの声。
「えーーー1台。入りました。あと3台続きます!」
校門にいるスタッフ。車を止めようとはせず、見ているだけのようだ・・。
(つづく)