主人公、登場の表現とは?(5−終)夏美の登場 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]
主人公・夏美を演じる佐津川愛美には、木造の渡り廊下を歩いてもらう。この廊下。外にあるのだが、ところどころで校舎の影になり暗がりができる。
奥の木工室側から、運動場に向かって歩くと、影に入ったり、外光が当たったりする。なかなか、映像的だ。日本のテレビ・ドラマはテカテカにライトを当てて、影の部分をなくしがち。(特に某放送局のTドラマ?)
だが、物語というのは光と影の両方を見せることで、より深い表現が可能となる。ヨーロッパ映画では、そんな映像が多く、それが文学的な臭いを醸し出す。
そこで、渡り廊下の暗いところから撮影をスタート。影になっているよく見えない夏美から始め。しばらく歩くと、外からの光が当たり、佐津川の顔が見える。という表現にしてある。
映画的には、その前の部分まで大人になった夏美のナレーションが流れている。
それが終わるころに暗がりにいる夏美が登場。やがて、光が当たり17才の夏美にバトンタッチするという演出。
ちなみに、影から光というのは、これから始まる物語の夏美自身を象徴している。その渡り廊下でカメラ移動の仕方を決めていると、演出部のセカンド君の声。
「佐津川愛美さん。入ります!」
(つづく)
****************************
涙と感動の青春ファンタジー映画
「ストロベリーフィールズ」
今週!6月27日(金)午後2時50分から放送!
衛星放送 チャンネルNECO 特集「天国の法則」
いよいよ。最終放送!
もう二度と会えない・・夏の日のプロローグ。
奥の木工室側から、運動場に向かって歩くと、影に入ったり、外光が当たったりする。なかなか、映像的だ。日本のテレビ・ドラマはテカテカにライトを当てて、影の部分をなくしがち。(特に某放送局のTドラマ?)
だが、物語というのは光と影の両方を見せることで、より深い表現が可能となる。ヨーロッパ映画では、そんな映像が多く、それが文学的な臭いを醸し出す。
そこで、渡り廊下の暗いところから撮影をスタート。影になっているよく見えない夏美から始め。しばらく歩くと、外からの光が当たり、佐津川の顔が見える。という表現にしてある。
映画的には、その前の部分まで大人になった夏美のナレーションが流れている。
それが終わるころに暗がりにいる夏美が登場。やがて、光が当たり17才の夏美にバトンタッチするという演出。
ちなみに、影から光というのは、これから始まる物語の夏美自身を象徴している。その渡り廊下でカメラ移動の仕方を決めていると、演出部のセカンド君の声。
「佐津川愛美さん。入ります!」
(つづく)
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主人公、登場の表現とは?(4)キャラを紹介 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]
もうひとつ大切なこと。主人公の登場シーンでは、必ずキャラを紹介せねばならないということ。
ヒーローであればカッコ良く、平凡な奴であればいかに平凡か? を表現、変人であれば、どう変人なのか? を登場の仕方で見せることが大切。
これは他のキャラクターにも言えることだが、登場した瞬間に性格や設定を表現することが大切。
ちなみに今回の「ストロベリーフィールズ」。マキ(谷村美月)は男子生徒の襟首を掴み、怒鳴っている。
理沙(芳賀優里亜)は、取り巻きに夏美を虐めろと指示。
学級委員の美香(東亜優)は、マキが暴れるのを止めに行く。
登場の瞬間に、それぞれの性格を表現している。
が、これは当然のことで、最近のハリウッド映画などは「キャラクターが登場後、90秒以内に人物設定を説明せねばならない」。という規定があったりする。
最初に人物を説明をし、観客にキャラを把握してもらってこそ、物語を進めて行ける。が、時間をかけクドクドとしていると、退屈してしまう。
「いかに短い時間でキャラを伝えるか?」は、とても重要なこと。
さて、今回の主人公・夏美の場合は・・・。
(つづく)
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「ストロベリーフィールズ」ロケ地写真館オープン!
CS放送を見てから?見る前にどうぞ!
ロケ地の懐かしい風景、美しい景色が満載。
=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/
ヒーローであればカッコ良く、平凡な奴であればいかに平凡か? を表現、変人であれば、どう変人なのか? を登場の仕方で見せることが大切。
これは他のキャラクターにも言えることだが、登場した瞬間に性格や設定を表現することが大切。
ちなみに今回の「ストロベリーフィールズ」。マキ(谷村美月)は男子生徒の襟首を掴み、怒鳴っている。
理沙(芳賀優里亜)は、取り巻きに夏美を虐めろと指示。
学級委員の美香(東亜優)は、マキが暴れるのを止めに行く。
登場の瞬間に、それぞれの性格を表現している。
が、これは当然のことで、最近のハリウッド映画などは「キャラクターが登場後、90秒以内に人物設定を説明せねばならない」。という規定があったりする。
最初に人物を説明をし、観客にキャラを把握してもらってこそ、物語を進めて行ける。が、時間をかけクドクドとしていると、退屈してしまう。
「いかに短い時間でキャラを伝えるか?」は、とても重要なこと。
さて、今回の主人公・夏美の場合は・・・。
(つづく)
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主人公、登場の表現とは?(3)映画的表現 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]
映画の場合。いろんな方法があるが、後ろ姿で現れて、名前を呼ばれて振り返るというは定番。
ベッドから起き上がるとか(「バック・トウ・ザ・フューチャー」「サタデーナイトフィーバー」もそうだった)舞台とは違うビュジュアル的なものが多い。
ちなみに黒澤作品では、先の後ろ姿で現れるというのがいくつもある。
「用心棒」の主人公・桑畑三十郎登場(三船敏郎)は、山に向かって歩いて行く後ろ姿で登場。
「赤ひげ」の若き医師・安本(加山雄三)も後ろ姿で小石川養生所に向かって行くところから始まる。
スピルバーグの「レイダース/失われたアーク」(「インディジョーンズ」の1作目)のオープニングは「用心棒」をイメージしている。
インディも三船敏郎のように後ろ姿で登場。山に向かって歩いて行くところから、スタートする。
いずれにしても、センスやインパクトがあり「この人が主役だな!」と感じさせるものがある。こういう演出が大切だ・・。
さて・・。
(つづく)
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涙と感動の青春ファンタジー映画
「ストロベリーフィールズ」
来週!6月27日(金)午後2時50分から放送!
衛星放送 チャンネルNECO 特集「天国の法則」
いよいよ。最終放送!
監督&脚本:太田隆文
出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月
波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳
もう二度と会えない・・夏の日のプロローグ。
ベッドから起き上がるとか(「バック・トウ・ザ・フューチャー」「サタデーナイトフィーバー」もそうだった)舞台とは違うビュジュアル的なものが多い。
ちなみに黒澤作品では、先の後ろ姿で現れるというのがいくつもある。
「用心棒」の主人公・桑畑三十郎登場(三船敏郎)は、山に向かって歩いて行く後ろ姿で登場。
「赤ひげ」の若き医師・安本(加山雄三)も後ろ姿で小石川養生所に向かって行くところから始まる。
スピルバーグの「レイダース/失われたアーク」(「インディジョーンズ」の1作目)のオープニングは「用心棒」をイメージしている。
インディも三船敏郎のように後ろ姿で登場。山に向かって歩いて行くところから、スタートする。
いずれにしても、センスやインパクトがあり「この人が主役だな!」と感じさせるものがある。こういう演出が大切だ・・。
さて・・。
(つづく)
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主人公、登場の表現とは?(2)舞台演劇の場合 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]
学生映画や新人監督の作品で、よくあるパターン。
冒頭から数人の登場人物が出てくる。が、誰が主役なのか?分からない。
作り手は「誰が主人公であるか?」分かっているが、それを特別な表現で強調せねばならないことに気づいていないからだ。
それなりの方法論で描けば、観客は無意識に「主人公が誰なのか」を理解する。が、無意識に理解するので、新人監督だと「意識して描かねばならないこと」に気づかない。
それらの表現。昔ながらの舞台演劇(新橋演舞場や明治座でやる伝統的なもの)が勉強になる。意気なものが多い。例えば・・・幕が開き、すぐに主役は登場しない。
二番手、三番手。時にはその場面限りのキャラクターが出て来て、物語の設定を紹介する。(もちろん、客席に向かって告げるのではなく、物語を進め、演じながらである)
そして、とてもいいタイミングで主役が登場。傘をさしてやってきて、ぱっと閉じると中村勘三郎!「おーーー!」と観客は声を上げ、拍手が起こる。
或いは酒を飲んで、歌いながら花道から登場! 単に有名俳優が演じているから、「ああ、この人が主役か!」という表現ではない。
いずれにしても他の役と違い、「この人が主役ですよ!」ということをアピールするものだ。
(つづく)
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「ストロベリーフィールズ」ロケ地写真館オープン!
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ロケ地の懐かしい風景、美しい景色が満載。
=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/
冒頭から数人の登場人物が出てくる。が、誰が主役なのか?分からない。
作り手は「誰が主人公であるか?」分かっているが、それを特別な表現で強調せねばならないことに気づいていないからだ。
それなりの方法論で描けば、観客は無意識に「主人公が誰なのか」を理解する。が、無意識に理解するので、新人監督だと「意識して描かねばならないこと」に気づかない。
それらの表現。昔ながらの舞台演劇(新橋演舞場や明治座でやる伝統的なもの)が勉強になる。意気なものが多い。例えば・・・幕が開き、すぐに主役は登場しない。
二番手、三番手。時にはその場面限りのキャラクターが出て来て、物語の設定を紹介する。(もちろん、客席に向かって告げるのではなく、物語を進め、演じながらである)
そして、とてもいいタイミングで主役が登場。傘をさしてやってきて、ぱっと閉じると中村勘三郎!「おーーー!」と観客は声を上げ、拍手が起こる。
或いは酒を飲んで、歌いながら花道から登場! 単に有名俳優が演じているから、「ああ、この人が主役か!」という表現ではない。
いずれにしても他の役と違い、「この人が主役ですよ!」ということをアピールするものだ。
(つづく)
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主人公、登場の表現とは?(1)渡り廊下の場面 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]
地元俳優の垣内さん。その撮影を終えたあと。
教室前の廊下から、剣道場側の出口を出る。と、そこはもう次の撮影現場。
運動場から続く、渡り廊下。この屋根が素晴らしい。木で出来た情緒あるもので、横に並ぶ3つの棟を縦に繋いでいる。
(写真上、夏美登場の場所。屋根裏の汚れがリアル。これも歴史を感じていい。写真下は写真上の位置から、手前にバックして行った場所。この写真の背後はもう運動場)
この渡り廊下が、主人公の夏美登場の場所となる。
映画でも舞台でも、主人公の登場というのは重要だ。見ているだけでは意外に気づかないが、それぞれに「この人が主役ですよ!」という演出がなされている。
(つづく)
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涙と感動の青春ファンタジー映画
「ストロベリーフィールズ」
今週!6月27日(金)午後2時50分から放送!
衛星放送 チャンネルNECO 特集「天国の法則」
いよいよ。最終放送!
監督&脚本:太田隆文
出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月
波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳
もう二度と会えない・・夏の日のプロローグ。
教室前の廊下から、剣道場側の出口を出る。と、そこはもう次の撮影現場。
運動場から続く、渡り廊下。この屋根が素晴らしい。木で出来た情緒あるもので、横に並ぶ3つの棟を縦に繋いでいる。
(写真上、夏美登場の場所。屋根裏の汚れがリアル。これも歴史を感じていい。写真下は写真上の位置から、手前にバックして行った場所。この写真の背後はもう運動場)
この渡り廊下が、主人公の夏美登場の場所となる。
映画でも舞台でも、主人公の登場というのは重要だ。見ているだけでは意外に気づかないが、それぞれに「この人が主役ですよ!」という演出がなされている。
(つづく)
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監督&脚本:太田隆文
出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月
波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳
もう二度と会えない・・夏の日のプロローグ。
これまでの撮影をシナリオで確認(4ー終) 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]
例えば、先に紹介したシナリオの一行「夏美だけが一人渡り廊下を歩く」と言う下り。
今回はシナリオを書く前に、撮影場所を決めている。
が、通常は書かれたシナリオを監督が読んで、ロケハンをして、それに相応しい場所を選ぶ。そこで「どのような方法論で撮影するか?」を考える。
これこそが監督として、重要な仕事。
単に「渡り廊下」を探して撮影するだけでは、まんまだ。そこに自分なりの何かを加えないといけない。
シナリオライターが「渡り廊下」と書いていても、普通の廊下にする方が効果的であれば変更する。
と、書いても、今イチ分かりにくい。次のエピソードで詳しく説明する。ともあれ、メインの俳優が登場するファースト・カットの撮影だ!
(つづく)
今回はシナリオを書く前に、撮影場所を決めている。
が、通常は書かれたシナリオを監督が読んで、ロケハンをして、それに相応しい場所を選ぶ。そこで「どのような方法論で撮影するか?」を考える。
これこそが監督として、重要な仕事。
単に「渡り廊下」を探して撮影するだけでは、まんまだ。そこに自分なりの何かを加えないといけない。
シナリオライターが「渡り廊下」と書いていても、普通の廊下にする方が効果的であれば変更する。
と、書いても、今イチ分かりにくい。次のエピソードで詳しく説明する。ともあれ、メインの俳優が登場するファースト・カットの撮影だ!
(つづく)
これまでの撮影をシナリオで確認(3)監督は演技指導できない? 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]
シナリオを確認したのは、「監督とはいかなる仕事であるか?」を紹介するためだ。
通常、映画監督というのは演技指導をする人。と思われがちだが、あまり正しくはない。
もちろん演技に対して「OK」「NG」を出し、「もっと、感情的に!」「もっと、冷静に」とか指示はする。が、もともと俳優でない監督は自身で演技ができない。自分ができないものを指導するというのは変。
演技指導というより、自分のイメージに近づけるための指示なのである。監督の一番すべきことは、シナリオを理解し、自分なりの映像イメージを構築。全体的な演出をすることである・・。
カメラ・アングルやサイズを決めること。俳優の動き、カメラの動きを決める。光のイメージを伝えること・・・。
それ以外にもさまざまな演出が存在する。そのひとつひとつが物語を盛り上げ、感動に繋げて行くのだ・・。
詳しく説明する。
(つづく)
通常、映画監督というのは演技指導をする人。と思われがちだが、あまり正しくはない。
もちろん演技に対して「OK」「NG」を出し、「もっと、感情的に!」「もっと、冷静に」とか指示はする。が、もともと俳優でない監督は自身で演技ができない。自分ができないものを指導するというのは変。
演技指導というより、自分のイメージに近づけるための指示なのである。監督の一番すべきことは、シナリオを理解し、自分なりの映像イメージを構築。全体的な演出をすることである・・。
カメラ・アングルやサイズを決めること。俳優の動き、カメラの動きを決める。光のイメージを伝えること・・・。
それ以外にもさまざまな演出が存在する。そのひとつひとつが物語を盛り上げ、感動に繋げて行くのだ・・。
詳しく説明する。
(つづく)
これまでの撮影をシナリオで確認(2)シーン2 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シナリオ
(2)公立T陽高校・午前中
木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒
たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭
和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
は誰もいなかった・・」
生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
入道雲を8ミリカメラで撮影する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまり、最後から2行目以前の部分までを、すでに撮影したことになる。次に撮影するは、その次のところ・・。
「夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて入道雲を8ミリカメラで撮影する」
ということで、主人公の夏美=佐津川愛美が登場。いよいよ、ドラマ部分が始まる。
これでお分かりだと思うが、演出部チーフはちゃんとスケジュールを「順撮り」にしてくれているのだ。
前にも書いたが、通常はオープニングの撮影が最終日だったりすることもある。シナリオの順番通りには撮らない。撮影効率を考えて予定を立てる。
が、今回は10代の若い女の子たちがメインの物語。気持ちが変化していく様を大切に描きたいので、出来る限りシナリオ順に撮影したいとお願いしてあった。
その希望通りに、佐津川愛美の最初の撮影は、本当に夏美が登場するシーンである。俳優にとっても、演じやすい。
というより、物語の展開と共に、佐津川自身が成長していくドラマにしたい。というのが僕の考え。
作り事ではない。17才の佐津川の思いが夏美と共振したとき。感動が見る人にも伝わるはずだ。
(つづく)
これまでの撮影をシナリオで確認(1)シーン1 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]
ここでちょっと、シナリオを見てみよう。
以下のシーン1「町の風景」。これは数日前の風景撮りもあって済み。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シナリオ
(1)街の風景(朝)
青い空。白い入道雲。古い神社。狭い路地。木造の家。
昔見たような懐かしい街並み。
大人になった夏美のモノローグ「ここが私の生まれた街。この町過ご
した十七年間は今も忘れられない・・・。この川は小学生のとき、
よく泳ぎにきた・・。***(中略)***
それから好きな物はイチゴ。イチゴを食べて夕陽を見れば元気
になれた。みんなそんなイチゴが好きだった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なので、本日は以下のシーン2から撮影している。M(モノローグ)部分は撮影終了後。編集も終わったMAの段階で、大人の女性の声を録音するので今は関係ない。
そのあとの木造校舎の中の下り。本日、朝イチから撮影した。用務員の古本さんの部分も前回まで日記に書いた通り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シナリオ
(2)公立T陽高校・午前中
木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒
たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭
和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
は誰もいなかった・・」
生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
入道雲を8ミリカメラで撮影する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さあ、これからだが・・。
(つづく)
以下のシーン1「町の風景」。これは数日前の風景撮りもあって済み。
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シナリオ
(1)街の風景(朝)
青い空。白い入道雲。古い神社。狭い路地。木造の家。
昔見たような懐かしい街並み。
大人になった夏美のモノローグ「ここが私の生まれた街。この町過ご
した十七年間は今も忘れられない・・・。この川は小学生のとき、
よく泳ぎにきた・・。***(中略)***
それから好きな物はイチゴ。イチゴを食べて夕陽を見れば元気
になれた。みんなそんなイチゴが好きだった・・。
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なので、本日は以下のシーン2から撮影している。M(モノローグ)部分は撮影終了後。編集も終わったMAの段階で、大人の女性の声を録音するので今は関係ない。
そのあとの木造校舎の中の下り。本日、朝イチから撮影した。用務員の古本さんの部分も前回まで日記に書いた通り。
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シナリオ
(2)公立T陽高校・午前中
木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒
たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭
和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
は誰もいなかった・・」
生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
入道雲を8ミリカメラで撮影する。
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さあ、これからだが・・。
(つづく)
映画監督という仕事(17ー終)撮影最終日へつづく! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]
話が大きく逸れてしまった・・。
が、ファーストカットを撮り終え、機材を移動させるスタッフを見ていると、そんなことを思い出した。
そして、このエピソード。長々と書いた訳がある。
単に「プロの現場は天国」ということを語りたかったのではない。
自主映画時代の仲間との物語が、今回の映画「ストロベリーフィールズ」と関連してくるからだ。
そのことは、撮影最終日の日記で書きたい。
さあ、次のシーンの撮影だ。いよいよ、メインの俳優が登場。主人公の夏美役・佐津川愛美である!
(つづく)
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が、ファーストカットを撮り終え、機材を移動させるスタッフを見ていると、そんなことを思い出した。
そして、このエピソード。長々と書いた訳がある。
単に「プロの現場は天国」ということを語りたかったのではない。
自主映画時代の仲間との物語が、今回の映画「ストロベリーフィールズ」と関連してくるからだ。
そのことは、撮影最終日の日記で書きたい。
さあ、次のシーンの撮影だ。いよいよ、メインの俳優が登場。主人公の夏美役・佐津川愛美である!
(つづく)
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