午前中の撮影は終了!(1)カメラマンの力 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
本日、午前中の撮影は無事終了。昼ご飯となる。
それにしても、まあ、あれだけのカット数を、
よく午前中だけで取り終えたものだ。
俳優には同じ芝居を何度もしてもらい、カメラ位置を変えてそれを何回も撮る。
通常なら1回で終わる撮影を繰り返す。当然、撮影時間も2倍3倍となる。
ハリウッド式撮影はクオリティが高い作品が作れるが、時間がかかるのが弱点。
でも、それを半日で終えることができたのは、自分でも少々驚き。
ただ、理由は僕の段取りのよさではない。
まず、カメラマンの三本木さんが撮影プランを、完璧に把握してくれていたこと。
そしてどのショットも素早く、正確に、美しく! 撮影してくれたからである。
(つづく)
撮影中に監督が考える事/俳優編(11) 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
今回、僕は、その種の圧力を一切拒否した。
「本当にこの人だ!」という俳優しか選んでいない。嫌がらせを受けても、甘い言葉を囁かれても、全部拒否した。
そのせいで、もの凄く敵が増えた。恨まれもした。いや、嫌がらせは今も続いている・・。
だが、「ストロベリーフィールズ」は遺作だと思ってかかっている。次回作は考えていない。願いは2つだけ・・・・。
「映画を見た観客が涙を流し、感動する素晴らしい作品にすること」
「故郷を舞台にした、美しい映画を作ること」
作品への愛がない人たちと、末永く仲良くつき合うのが目的ではない。
(つづく)
「本当にこの人だ!」という俳優しか選んでいない。嫌がらせを受けても、甘い言葉を囁かれても、全部拒否した。
そのせいで、もの凄く敵が増えた。恨まれもした。いや、嫌がらせは今も続いている・・。
だが、「ストロベリーフィールズ」は遺作だと思ってかかっている。次回作は考えていない。願いは2つだけ・・・・。
「映画を見た観客が涙を流し、感動する素晴らしい作品にすること」
「故郷を舞台にした、美しい映画を作ること」
作品への愛がない人たちと、末永く仲良くつき合うのが目的ではない。
(つづく)
撮影中に監督が考える事/俳優編(8)地元俳優陣 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
様子を見ていると、取り巻きグループがかなり緊張している。
が、それでも芝居はしっかりしていた。
何もいわなくても、他の俳優の台詞や芝居に対してのリアクションがある。微妙な表情も見せる。なかなかだ。
厳しく言えば、演技に固いところがあるが、大きな問題はない。そこで、目を別の地元俳優さんへ向けた。
鮭山先生役の泉清さん。
毎年、弁慶祭で行う芝居に出てらっしゃるというので、人前で芝居をすることに関してのプレッシャーは大きくないと思えた。
なのに、泉さんもやはり演技が固い。
取り巻きグループと同じで、カメラを向けられての演技で緊張しているのか?
そうではないだろう。理由を考えた・・。
(つづく)
撮影中に監督が考える事/俳優編(6) 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
芝居をするだけでも大変。なのに、カメラを向けられ、ライトを当てられて、多くの強面のスタッフに囲まれて、
また隣には、テレビで見たことのある女優がいる状況。そこで、演技をするのは本当に大変。
理沙の取り巻き役。ラン、スー、ミキ、ミー、ケイの5人組。とても心配だった。
だから、超殺人的スケジュールの中、東京<=>田辺を深夜バスを使い、0泊2日で往復してまで事前に稽古をしたのだ。
取り巻きグループには台詞がある。表情やリアクションも大切。タイミングを間違えると、他の俳優さんがどんないい演技をしても、一緒に映っている彼女らのためにNGとなる。
そうなると、また最初からやり直し。そんなことが度重なると、撮影にもの凄く時間がかかる。それはスケジュールにも、製作費にも影響する。
映画撮影では、1人のミスや失敗がとんでもないことになる。
そして何より、せっかくの機会。皆にいい芝居をしてもらいたい。
(つづく)
また隣には、テレビで見たことのある女優がいる状況。そこで、演技をするのは本当に大変。
理沙の取り巻き役。ラン、スー、ミキ、ミー、ケイの5人組。とても心配だった。
だから、超殺人的スケジュールの中、東京<=>田辺を深夜バスを使い、0泊2日で往復してまで事前に稽古をしたのだ。
取り巻きグループには台詞がある。表情やリアクションも大切。タイミングを間違えると、他の俳優さんがどんないい演技をしても、一緒に映っている彼女らのためにNGとなる。
そうなると、また最初からやり直し。そんなことが度重なると、撮影にもの凄く時間がかかる。それはスケジュールにも、製作費にも影響する。
映画撮影では、1人のミスや失敗がとんでもないことになる。
そして何より、せっかくの機会。皆にいい芝居をしてもらいたい。
(つづく)
撮影中に監督が考える事/俳優編(4)並木史郎さんの実力 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
しかし、今回の「ストロベリーフィールズ」に出て頂いた並木史郎さん。
そのハリウッド式での撮影にも、完璧に応えてくれた。
台詞を一度も間違えず、同じテンポで、同じトーンで、同じスピードで、そして同じ音レベルで、繰り返し芝居。
伊藤裕子さんも同様。このシーンでの物語進行役は先生たち。それを演じる俳優さんたちが、何もいわなくても高いレベルの演技をしてくれること。とてもありがたい。
野球でいえば・・・確実なヒットを打ち、累に出る事。
そうしておいてメインどころである若い10代の俳優たちに、ヒットを打たせて得点させてくれるのだ。
監督である僕は、その若手に時間と労力をかけることができる。
(つづく)
そのハリウッド式での撮影にも、完璧に応えてくれた。
台詞を一度も間違えず、同じテンポで、同じトーンで、同じスピードで、そして同じ音レベルで、繰り返し芝居。
伊藤裕子さんも同様。このシーンでの物語進行役は先生たち。それを演じる俳優さんたちが、何もいわなくても高いレベルの演技をしてくれること。とてもありがたい。
野球でいえば・・・確実なヒットを打ち、累に出る事。
そうしておいてメインどころである若い10代の俳優たちに、ヒットを打たせて得点させてくれるのだ。
監督である僕は、その若手に時間と労力をかけることができる。
(つづく)
東亜優の活躍!(5)不安解消! 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
それは東亜優が本物の女優の資質を、持っていることの証。
素顔は頼りなげで、すぐ壊れてしまいそう。だが、演じているときは、そんな繊細な東を全く感じさせなかった。
映画初出演とは思えない。抱えていた不安が全て消し飛ぶ。
天才少女・谷村美月と相対しても負けていない。
やはり、東亜優。僕が感じた通りに本物だと思えた! よし、いよいよ、本番。
どんどんと、撮って行くぞ!
(つづく)
タグ:東亜優
東亜優の活躍(4)VS天才少女! 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
谷村美月。15才とは思えないパワーと迫力。
日本映画界に登場した、久々の天才少女。そのずば抜けた力を買って、マキ役を頼んだ。
芝居とはいえ谷村が暴れるのを止めるのは、覚悟が必要。
が、東亜優もまた、完全に美香になりきり、学級委員である義務感と、クラスメートであるマキに対する思いで、躊躇なく、止める。
東の目。もの凄い力があった。いや、東亜優ではなく、それは美香の目。この先の物語で夏美やマキ、そして理沙。
数奇な運命で行動を共にする4人のリーダーとなる、力強い目であった・・・。
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館/美香の想い出ー> http://pht.so-net.ne.jp/photo/albums/invited/frpztj0hzemngch7czik
日本映画界に登場した、久々の天才少女。そのずば抜けた力を買って、マキ役を頼んだ。
芝居とはいえ谷村が暴れるのを止めるのは、覚悟が必要。
が、東亜優もまた、完全に美香になりきり、学級委員である義務感と、クラスメートであるマキに対する思いで、躊躇なく、止める。
東の目。もの凄い力があった。いや、東亜優ではなく、それは美香の目。この先の物語で夏美やマキ、そして理沙。
数奇な運命で行動を共にする4人のリーダーとなる、力強い目であった・・・。
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館/美香の想い出ー> http://pht.so-net.ne.jp/photo/albums/invited/frpztj0hzemngch7czik
東亜優の活躍(3)VS谷村美月 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
素顔の東はおとなしく、どこか頼りなく、放って置くと心配。
美香役は17才だが、本人はまだ14才。
なのに、演技を始めると学級委員でしっかりもののマキ、そのものだった。
あの燃えるような演技をする、谷村美月に突進して行く。
演技とは言え、覚悟してかからねば入って行けない。
実際、襟首を掴まれる男子生徒役。マジで顔が引きつっている。
「この子、演技じゃねえなあ!」
と言う感じ。画面で見ていると分からないが、役に入り込んで演じる俳優というのは怖いものがある。
(つづく)
美香役は17才だが、本人はまだ14才。
なのに、演技を始めると学級委員でしっかりもののマキ、そのものだった。
あの燃えるような演技をする、谷村美月に突進して行く。
演技とは言え、覚悟してかからねば入って行けない。
実際、襟首を掴まれる男子生徒役。マジで顔が引きつっている。
「この子、演技じゃねえなあ!」
と言う感じ。画面で見ていると分からないが、役に入り込んで演じる俳優というのは怖いものがある。
(つづく)
東亜優の活躍!(2)美香VSマキ 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
男子生徒の襟首を掴む、マキ役の谷村美月。もの凄い迫力だ。
東亜優が演じる学級委員の美香。マキの肩を掴む。
「マキ、やめなさいよ! 」
谷村が応える。「うるせえんだよ!」エキストラの方々から、拍手が起きた、あの迫力演技を続ける。東がひるまず切り返す。
「また、問題になるわよ!」
以前起こした事件を思い出し、躊躇するマキ。
そこで助監督、教室前方のドアを開ける。ガラガラ。先生が来た合図。谷村は「覚えてろよ!」と捨て台詞。
東は大きな声で「起立!」。
マキを取り囲んでいた生徒たちは席に戻り、席にいた生徒は起立。席に戻る谷村を見つめ、東も席に戻る。
「カット!」
なかなか、いい感じだ! 東の演技力を心配していたが、なかなかのもの。
(つづく)
東亜優が演じる学級委員の美香。マキの肩を掴む。
「マキ、やめなさいよ! 」
谷村が応える。「うるせえんだよ!」エキストラの方々から、拍手が起きた、あの迫力演技を続ける。東がひるまず切り返す。
「また、問題になるわよ!」
以前起こした事件を思い出し、躊躇するマキ。
そこで助監督、教室前方のドアを開ける。ガラガラ。先生が来た合図。谷村は「覚えてろよ!」と捨て台詞。
東は大きな声で「起立!」。
マキを取り囲んでいた生徒たちは席に戻り、席にいた生徒は起立。席に戻る谷村を見つめ、東も席に戻る。
「カット!」
なかなか、いい感じだ! 東の演技力を心配していたが、なかなかのもの。
(つづく)
東亜優の活躍!(1)マキを止めろ! 2005/9/17 [撮影初日(六)教室Ⅰ]
いよいよ、東亜優演じる学級委員・美香が登場。
男子生徒の襟首を掴むマキ(谷村美月)を止める場面だ。まずはテスト。
「よーい、スタート!」
東演じる美香は教壇近くの席。予習をしていると、後ろが騒がしい。
マキが叫んでいる。また、始まった・・・美香は立ち上がり、教室後方へ。
男子生徒の襟首を掴む、マキ役の谷村。その肩を掴で言う。
「マキ、やめなさいよ! 」
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館/美香の想い出ー> http://pht.so-net.ne.jp/photo/albums/invited/frpztj0hzemngch7czik
男子生徒の襟首を掴むマキ(谷村美月)を止める場面だ。まずはテスト。
「よーい、スタート!」
東演じる美香は教壇近くの席。予習をしていると、後ろが騒がしい。
マキが叫んでいる。また、始まった・・・美香は立ち上がり、教室後方へ。
男子生徒の襟首を掴む、マキ役の谷村。その肩を掴で言う。
「マキ、やめなさいよ! 」
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館/美香の想い出ー> http://pht.so-net.ne.jp/photo/albums/invited/frpztj0hzemngch7czik