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撮影初日(九)柔道部 ブログトップ

佐津川愛美&東亜優の微笑み 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 そんなマキ(谷村美月)の稽古を見ている夏美(佐津川愛美)。

女三四郎s.jpg

 8ミリカメラで、練習風景を撮影している。

撮影する夏美250.jpg

 これも基本的に自由やってもらう。が、後半。ようやく芝居に戻る。

 カメラをまわしていると、ふと部室の人影に気づく。

 夏美が振り向くと、学級委員の美香(東亜優)だ。

 日頃は口を利かない2人だが、マキの応援に行くのを立候補したという関係。

 何か連帯感を感じる。美香、それに応え微笑む。

東亜優 微笑む.jpg

 夏美も嬉しくなり微笑み返す・・・という場面。台詞はない。

夏美。微笑む.jpg

 孤独だった夏美にもようやく友達ができそう・・と予感されるシーン。

 佐津川も東も、特別な指示をしなくてもこの場面の意味を理解していた。

 そつなくこなし。一発OK。これで柔道部のシーンも終了だ。


(つづく)

9938366.jpg「ストロベリ−フィールズ」写真館ー> http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123689
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この場面。主人公は谷村美月(11)女・三四郎 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 この映画の仲代達矢。出て来たそうそうに「かなり強い!」ということを感じさせる。

 実際、仲代が映画の中で切り合うのは、ラストの三十郎との一騎打ちのみ。

 何もしなくても「出来る!」と思わせるのは、もの凄く力のある俳優でないとできない。

 それを15才の谷村美月。成し得た!

 組み合っているだけで、「強い!」と感じさせる。女・三四郎だ。監督として谷村を見ていると、ほんとうれしくなる。

稽古中2.gif

 でも、おもしろいのは「カット!」といって、芝居を止めたとき。

 突然に女・三四郎が、普通の子に戻る。マキでも、三四郎でもなく、照れ屋の文学少女・谷村美月になる。

 面白い子だ。

 

(つづく)


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この場面。主人公は谷村美月(10)「椿三十郎」 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 映画「シャル・ウイ・ダンス」で、前大会のチャンピオン役として、モっ君が出てくる。

 彼が椅子から立ち上がるだけで、「こいつはダンスがうまい!」と感じさせる。

 踊るシーンはない。もとよりモッ君、社交ダンスはできないらしい。

 でも、「できる!」と感じさせるのは、彼の凄さ。

 あと、黒澤明監督の「椿三十郎」。

黒澤.jpg

 仲代達矢が出て来るオープニングの社シーン。通常、強い侍を表現するには、切り合いのシーンを見せる。

 1人VS10人とかで、勝ってしまうところを見せる。

 ところが・・・。

(つづく)



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この場面。主人公は谷村美月(9)やはり天才少女! 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 そこだけ見ると、谷村美月がでかい男子部員を投げたように見える。

 そんな撮影を何パターンか行う。さらに、男子部員と組み合って、道場をぐるぐるとまわる場面も撮影。

女三四郎.jpg

 この辺になると、谷村の目は黒帯選手のようだ。僕も柔道やカラテを少しばかりやっていたが、強い選手というのは戦う前から分かる。

 目が違う。目を見ただけで、「強さ」が伝わって来る。谷村はその目をしていた。

 男性部員と組み合う谷村を見ていると、とても今日初めて柔道をしました!という顔ではない。

 さすが、天才少女!

 先の場面のように谷村が男子部員を投げたように見せることは、編集によって可能。

 だが、相手選手と組みあっているだけで、強さを表現するのは俳優の力である。

 思い出す映画がある・・。

(つづく)



「ストロベリ−フィールズ」写真館ー> http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123689



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この場面。主人公は谷村美月(8)アンジェラ・マオ? 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 その女子柔道部員が稽古している姿。谷村美月に見せる。

 小さいがなかなか強い。男子柔道部員を相手にしても、一本背負いで投げつける。

 柔道版のアンジェラ・マオだ。(「燃えよ!ドラゴン」でブルースリーの妹役を演じた女優。可愛いのにクンフーが得意。その後、彼女主演のクンフー映画も何本か作られた)

稽古中4.gif

 谷村、真剣にマオ(?)を見ている。

 練習シーンを撮り終えたら、マキの登場。マオと男子生徒以外は皆、壁際に座ってもらい対戦。

 その様子を撮影。マオが男子部員を投げたところで、カット。

 「そのまま動かずに!」といって、男子部員には倒れたままで、マオとマキが交代する。

 谷村=マキが男子部員を投げた構図。そこからカメラを再スタート。

 肩で息している芝居がほしい! テイク2に進む!

(つづく)

9938366.jpg
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この場面。主人公は谷村美月(7)柔道着のマキ 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 谷村美月。マキの定番衣裳である体操服から、柔道着に着替えて登場。

 ちなみに(残念ながら?)マキのセーラー服シーンというのは、ごく僅かしかない。

 ほとんどが体操服。(ファンの方。ごめん)

 セーラー服姿の谷村もとても可愛いのだけど、マキのキャラはやはり体操服。

 だが、柔道着を着た谷村。意外によく似合う。

 その谷村美月の体格に、よく似た柔道部女子。呼んである?

稽古中5.gif

(つづく)
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この場面。主人公は谷村美月(6)短時間で学ぶ2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 地元・中学高校の柔道部の生徒さんたち。エキストラで来たもらった。

 いつものような感じで、稽古をしてもらった。皆、慣れたもので、それぞれに相手を見つけて練習を始める。

稽古中1.png

 人数が多いので、半分は壁際に座り稽古を見ている。

 コーチのかけ声はさすがに本物。「よし、もう一丁!」「あご引いて!」とか激を飛ばす。道場に緊張感が走る。

 その稽古のようすを撮影。同時に、谷村美月にも間近で見学させる。

 できれば、撮影前に、例え1ヶ月でも、谷村に柔道を学ばせたかった。が、あまりにも時間がなかった。

 だから、撮影前の短い時間しかないが、何とか柔道の感覚を見取ってもらいたい。

 
(つづく)



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この場面。主人公は谷村美月(5)インディ・ジョーンズ? 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 映画「インディジョーンズ」シリーズの「レイダース」。

インディs.jpg

 あのジープのシーンも、ほとんどハリソンフォードではない。スタントマン。

 インディが引きずられたあと、ジープに乗り込む場面である。

 ジャッキー・チェンは自分でスタントまでやることで有名。

 だが、映画というのは、全てを本人がやることが大切ということではない。

 実はハリソン・フォードも危険なシーンを自分で演じることが多い。が、もし、怪我でもしたら大変。

 撮影はストップ。製作費が膨大な額になる。下手すれば製作中止。

 だから、万が一のことを考えて、危険なシーンはスタントマンがやる。映画製作では大切なこと。

 同時に、さまざまな人の協力で1人俳優の力を超えて、 映画の中のキャラクターはスーパーヒーローになって行くのだ。

 さあ。谷村美月には、姿三四郎になってもらおう!

(つづく)


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この場面。主人公は谷村美月(4)ミュージカル映画? 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 アカデミー賞をいくつも穫ったミュージカル映画の名作「ウエストサイド物語」。

WSS.jpg

 出演していたジョージ・チャキリスは本当に踊っている。というか、あの頃の俳優は皆、本当に踊り、本当に歌う人がたくさんいた。

 それ以前のフレッド・アステアやジンジャー・ロジャーズも同様。だが、時代と共に、演技、歌、踊りの全てができる俳優も減って来る。

 1980年代の「フットルース」になると、ミュージカルシーンは吹き替え。だが、とてもよく出来ていた。

 アップになると、ちゃんと主役の俳優の顔。手や足のアップ。引いた全身のショットのみがダンサーだったのだろう。

 映画としては最高ではなかったが、ミュージカルシーンはよく出来ていた。ケニー・ロギンスの主題歌も大ヒットした。

 あの大ヒット作「インディジョーンズ」も同じ手法だ・・。

(つづく)


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この場面。主人公は谷村美月(3)YAWARAちゃんではない! 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 製作費集めで営業しているとき。シナリオを読んだあるプロデュサーが言った。

10169360.jpg

 「マキを演じるには、体のゴツい強そうな女優が必要。田村亮子みたいな子を探さないといけないよ!」

 んーーーーー、分かってない! マキ役にそんなタイプを配置したら全てが壊れてしまう。

 人気コミックを映画化した「YAWARA」という作品があったが、あのときもヒロインは浅香唯。あの役を本当の柔道が強いゴツい女性がやったのでは、台無し。

 同じにマキはブルースリーとは違い、実際に柔道が強いことより、心の芝居ができる演技派でなければならない。

 だからこそ、天才少女・谷村美月を起用したのだ。

 でも、谷村は小柄で華奢。柔道をやっているようにも、強そうにも見えない。いくら、演技を重視するといって、いかにも弱そうではダメ。

 そこで映画の魔法を使って強く、見せることにする!

(つづく)



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この場面。主人公は谷村美月(2)ブルースリー? 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 アジアを代表する俳優・ブルースリー。

 本当にクンフーが出来て、演技も出来た。

 が、演技がうまいか?というと、んーーーーという部分もある。

 が、彼の映画は「燃えよ!ドラゴン」でも、「ドラゴンへの道」でも、演技よりクンフーの魅力が大切。

 それとは逆に今回の「ストロベリーフィールズ」でのマキは、柔道ができることより、「心閉ざした不良少女マキ」を表現する演技力が重要。

柔道部.jpg

 当初から、その路線で俳優を探していた。アンジェラ・マオや志保美悦子である必要はない。

 だが、そのことはなかなか理解されず、強い女性をイメージする人が多かった・・。


(つづく)



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この場面。主人公は谷村美月(1)強い選手? 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

9938366.jpgこのシーン前半の主人公。谷村美月演じるマキ。

 先の東亜優と交代で、この場面の主役。

 ここではマキが、柔道部の部員であること。かなり強いことを描くのが第1の目的。

賞状B&W.jpg

 今回の映画「ストロベリーフィールズ」は、柔道日本一を目指す少女の物語ではない。

 が、柔道部という設定なのに、一度も柔道着を着て練習しているシーンがないのは映画としてまずい。

 そして、その場面では、マキがいかに強い部員であるか?を描く。

 ただ、谷村美月は柔道経験なし。もし、今回の作品が大作で豊富な製作費があれば、何ヶ月も前から、実際に柔道を習ってもらうようお願いもできた。

 しかし、何といってもメインで製作費を集めたのは僕。

 おまけにある関係者が、連れて来たスポンサーは撮影直前に撤退。ギリギリまで、クランクインできるかどうか?分からなかった・・・。

 キャストが決まったのも、先月のこと。時間的にも余裕がなかった。

 そこでミュージカル映画などでよく使われる手法で、谷村を強い選手に見せることにした(?)。

(つづく)

9938366.jpg
タグ:谷村美月
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シーン(4)柔道部の撮影! 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 シーン4。柔道部。

 この場面。午前中に撮った教室シーンの続き。

 放課後にマキ(谷村美月)が、柔道部で稽古をしている。

 地元高校の柔道部。男女に30人ほど来てもらう。そこで日頃と同じように練習。

 それをドキュメンタリー風に撮影する。

黒板と柔道生徒.jpg

 これも絵コンテなし。特に指示なしで、先の学級会の場面と同じように、いつものように練習をやってもらって、それを撮影する。

 本物のコーチにも来てもらって、号令とか、かけ声をかけてもらう。

 この方。さすが本物なので、声に迫力あり、稽古!という感じが出る。

 部室の中を柔道部顧問・京子先生役である伊藤裕子さんにも、自由に歩き回ってもらう。

 あと、後ろを用務員役の古本さんが、壁や窓を点検。地元オーディションで選ばせてもらった垣内剛さん。自由にやってもらう。

 こうして、よくある平凡な放課後の柔道部を作り上げ、それを撮影して行く!

(つづく)


『ストロベリーフィールズ」写真館/柔道部=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123689 



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次の撮影場面をシナリオで読む! 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

 柔道部のシーン。シナリオから紹介。

シナリオ新1.jpg

映画「ストロベリーフィールズ」シナリオ

(4)柔道部・内 /午後       東陽中学・柔道部   

   マキ(谷村美月)、男子相手に圧倒的な
        強さを見せる。
        顧問は京子先生(伊藤裕子)。
        後ろで、古本(垣内剛)が窓を直す。

夏美(佐津川愛美)「(8ミリカメラを回す。
        廊下から見ている美香に気づく)」

美香(東亜優)「(夏美に気づいて微笑む)」

夏美「(笑顔)」


(つづく)




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東陽中学の柔道部 2005/9/17 [撮影初日(九)柔道部]

柔道部−道場.jpg

 ロケハン時の日記でも紹介したが、写真上がロケ地・東陽中学校の柔道部。

 もともとは教室だったが、そこに畳(正確には新しい素材のマットのようなもの)を敷き道場にしてある。

 そのせいで黒板が残っていて、何だか学校らしい。

 三棟ある木造の建物で、一番運動場側にある。

 高校時代。僕も必修授業で柔道を選択。3年ほどやっていた。子供の頃にテレビドラマ「柔道一直線」に憧れていたのが理由。

 そんなこともあり、マキ(谷村美月)は柔道部という設定を考えた。

 ちなみに、柔道部の顧問は京子先生(伊藤裕子)。ケンカばかりしているマキのエネルギーを、何とか柔道に向けようとがんばっているという裏設定もある。

 この場所で次のシーンを撮影する!

(つづく)



「ストロベリーフィールズ」写真館/柔道部=> http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123689



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