田辺のデニーロ、撮影日記(5)やりくり? 2005/9 [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
垣内さん。自分の仕事スケジュールを確認。
天神崎ロケのみ仕事を休み、あとは仕事を抜けて行くことにする。
幸い、彼は営業部。自動車のセールスの仕事。やりくりすれば、何時間か抜けることができる。
初日の撮影は午前中。午後から仕事に戻ればいい。
それで対応しよう。
撮影当日。早起きして衣裳を用意。撮影場所へと向った。
初日の撮影、市内にある東陽中学校だ。
垣内さんの母校である・・。
(つづく)
田辺のデニーロ、撮影日記(4)休暇願い? 2005/9 [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
演出部のチーフから、撮影スケジュール連絡があった。
出演の日と出勤日が重なる。出演できることは嬉しいが、会社を休まねばならない。
社長に休暇願いを出した。
「映画に出演するんで、休ませてもらえますか?」
「まあ、そういうことなら・・しゃあないなあ・・」
了承してくれた。でも、垣内さんは重要な役。3日も出演シーンがある。
1、東陽中学ロケ
2、天神崎ロケ
3、高山寺、天国への階段ロケ
その全ての日、会社を休む訳には行かない・・・・。
(つづく)
田辺のデニーロ、撮影日記(3)衣裳購入! 2005/9 [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
ようやく、垣内さんがイメージしていた衣裳が見つかる。
女性店員さん。いろんな衣裳を出してくれた。
「こんな感じですか?」「これはどうですか?」
その中から選んだ。
「垣内さん。もし、それで色合いが悪いと言われたら、交換してあげるからレシート持って来てな!」
店員さん。そう言ってくれた。地元代表として、がんばらねば!
撮影初日、クランクインの日から出演する。
(つづく)
垣内さんが住む町/「ストロベリーフィールズ」写真館ー>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/117016
女性店員さん。いろんな衣裳を出してくれた。
「こんな感じですか?」「これはどうですか?」
その中から選んだ。
「垣内さん。もし、それで色合いが悪いと言われたら、交換してあげるからレシート持って来てな!」
店員さん。そう言ってくれた。地元代表として、がんばらねば!
撮影初日、クランクインの日から出演する。
(つづく)
垣内さんが住む町/「ストロベリーフィールズ」写真館ー>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/117016
田辺のデニーロ、撮影日記(2)衣裳探し 2005/9 [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
「用務員さんの衣裳かあ〜、自前ではないな〜。どうしょう・・」
垣内さんは考えた。
「けど、せっかく映画に出るんやさかい、ほんまに用務員に見えるようなもの・・・用意しようか?」
この辺が後に「田辺のデ・ニーロ」と呼ばれるようになる所以である。
垣内さんは小学校時代の用務員さんを思い出す。その人が着ていた服をイメージ。
用務員の衣裳を探し、垣内さんは市内の店を訪ねた。
事情を話すと女性店員さん、大喜び!
「凄いなあ! 映画に出るんですか! 田辺代表じゃないですね!」
一緒に、あれやこれやと衣裳を探してくれた・・・。
(つづく)
垣内さんは考えた。
「けど、せっかく映画に出るんやさかい、ほんまに用務員に見えるようなもの・・・用意しようか?」
この辺が後に「田辺のデ・ニーロ」と呼ばれるようになる所以である。
垣内さんは小学校時代の用務員さんを思い出す。その人が着ていた服をイメージ。
用務員の衣裳を探し、垣内さんは市内の店を訪ねた。
事情を話すと女性店員さん、大喜び!
「凄いなあ! 映画に出るんですか! 田辺代表じゃないですね!」
一緒に、あれやこれやと衣裳を探してくれた・・・。
(つづく)
田辺のデニーロ、撮影日記(1)衣裳は自前? 2005/9 [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
会社員の垣内剛さん。地元・田辺市在住。映画「ストロベリーフィールズ」の地元オーディションで選ばれる。
(詳しい話はこちらを!ー>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-01-16-1)
用務員の古本役。主人公・夏美(佐津川愛美)が通う高校に勤務。
柔道部のマキ(谷村美月)がインターハイに出るときに、他の生徒たちと共に会場に車で送る。
途中で事故、夏美以外の3人、マキ、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)は死亡する。
その原因となるのが古本さん。そんな重要な役所である。
垣内さん。紀州弁慶伝説保存会に所属。今年の弁慶祭で舞台に立つ。でも、今回が初めて!
(以下の写真が弁慶祭。ここには垣内さん、出ていない)
なのに、その前に映画に出演することになった・。
「衣裳は何か、それらしいもの(用務員の役)を自前でお願いします!」
スタッフからそんな連絡がある・・・。垣内さん、困った。
(つづく)
(詳しい話はこちらを!ー>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-01-16-1)
用務員の古本役。主人公・夏美(佐津川愛美)が通う高校に勤務。
柔道部のマキ(谷村美月)がインターハイに出るときに、他の生徒たちと共に会場に車で送る。
途中で事故、夏美以外の3人、マキ、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)は死亡する。
その原因となるのが古本さん。そんな重要な役所である。
垣内さん。紀州弁慶伝説保存会に所属。今年の弁慶祭で舞台に立つ。でも、今回が初めて!
(以下の写真が弁慶祭。ここには垣内さん、出ていない)
なのに、その前に映画に出演することになった・。
「衣裳は何か、それらしいもの(用務員の役)を自前でお願いします!」
スタッフからそんな連絡がある・・・。垣内さん、困った。
(つづく)
田辺のデ・ニーロ・撮影現場を行く?序章(下) [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
地元・田辺市オーディションで合格。
古本役を演じてくれた垣内剛さん。
実は、まっとーなカタギのサラリーマン。
市内の大手有名自動車メーカーH、販売所に勤務している。
写真下は垣内さん。いつもはスーツ姿でお仕事。
が、用務員役が嵌っている! とても衣裳と思えない!
(日頃はネクタイにスーツで仕事をしていると、
別の仕事の業種の服を着ても違和感が出てしまうのに、
それがない!。そこがデ・ニーロと呼ばれる所以か?
ちなみに僕は、スーツにネクタイという格好は10年に1度。
だから、もの凄い違和感が出る! 誰が見ても明らかにカタギじゃないと思うらしい)
ここまで監督日記を読んでくれた方なら、かなり興味深いものがあるはず。
では、時間を少し戻して、地元の垣内さんの視点で映画撮影を描いてみる。
次回からスタートだ!
(つづく)
田辺のデ・ニーロ・撮影現場を行く?序章(上) [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
地元田辺市でのオーディションで合格!
用務員・古本役をお願いした垣内剛さん。
プロの俳優ではなく、地元のカーディーラーにお勤めの会社員。
台詞のある重要な役を演じてくれた。少し、心配だったが・・
撮影では素晴らしい芝居を見せてくれた。
あの天才少女・谷村美月が
「プロの俳優さんかと思ってた・・」
というほどの存在。
その後、地元では「田辺のデニーロ」と呼ばれるようになり、
CM出演まで果たす。
その辺の秘密が知りたくて、お話を伺ったとき。初日の話も聞かせてもらった。
「一般の人に視点で撮影初日を見つめると、こうなるのかあ・・」
と思え、非常に興味深かった。
そこで地元俳優・垣内さんの話を再構成。
彼の視点で撮影初日を描いてみる。
(つづく)
タグ:田辺のデ・ニーロ
監督が見るロケ現場 Kさんが見るロケ現場? [田辺のデニーロ日記Ⅰ]
さて、初日クランクインの撮影エピソード。
残すところあと少し。ここまで、監督である僕自身の視点で描いてきた。
「監督って偉そうに、怒鳴っている人!」
という印象があったと思う。が、いろいろと気苦労や大きなプレッシャーを感じながら、仕事していることも伝わっただろうか?
また、スタッフ、俳優たちも、まわりに気遣いながら、少しでもいい作品を作ろうとがんばっていることも感じて頂けたと思う。
でも、監督である僕からは見えない部分もある。関係者の苦労に気づかないことも多い。
また、僕のいないところでの俳優たち。どうしているのか?
もし、僕以外の視点で撮影を見つめることができれば、その辺も見えてきて面白いだろう。
実は撮影終了後にある方から、撮影初日のことを詳しくお聞きする機会があった!
(つづく)
残すところあと少し。ここまで、監督である僕自身の視点で描いてきた。
「監督って偉そうに、怒鳴っている人!」
という印象があったと思う。が、いろいろと気苦労や大きなプレッシャーを感じながら、仕事していることも伝わっただろうか?
また、スタッフ、俳優たちも、まわりに気遣いながら、少しでもいい作品を作ろうとがんばっていることも感じて頂けたと思う。
でも、監督である僕からは見えない部分もある。関係者の苦労に気づかないことも多い。
また、僕のいないところでの俳優たち。どうしているのか?
もし、僕以外の視点で撮影を見つめることができれば、その辺も見えてきて面白いだろう。
実は撮影終了後にある方から、撮影初日のことを詳しくお聞きする機会があった!
(つづく)