SSブログ
撮影初日(十)終了 ブログトップ

撮影初日、終了(下) 2005/9/17 [撮影初日(十)終了]

 今日1日の出来事。少し詳しく書いてみた。

 が、これでも省略した部分もある。

 でも、まさに「ザ・ロンゲスト・ディ」だった。これが映画撮影。これがクランクイン、撮影初日である。

 自分でも書きながら、そのことを痛感した。

 さて、明日も東陽中学での撮影。

10007012.jpg

 そして午後からは美香の家。

 本日よりむずかしいシーンが目白押しだ。

 東亜優。何とか、何とか、君の「力」を見せてほしい。君が持つ秘めた「力」を出し切ってほしい。

 もう、2度と来ない14歳の夏・・。

美香、話を聞く 教室.jpg

 大阪での本読み。前日のリハーサル。今日までのこと。君のプラスになっていてくれたら・・そう願う。

 そして、他の いちご娘たち。明日は東を支えて上げてほしい・・。

 僕もがんばる!

(初日終了。撮影2日目に、つづく)

9938366.jpg9938366.jpg9938366.jpg9938366.jpg


nice!(1) 
共通テーマ:映画

撮影初日、終了(上) 2005/9/17 [撮影初日(十)終了]

9938366.jpg9938366.jpg9938366.jpg9938366.jpg

 こうして、長い長い1日が終わった。

 上秋津にある宿舎に戻り、夕食。外はもう真っ暗。

 地元の方から頂いた缶ビールを開けて、スタッフと乾杯。夕食の弁当を食べる。

差し入れ4.jpg

 何とか初日は無事終了・・・と言う感じか? でも、安心はできない。ここからがスタートだ。

宿舎の夜.jpg

 技術部は乾杯をしているが、演出部や製作部はすでに明日の準備だ・・・。

小菅、イン宿舎.jpg

 (つづく)

nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(13)期待! 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

夜の屋敷町のコピーs.jpg

 もちろん、撮影前にも、このようなリハーサルはする。

 でも、撮影時はすぐに本番に、行かねばならない。

 それが前日リハーサルだと、翌日の撮影まで一晩。俳優たちが考える時間が持てる。

 「どこがうまく行き」「どこがうまくいかなかったか?」

 黒澤明はそれがとても大事という。1日での成長は紙一枚分くらい。だから、何度もリハを重ねるのだという。

 何十億円という膨大な額な製作費の黒澤作品とは違い、こちらは厳しい状況での映画作り。だが、黒澤組並みの現場リハーサル!が実現。

 東亜優たち、きっと、何かを掴んでくれたに違いない。

 あとは明日の本番に、期待するだけだ!

 (つづく)
nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(12)黒澤組並み?2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

 やはり、現場でリハーサルというのはいい!

 黒澤明監督も、撮影前に出来上がったセットに俳優を呼び、衣裳をつけさせてリハーサルをするというが、その意味がよく分かる。

黒澤.jpg

 こちらも黒澤組に負けず、東亜優も佐津川愛美も、谷村美月もちゃんと衣裳を来てリハ!

 (というか、本日の撮影で着た、衣裳のままか?)

 ちゃんと、撮影現場でリハーサル。

 これによって、現場の感覚。臭い。距離感。広さ。声の響き方と、会議室でリハしては決して掴めないものまで掴める!

 (つづく)



nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(11)美香の孤独 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

 この場面。

 幽霊になった美香(東亜優)たちが、順に自分たちの家を訪ねていく下りのⅠシーン。

シナリオ新2.jpg

 そこで互いに知らなかった、それぞれの現実を見つめて行く。

 いつも学級委員で、優等生の美香。マキがケンカをしたときに、止めるのもいつも美香。

 そんな美香だけど、誰も知らない淋しさを抱えていたことを夏美やマキが知るシーンでもある。

 リハーサル開始。撮影のときと同じように、僕がまず、動きを説明。

 どこからスタートして、どこで立ち止まり、どこから台詞で、どこで振り向くか?

 流れを掴んだら、一度、やってみる!

(つづく)



nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(10)美香の部屋 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

 明日の撮影場所。

 田辺銀座にある辻の餅を左に見て、少し行ったところを右折。
 
 古い通りにある民家をお借りする。

美香の家/近所−夕方.jpg

 昔ながらの素敵な木造家屋。そこの2階にいろいろと持ち込んで、東亜優演じる美香の部屋を作る。

 机、本箱、等を入れて、美香がいつも勉強している部屋にする。

 本日はまだ、小道具、大道具等は運び込まれていないが、以前にその家のお嬢さんが使っていた部屋。
 
 タンス等が残っていて、女性が住んでいた感じがする。この辺がセットと違い、人に臭いがするのがいい。

 そこに明日の主役・東亜優。そして佐津川愛美。谷村美月の3人が集合。

 リハーサルを行う!!

 (つづく)
nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(9)連絡!2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

廊下・夕方.jpg

 前日、リハーサル決定!

 チーフがすぐに俳優たちに連絡。が、撮影が終了したので、製作部が車でホテルに送る途中。

 移動中の車に連絡。引き返して明日のロケ現場に、来るように伝えてもらう。

 電話を切ったあと。気づく!

 「そうだ、芳賀さん。今日は体調が悪いと言っていた!」

 明日のリハーサル。美香役の東亜優の独白が多いシーン。理沙役の芳賀との掛け合いはない。

 それなら早めに休んだ方がいい。今日、無理するより、明日が大事だ。

 芳賀だけは、ホテルに直行してもらうように再度連絡。

 あとでマネージャーさんがお礼に来られた。若い女性だがしっかりしている方だ。

 さて、明日の重要場面。撮影場所と同じところでリハーサルだ!

(つづく)


nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(8) 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

 稽古場でのリハーサル。

 大切だが、問題はある。

 会議室でうまく出来なかった芝居も、現場に入るとこれまでにない素晴らしい演技が出来たりもする。

 現場の雰囲気で俳優のテンションが上がったり、気分が乗ったりするからだ。

 なので、ロケ現場でリハーサルができること。

美香の家^夕方.jpg
 
 とても重要。撮影場所は日本家屋。

 畳や襖から発する家の感覚。天井、押し入れ。その部屋に置かれてあるもの。

 そんな1つ1つがその空間を独特のものにする。

 東亜優には最高のリハーサルとなるはず!

 よし、やろう!

(つづく)
nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(7)ロケ現場で! 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

屋根屋根のコピーsのコピー.jpg

 超大作の映画でも、撮影場所でのリハなんてなかなかできない。

 これはいい!

 というのも、立ち稽古は会議室の椅子や机を取っ払って・・・ということが多い。或いはバレー教室のような場所。

 そこで「ここは茶の間!」とか「ここは海岸」とか設定して、稽古をする。

 が、そこでどんなに練習しても、実際に撮影する茶の間や海に行くと全然イメージが違う。

 稽古で立てた演技プランがあまり役立たないことが多い。(それでもリハはやった方がプラスになる)

 それが今回は本当に撮影するお宅でリハ。こんなやりやすいことはない。


(つづく)






nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(6)現地でやろう! 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

教室ー窓側(夕方.jpg

 何で気づかなかったんだろう! 僕自身も初日で余裕をなくしていたのだろう。

 東亜優のリハーサル。今からでも可能なのだ。

 これで東もグッとやりやすくなるはずだ!

 「リハ。やりましょう!!!! どっか、近所の公民館とか、借りれないかなあ?」

 演出部チーフ。こう言う。

 「いや、明日、実際に撮影するお宅でやろう。まだ、時間も遅くないし、今からお願いしてみますよ。

 東も撮影と同じ場所でリハーサルする方が、やりやすいよ!」

 さすがチーフ!!!! その通りだ!

(つづく)


9938366.jpg
nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(5)今からやろう! 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

夕方の教室ーs.jpg

 そんなことを演出部チーフと話していた。ら、こう言われた。

 「だったら、監督。大阪でできなかった立ち稽古を、今からしようよ!」

 そうか! 間もなく日が暮れるとはいえ、まだ時間があるんだ! おまけにここはロケ現場。女優たちはホテルに泊まる。

 今日、東京に帰るという訳ではない。おまけに、佐津川、芳賀、谷村と他の3人が全員揃っている!!!

 1〜2時間のリハーサルをやっても、ホテルに帰って食事して、お風呂入って、早めに寝るのに支障はない!

(つづく)

9938366.jpg
nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(4)秘めた力 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

目標ーs.jpg

 それに対して東亜優は映画撮影は、全くの初めて。

 演技以前に、撮影自体に戸惑いがあるはず。

 だとしても完成した作品では、他の実力派3人と比較される。東が圧倒的に不利。

 やはり、4人とも、全員の魅力が発揮される映画にしたい。だから、東亜優が演じやすい環境を作り、がんばれるように考えていた。

 それに東は単なる新人ではなく、限りない「可能性」を秘めている。

 確かに演技力はまだこれから。でも、経験では得られない「力」を持っている。

 それを引き出せば、東亜優は必ず、輝くはず!

東亜優 微笑む.jpg

 だが、撮影なれないのに、2日目に最も難しい芝居・・。なのに、東の力を引き出す十分な時間。これまでに見つけられなかった・・。

(つづく)

9938366.jpg



nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(3)他は皆、演技派 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]

 映画の出演者。全員がヘタなら、それはそれで平均が取れる。

 一人抜群にうまい子がいれば、その子がうまく見える。

 が、皆が抜群にうまくて、1人だけ普通だと、その子はヘタに見えるのである。

シナリオ11.jpg

 今回、メインのいちご4人娘には、もの凄く力を入れてキャスティングした。

 まず、天才少女・谷村美月! 演技力はずば抜けている。
 
 そして、芳賀優里亜は子役時代から活躍。さまざまな映画やテレビドラマのレギュラーも経験している。

 佐津川愛美も新人だが、映画「蝉しぐれ」でデビュー。その後、映画を1本。さらにテレビドラマ「がんばっていきまっしゃい!」でレギュラー。

 ついこの間まで、撮影をしていた。

 皆、経験豊富。その上、演技派である。

 (つづく)


nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(2)後悔すること・・。 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]


 或いはクランクイン前。大阪のリハ−サル。

 あのとき・・・十分な時間が取れたら、よかったのに・・。

 東京リハの佐津川&芳賀の方は、立ち稽古まで出来た。

時計s.jpg

 が、谷村&東、大阪リハは、お話だけで終わってしまった。

 それが残念でならない・・。

 場所的にも広いスペースがなかったこともある。

 が、何か、東が芝居というものを掴む、何かができなかったか? 今も後悔する。

 とはいえ、明日撮影するシーンの長台詞は、東の意見も取り入れて直した。

 東が自分の言葉で、話せるようにしてある・・。

 でも、まだ、心配。というのも理由がある・・・

 

(つづく)



nice!(0) 
共通テーマ:映画

東亜優のリハーサル(1)さすが特別賞! 2007/9/17 [撮影初日(十)終了]


 さて、一番心配したのは映画初出演の新人・14歳の東亜優だった。

見返り美香.jpg

 が、こちらもなかなか堂々とした演技。赤い炎・マキこと谷村美月と対峙する場面でも一歩もゆずらず!

 「さすが、スカウトキャラバン審査員特別賞!」

 といいたい。そして、僕自身が感じた東の「力」が正解だったことも、嬉しかった。

 だが、試練は続く。東亜優が演じる学級委員の美香役。明日、撮影2日目で最も難しいシーンが待っている。

 できれば、もっと東が現場や芝居に慣れて、余裕が出来た頃。

 そのシーンの撮影に入りたかった。

 が、貸してもらう地元の家の都合で、どうしても明日しかないのだ・・・。


(つづく)

_m_T-OTA-f299e.png

nice!(0) 
共通テーマ:映画

初日の撮影終了!(下)ベテラン勢と地元勢 2005/9/17 [撮影初日(十)終了]

 先生軍団。並木史朗さん。伊藤裕子さん。

教師3人.jpg

 文句なし。さすがベテラン揃い。何も注文を付けずともOK。大いに助けられる。

 地元俳優の泉さんの鮭山先生も、存在感を発揮してくれた。

 同じく地元オーディションで、勝ち残った理沙の取り巻きたち。

取り巻き.jpg

 誰1人NGを出さず、撮影中に笑ったり(一般の人が出演すると、思わず笑ったり、緊張して硬直したりすることが多い)もせず、皆、いい味を出してくれた。

 特筆すべきは、用務員役の古本さん・・・いや、古本役の垣内さん。

古本顔写真アップ.jpg

 何人ものスタッフが本当の用務員さんと間違っていたが、撮影が始まってからも用務員にしか見えない!

 超有名な某H社のディーラーとは思えない。そこにいるだけで、芝居をしなくても人生が表現されていた。

 こういう名傍役タイプが出てくれると、映画の奥行きが生まれる!

 さて、一番心配したのは映画初出演の新人・14歳の東亜優だった・・。

(つづく)




nice!(0) 
共通テーマ:映画

初日の撮影終了!(上)いちご娘たちの評価? 2005/9/17 [撮影初日(十)終了]

(この回より、再び監督視点の撮影日記に戻ります。語りは古本さんに代わり、2005年9月の太田監督です)

 こうして、映画「ストロベリーフィールズ」の初日撮影は終了した。

 一番大変だった教室シーンも無事に撮れた。

撮影風景初日2.jpg

 夏美役、佐津川愛美は緊張しながらも、細かな感情表現までよく表現。

夏美、振り向く.jpg

 谷村美月は期待通り。初日からパワー全開! マキを演じてくれた。

マキVS男子.jpg

 マキが赤い炎なら、理沙は冷たい青い炎。

 その理沙のキャラを芳賀優里亜は、初日から把握して見事に演じてくれた。

芳賀マジックs.jpg

 体調が悪いと聞いていたが、そんな素振りは一瞬たりとも見せなかった。17歳なのにザ・役者である。

 
(つづく)

9938366.jpg


nice!(0) 
共通テーマ:映画
撮影初日(十)終了 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。