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撮影2日目(三)職員室 ブログトップ
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マキからの手紙(4)教師たち。それぞれの思い 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

鮭山&京子.jpg

 マキ(谷村美月)からの手紙を読み、各自に感じるものがある。

 京子先生、もともと生徒への理解がある先生。死んだマキからのメッセージに胸打たれる。

 伊藤裕子さん。見事にその思いを表現。

 だが、子供たちを理解する先生ばかりではない。

 武闘派の鮭山先生、手紙の意味がよく分からない。

 「本当にマキから来た手紙か?」確信が持てない。「誰かのいたずら? でも、何で?」という顔をしてもらう。

 どんなに子供たちが真剣に気持ちを伝えようとしても、受け取ることができない大人の代表的な存在。

 泉さん。その辺を表現してくれる。

 そして学年主任で堅物。規則にもうるさい長塚先生。

 演じるはベテラン並木史郎さん。見事だった・・。

 そこに、今回の映画「ストロベリーフィールズ」のテーマがある。


(つづく)
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マキからの手紙(3)精神的展開の表現? 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]


 続いての撮影では、選手交代。

 プロの俳優さんたちの登場。

職員室の教師三人.jpg

 長塚先生役の並木史郎さん。京子先生役の伊藤裕子さん。そして地元俳優の泉清さんが出演する同じシーンを撮影。

 先と同じく、映画ではクライマックスの場面。撮影はまだまだ先。しかし、学校の撮影は今日までしかできないので先に撮る。

 物語の中では、夏美(佐津川愛美)が幽霊になったマキ(谷村美月)を見ることができる。しかし、長塚先生たちは信じられない。

 夏美の頭がおかしくなったと思い、無理矢理に病院へ連れて行こうとする。が、そこに夏美たちの兄貴分・鉄男(波岡一喜)が現れ、車で脱出。

 仕方なく学校に戻って来た教師たち。デスクに置かれていたのが、先のマキからの手紙という展開だ・・。


(つづく)


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マキからの手紙(2)気持ちの表現? 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

黒板.jpg

 手紙を読んだ教師たち。

 最初は「死んだマキからの手紙? いたずらかな?」と思って読む。

 が、その内容に本当にマキ(谷村美月)からのメッセージだと分かる。

 大人たちが考えてもいなかったマキ、美香(東亜優)、理沙(芳賀優里亜)たちの悩み、痛み、悲しみが綴られている。

 死んで幽霊になり初めて知ったこと。

 友達の大切さ、両親への思い、せつせつと書かれたその思いに、大人たちは自身を振り返るという場面・・・。

 その手紙が職員室に届き、先生たちが読む。

 なかなか、むずかしいシーン。最初は・・・

 「?」ー>「マキ?」ー>「死んだはず」ー>「本当にマキだ・・」ー>「・・・・・・・・・」ー>涙

 と気持ちが展開。表情や素振りで表してもらう。難しい・・。

 みなさん。なかなか芸達者で数回の撮影でOK!

(つづく)


 
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マキからの手紙(1)クライマックスの一部 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

 引き続き、職員室の撮影。

 副担任で英語教師をやってもらった友人。さらに現役の先生方に出演してもらう。

手紙2.jpg

 場面は、映画のクライマックスの一部。

 幽霊になって帰って来たマキ。思いをみんなに伝えようとするが声も聞こえないし、ペンを持つこともできない。

 そこで生きているクラスメートの夏美(佐津川愛美)。唯一、マキ(谷村美月)たちの姿が見える夏美の提案で、マキの気持ちを夏美が手紙に書く。

 その手紙を読む、大人たちにシーンのひとつである。

(つづく)


ロケ地・東陽中学校の写真アルバム。さらに追加しました=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/115435



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職員室の撮影(15ー終)東亜優の笑顔 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

 本番スタート。

 職員室に東亜優が入って来る。

職員室の美香.jpg

 東亜優「先生。出席簿を持って来ました・・」

 副担任「美香。中間テストの成績よかったぞ?」

 東、それに笑顔で答えて「はい。ありがとうございます」

 東亜優の素直で、素敵な笑顔が撮れる。

 事前に言われることが分からないので、台詞が決まっているよりも自然な反応ができる。
 
 そこに東の魅力が出たシーンとなった!

(つづく)



 地元の友人Kさんの写真を大量追加!
 美しくも懐かしい東陽中学校。
 その愛情が籠った写真を見てほしい!
 =>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/130166



タグ:東亜優
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職員室の撮影(14)東亜優、再登場! 2005/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

職員室s.jpg 

 学級委員の美香。演じる東亜優。

 職員室。出席簿を副担任に渡すシーンを撮影。

 この場面。音は録らない。が、

 セクハラ教師・・ではなく、副担任を演じてくれる友人に告げる。

 「教師役として出席簿を受け取ったあと、東亜優に何か言ってほしい。成績の話とか何か・・」

 東にも説明。先生役の人が何か言うから、それに答えてあげてほしい。

 でも、何をいうかは説明しない。そして本番だ!

(つづく)

 

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職員室の撮影(13)ドラマ世界の広がり 2007/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

 学校ドラマでいうと、スケールが小さく、世界観が狭く見えるのは・・。

 生徒がたくさん出て来ない。教師が1人しかいない。

 物語が放課後に限られていて、クラスメートが数人しか出て来ない。運動場で練習する生徒がいない。

exstraのコピー.png

 そんな設定のドラマ。たいがい低予算。

 それなりの良さを出すことはできるが、世界観が狭くなり。貧しさを感じる。

 前々から感じていた。「ストロベリーフィールズ」はそうなってはいけない。

 考えて、メインの俳優(今回は東亜優)が接する教師役。担任以外にも作ろうと決める。

 それがあるだけで、観客は意識しなくても物語の広がりを感じてくれるはずだ。

 長々と説明したが、そんな訳で友人に登場してもらい、出席簿を届けるシーンを撮影する!

(つづく)


9938366.jpg

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職員室の撮影(12)黒澤明の表現法? 2007/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

9993094.jpg

 教師役の数。こだわるには理由がある。

 黒澤明の「椿三十郎」で説明する。

 黒澤映画の中でも大人気で大ヒットした作品。

 でも、「七人の侍」や「隠し砦の三悪人」に比べると小品。

「七人の侍」のような壮絶なバトルはない。「乱」「影武者」のようなスケールの大きい合戦シーンもない。

 それでもなぜか? 小品と言う感じがせず、大作ぽく見える。

 理由は、やたらサムライが出て来るから。三十郎と戦わないのに、「軍隊か!」というほど出て来る。

 オープニングで無人の寺を囲む軍勢。合戦シーンかと思う人数。

 また、椿屋敷に待機している侍たちも、もの凄い数。

 敵が強大に見える。物語が大きくなる。

 黒澤監督のうまいところだ。

 何も城の炎上や大人数の合戦がなくても、スケールは出せる。
 
 大きな役でなくても、登場人物が多いこと。物語の世界観が広げ、貧しく見えなくするのだ!

(つづく)


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職員室の撮影(11)世界観の狭さ? 2007/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

 そうしないと、本当に貧しい画面。小さな物語。狭い世界観の映画になってしまう。

 が、このこと。映画人は意外に無関心。

 プロデュサーが「製作費ないから、教師役は1人にして?」

 と言うと、監督は「仕方ないですね。1人でも物語には支障がないからいいですよ」

 と安易に受け入れてしまう。

教室^うしろからss.jpg

 物語に影響はなくても、世界観が狭くなることを懸念しない・・。

 理解されにくい部分。そんなドラマの世界観。分かり辛いので説明しておく。

(つづく)
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職員室の撮影(10)安易な解決法 2007/9/18 [撮影2日目(三)職員室]

 なのにクランクイン直前。予定していた投資がなくなった・・。

 そのため他の低予算映画と、同じことを言われる・・・。

 「主要登場人物。2人切ってほしい!」

 本来は足りなくなった製作費を集める努力をし、必要な人数の俳優を雇える体制を作るのが筋。

 なのに、その努力をせずに、シナリオを直させて安く上げようとする映画人が多い。

黒板.jpg

 そんなことをすれば、当然ストーリーに支障が起こり、ときには破綻。

 世界観が狭くなり、物語が安っぽくなるのは目に見えている。

 経費削減を物語ですれば、確実に作品レベルが下がる。

 それが理解できずに、安易な発言をする人たちがよくいる。

 その辺のこと。以前に詳しく書いた。考えに、考えた結果。「地元から出演者を募る!」ということで切り抜けた。

 一度は減らした登場人物たち。復活。教師役も2人に減っていたが、結果6人以上が登場!

(つづく)



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