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撮影2日目(四)美香の家へ ブログトップ
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スチールカメラマンのお仕事(8ー終)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

 これまでに、彼が撮った写真。

 この20年ほどに何百枚も見せてもらったが、本当に見事。

  今回の「ストロベリーフィールズ」は、美少女たちが何人も登場する。

 佐津川愛美、谷村美月、芳賀優里亜、東亜優・・。

 あの子らを魅力的に撮ってくれる、スチール・カメラマンに頼みたいと思っていた・・。

田部井さん.jpg

 だが、ベテランの友人に低予算映画をお願いすること。気が引けていた。

 新人でも、厳しい額しか出ないのだ。

 ところが、初監督の話をすると、こう言われた。

 「太田がやるのなら、お友達価格でやっていいぞ・・」

 彼のキャリアからすると、申し訳ないくらいの額でOKしてくれた・・。

 今後、雑誌やパンフレットに載るであろうスチール写真。彼が撮ったものになる。

 その見事な腕前。ぜひ見て頂きたい。

(つづく)

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スチールカメラマンのお仕事(7)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

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 刑事ドラマ、2時間ドラマ、映画で活躍していた。

 小林桂樹、若山富三郎、藤田まこと・・・大物俳優らの写真を撮ってきた人だ。

 最近は綾瀬はるかのテレビ・ドラマを撮っている。

 低予算作品を頼むは、気が引けてしまう。

 ただ、そのカメラマンさん。どんな傾向の作品でも見事なスチールを撮るが、特に得意な分野がある。

 美少女の写真。今回の作品にはピッタリ。

 男臭い大物俳優の写真もうまいが、美少女の写真を撮らせても抜群にうまい。

(つづく)


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スチールカメラマンのお仕事(6)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

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 僕が横浜に住んでいた。1980年代。

 自主映画活動をしていたその時代から、友人であり先輩。25年以上の付き合い。

 その間、さまざまな意味でお世話になり、助けてもらっている。

 8ミリ映画「雨の中のミッシェル」(1988年)のときも、一度スチールを撮ってもらった。

 田辺ロケをした学生映画で、その東京ロケ分に来てもらった。

 今回の映画「ストロベリーフィールズ」の原点となった自主映画「バイバイミルキーウェイ」(1983年)では、出演もしてもらっている。

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 昔からお世話になっている、頼りになる人。

 僕が自主映画をしているときから、業界で活躍していた・・。

(つづく)

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スチールカメラマンのお仕事(5)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]


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 撮影前。 今回の映画「ストロベリーフィールズ」のスタッフを探した・・。

 が、僕自身が製作費を集めてまわった作品。

 企業から1億、10億と出る作品ではない。

 当然、スタッフへのギャラも安い。

 それでも「太田が撮るのなら・・」と、撮影部、照明部が即OKしてくれる。

 が、難航したパートも多い。そんなひとつがスチールカメラマン。

 なかなか見つからなかった。

 でも、実はよく知っているスチールマンさんがいた。

 古くからの友人であり、先輩。

 長年お世話になっている。

 一番に頭に浮かんでいたが、20年近くカメラマンをやっているベテラン。

 あまりに安いギャラで、お願いするのが気が引けた・・・。

 
(つづく)


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スチールカメラマンのお仕事(4)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

職員室ロケ.jpg

 撮影中にスチール写真を撮ると、

 録音部のマイクにもシャッター音が入ってしまう。

 なので、リハーサルのときなどに撮る。

 でも、いろんな理由から、どうしても撮れないときもある。

 雨を降らすシーン。狭い部屋でスチールさんが中に入れない場面等。

 そんなときは、本番が終わってから、

 もう一度、役者さんに同じ演技をしてもらって撮影する。

 といって、時間がかかるので、頻繁にそれをする訳にもいかない。

 それを計算して撮影するのが、スチールカメラマンの仕事・・。


(つづく)



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スチールカメラマンのお仕事(3)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

美香の家/近所−夕方.jpg

 映画のフィルムは35ミリ。それをまわして映写。スクリーンに映される。

 が、そのフィルムから紙焼きしてスチール写真を作ると、非常に画質が悪くなる。

 そこで映画本編とは別に、スチールカメラで現場を撮るためのカメラマンを雇う。

 そしてスチール写真を撮ってもらう。
 
 が、これがなかなか大変なお仕事! 

 出来る限り映画と同じような構図になるように、撮らなければならない。

 と言って、本番中に、パシャ、パシャ撮っていると、演技の邪魔にもなる。

 
 (つづく)


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スチール・カメラマンのお仕事(2)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

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 昔は映画館前のウインドウとか、

 劇場内に映画の一場面を撮影したキャビネサイズの写真が貼られていた。

 それをスチール写真(或いはロビーカード)を呼ぶ。

(フランソワ・トリフォー監督の名作「大人はわかってくれない」、

 主人公の少年が映画館のロビーに貼られた「市民ケーン」のスチール写真。盗むシーンがある。あれも同じもの)

 最近では、映画紹介の雑誌やネットに載っている写真。

 いずれも、映画の一場面を写真にしたもの。

 それらは、どうやって撮影されたか?

 映画のフィルムから、その部分を抜き出したと思っている人が多いが

 そうではない・・。

(つづく)




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スチール・カメラマンのお仕事(1)2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]


 マキのセーラー服写真を紹介して、思い出したので書く。

 映画の撮影現場には、2人のカメラマンがいる。

 1人は映画を撮るための、ムービーカメラをまわす人。

初日撮影風景1ーs.jpg

 もうひとりは、スチール写真を撮るためのスチール・カメラマン。

田部井さん.jpg

 前者はよく知れているが、後者は知らない人がいると思うのでご紹介。

 
(つづく)



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カメラマンもつらいよ 2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]


 先に紹介した、写真立てに入ったマキの写真。

 それらを嘗めて撮影する。

 「嘗める」というのはカメラの手前に写真立てを置き、その後方に人物を入れるという手法を意味する。

カメラマンと写真立てs.jpg

 カメラマンさん、写真上のような位置にスタンバイしてもらう。

 しかし、写真立てはタンスの上に置かれている。

 その後ろは窓。ここは二階。

 写真上では分かりにいくが、カメラマンさんには窓の桟の上に乗っている。

 つまり、体を半分外に出してカメラを構えているのだ。

 ちょっと、バランスを崩すと一階までカメラと共に真っ逆さま。

 命綱もない。カメラマンも命がけ。

(つづく)


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めずらしいセーラー服のマキ? 2005/9/18 [撮影2日目(四)美香の家へ]

マキと美香セーラー.jpg

 美香の部屋に置かれた写真。

 そんな中に1枚。マキ(谷村美月)がセーラー服で写ったものがある。

 今回、劇中では、夏美(佐津川愛美)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)はずっとセーラー服姿。

 それに対してマキは、ほとんど体操服にジャージ姿。 

 ほんの一瞬。2回だけ、セーラー服姿で出て来るが数秒。それも白黒画面の予定。

 そんな中で写真上は貴重な1枚。

 とは、いえ、その写真も劇中では昭和40年代の感じを出すために白黒。

 マキがカラーで写る場面は全て、体操服である。

 ちなみに美香とマキのツーショットを撮影したのは、東陽中学の正門前だ。

(つづく)


 
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