マキの家。写真で紹介(下)/2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
家の中に見えるのは、マキ(谷村美月)が柔道大会でもらったトロフィー。
「上田マキ」と彫られている。
演出部のサード君が業者に発注。
トロフィーを買うだけでも予算内では大変なのに、わざわざ名前まで入れてくれた。
でも、そんなところが観客にリアリティを感じさせる。
借りて来た小道具ではなく、物語の一部として捉えてもらえる。
サード助監督、小菅君に感謝!
そして、このトロフィーの前で、谷村美月は悲しみの演技を見せる。
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館にスチール追加!=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/115480
「上田マキ」と彫られている。
演出部のサード君が業者に発注。
トロフィーを買うだけでも予算内では大変なのに、わざわざ名前まで入れてくれた。
でも、そんなところが観客にリアリティを感じさせる。
借りて来た小道具ではなく、物語の一部として捉えてもらえる。
サード助監督、小菅君に感謝!
そして、このトロフィーの前で、谷村美月は悲しみの演技を見せる。
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館にスチール追加!=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/115480
マキの家。写真で紹介(中)/2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
下写真。マキの家。高い場所から見たところ。
クレーン車を用意して、俯瞰撮影をした訳ではない。
家の前がすこし高くなっているので、ラッキー。
そこにカチンコを入れてみた。
写真下。マキの家の入り口。
クワやほうきが立てかけてあり、生活感がある。
小道具ではなく、本物。
ここの壁前で、マキ(谷村美月)が叫ぶシーンを撮る。
その奥。部屋の中に見えるもの・・。
分かるかな?
(つづく)
クレーン車を用意して、俯瞰撮影をした訳ではない。
家の前がすこし高くなっているので、ラッキー。
そこにカチンコを入れてみた。
写真下。マキの家の入り口。
クワやほうきが立てかけてあり、生活感がある。
小道具ではなく、本物。
ここの壁前で、マキ(谷村美月)が叫ぶシーンを撮る。
その奥。部屋の中に見えるもの・・。
分かるかな?
(つづく)
マキの家。写真で紹介(上)/2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
専門的な話が続いてしまった・・。
この辺で、気楽に見てもらえるように、写真でマキの家を紹介する。
場所の設定は、市内の梅林。でも、実際に撮影したのは奇絶峡に行く途中の稲荷。
近所には本物の梅加工工場がある。その正面にある細い坂道を上がると、写真下の坂道に出る。
その坂道から、今回の場面はスタートする。
この坂道をマキ(谷村美月)を先頭に、夏美(佐津川愛美)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)が話をしながら上がって来る。
写真下。上の写真とほぼ同じ位置から、右側を多めに撮ったもの。
かなり高台にあり、緑に囲まれていることがよく分かる。
先の写真。左側にある石垣前で、助監督くんの持ったカチンコを撮影。
(つづく)
この辺で、気楽に見てもらえるように、写真でマキの家を紹介する。
場所の設定は、市内の梅林。でも、実際に撮影したのは奇絶峡に行く途中の稲荷。
近所には本物の梅加工工場がある。その正面にある細い坂道を上がると、写真下の坂道に出る。
その坂道から、今回の場面はスタートする。
この坂道をマキ(谷村美月)を先頭に、夏美(佐津川愛美)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)が話をしながら上がって来る。
写真下。上の写真とほぼ同じ位置から、右側を多めに撮ったもの。
かなり高台にあり、緑に囲まれていることがよく分かる。
先の写真。左側にある石垣前で、助監督くんの持ったカチンコを撮影。
(つづく)
感情表現の撮影?(7)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
まずは夏美、マキ、理沙、美香の4人の内、
2人に1台ずつカメラを向けて、芝居を頭から最後まで撮る。
次に、残りの2人。そして、鉄男と親父。
こうすれば俳優たちの芝居を、途中で止めずに撮影できる。
ただ、問題は全員の表情を撮らねばならないので、
何度も同じ場面の撮影、しなければならないこと。
カメラは2台しかないので、6人割る2台で3回。最低3回は撮らねばならない・・。
(つづく)
感情表現の撮影?(6)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
では、どうすればいいか?
考えたのが、何度も紹介した「ハリウッド式撮影」の実践である。
俳優といえども、泣く為には時間がかかる。
いきなり涙は、出ない。
感情が盛り上がる時間が必要。
それを途中で止められたり、途中から泣けと言われても泣けない。
それならば芝居の間中カットせずに、撮影すれば形だけでない演技ができるはず。
(つづく)
タグ:ハリウッド式撮影
感情表現の撮影?(5)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
でも、それだと、どうしても形だけになる。
いくら上手い役者さんが演じても、心が伝わって来ない。
「悲しんでいるんだな・・」「怒っているんだな・・」ということは分かる。
だが、見ている者が共に悲しんだり、憤ったりするほどの感情は伝わらない。
昔から、それが嫌だった。
「なぜ、気持ちが表現されないのか?」と長い間、考えた。
答えは、先に説明した通り。撮影の都合で、感情をぶつ切りにしていたのだ。
そんな撮り方をしたのでは、気持ちは伝わらない。
俳優は形として、「悲しみ」や「怒り」を表現するしかないのである・・。
(つづく)
感情表現の撮影?(4)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
Bさんの感情は・・・
「嫌い」ー>「ショックを与えたい」ー>「あれ?予想以上にショック?」ー>「少し可愛そう」ー>「同情」
というように変化する。俳優はそれを言葉のニアンスや表情で表現。
しかし、感情というのは繋がっているもの。これらをバラバラに表現するのはむずかしい。
「それをするのが俳優の仕事!」と思う人も多いだろう。
業界にもそう思っている人が多い。
そしてベテランの俳優は、それをこなす。
急に怒ったり。急に泣いたり。してくれる。でも・・。
(つづく)
感情表現の撮影?(3)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
例えば、向かい合って話す、主人公AさんとBさん。
Bさんは主人公Aさんが嫌い。悲しい事実を告げて驚かせたい。
その事実に主人公が驚き、悲しむ。が、あまりにもショックを受けた主人公を見てBさんが同情的になる。
そんなシーンがあったとする。
まず、主人公Aさん側の撮影。これは頭から最後まで表情を撮る。
次がBさん。頭から最後まで撮らず、事実を告げるところと、同情的な顔をするところだけを撮影。
それが編集される。
これが通常のドラマ。特にテレビドラマの撮影法。でも、これではBさんがとても演じにくい。
(つづく)
感情表現の撮影?(2)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
一番簡単なのは台詞で、「気持ち」を言わせること。
でも、それでは安易。また、4人それぞれに気持ちを言わせると、時間がかかる。
そこで考えたのが、「表情」。
台詞では別のことを言っていても、表情で本当の気持ちを表現するのだ。
だが、それにも大きな問題がある。
通常の映画では、主人公(今回でいえば夏美ー佐津川愛美)をシーン頭から最後まで撮影。
そのあとに、主人公と受け答えする相手のリアクションを撮る・・。
(つづく)
感情表現を撮影?(1)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
少し難しくなったが、「この場面の物語展開」と「そこで描くべきこと」を長々と説明した。
それらを「俳優の芝居」と、「演出」で表現するのが撮影。
まず、俳優の芝居は「台詞」や「表情」「動き」で気持ちを表現する。
では、「演出」は何をするのか? さまざまな方法論があるが、
この場面、カメラがメイン。
俳優たちの表情を捉えることで、6人の登場人物の気持ちを描く。
先に書いた通りに通常のドラマだと、気持ちを描くのは主人公1人。
今回のような場面だと、あとのキャラは「事件」や「真相」を伝える役割であることが多い。
でも、今回の作品では、全員の気持ちを表現する。
それも分かりやすく、時間をかけないで、描きたい。
(つづく)