マキ親子の秘密(10ー終)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
そうなると観客に伝える、それぞれのキャラのポイント。
以下の通りとなる。
理沙ー>事情を知らずに噂を聞き、イジメを続けたことを今はどう思うのか?
美香=>密かにマキに憧れた美香が、その「悲しみ」と「事実」を知りどう感じたのか?
夏美=>美香と同じに、強いと思った「マキの現実」と「悲しみ」に共感するのか?
演出では観客に、登場人物の気持ちを考えさせ、
「切なさ」と「悲しみ」を伝えるのが大事。
単にマキ親子の「事情」を伝えるだけなら簡単だが、その辺まで表現するのは非常に困難。
でも、それを見せるのが、この場面で最も重要なことである!
(つづく)
以下の通りとなる。
理沙ー>事情を知らずに噂を聞き、イジメを続けたことを今はどう思うのか?
美香=>密かにマキに憧れた美香が、その「悲しみ」と「事実」を知りどう感じたのか?
夏美=>美香と同じに、強いと思った「マキの現実」と「悲しみ」に共感するのか?
演出では観客に、登場人物の気持ちを考えさせ、
「切なさ」と「悲しみ」を伝えるのが大事。
単にマキ親子の「事情」を伝えるだけなら簡単だが、その辺まで表現するのは非常に困難。
でも、それを見せるのが、この場面で最も重要なことである!
(つづく)
マキ親子の秘密(9)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
ドラマではよく、主人公を引き立たす為、正反対なキャラクターを登場させることが多い。
主人公の可愛さを強調するために、脇にわざとブスな子を配置する。
或いはスポーツが得意なのを見せるために、あえて運動オンチな役を作る。
でも、そんなキャラの人生や思い、描かれないことが多い。
単なる引き立て役、単なる説明役になってしまっている。
だが、どんなダメな奴でも、どんな嫌な子でも、その子なりの思いがあるはず。
本来は他人のために存在している人なんておらず、それぞれが人生を背負っている。
そんな人々の人生が交差したころに、ドラマが生まれる。
というのが、僕が作る物語のあり方。
(つづく)
マキ親子の秘密(8)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
同時に、親父(飯島大介)と鉄男(波岡一喜)は、単なる説明役ではいけない。
彼らにもまた、それぞれの思いがあるはず。
しっかりと描けないと、物語が弱くなる。
まとめると、この場面では・・。
夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)、
親父、鉄男と、6人の気持ち全てが、この場面で描かれなければならない。
通常のドラマだと、主人公の気持ちが出ていればOK。
あとはそのための道具・・的なことが多い。
でも、この「ストロベリーフィールズ」では登場人物、全てに人生があり、物語がある。
(つづく)
マキ親子の秘密(7)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
同時に、親父(飯島大介)と鉄男(波岡一喜)が単なる説明役になってはいけない。
彼らもまた、それぞれの思いがある。
しっかりと描けないと、物語を次へ進められない。
つまり、この場面は、
夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)、親父、鉄男と、
6人の気持ちを、全て描かれなければならないのだ。
通常のドラマだと、主人公の気持ちが出ていればOK。あとは、そのための道具・・的なことが多い。
でも、今回の映画「ストロベリーフィールズ」。
登場人物、全てに人生があり、物語があるのだ・・・。
(つづく)
彼らもまた、それぞれの思いがある。
しっかりと描けないと、物語を次へ進められない。
つまり、この場面は、
夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)、親父、鉄男と、
6人の気持ちを、全て描かれなければならないのだ。
通常のドラマだと、主人公の気持ちが出ていればOK。あとは、そのための道具・・的なことが多い。
でも、今回の映画「ストロベリーフィールズ」。
登場人物、全てに人生があり、物語があるのだ・・・。
(つづく)
マキ親子の秘密(6)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
表現法としては、常道。ストレートな手だ。
気をつけるのは観客の視点が、夏美(佐津川愛美)にあるのを忘れないこと。
が、ここまでは簡単。むずかしいのはここから・・。
同時に、マキ親子の事実を知ることで、理沙(芳賀優里亜)や美香(東亜優)がどう思うか? をしっかり描く必要がある。
それぞれの事情を知ることで、それぞれがどう感じ?
どう自分と重ね合わせ?
どう、マキ(谷村美月)に対する印象や思いが変わるか?
そこを描けなくては、このシーンの意味がない。
その感情の起伏を観客が知ることで、
物語の深い部分や精神的なものが見えてくるのだ。
(つづく)
マキ親子の秘密(5)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
イジメがきっかけでマキ(谷村美月)は柔道を始め、理沙(芳賀優里亜)たちも手が出せなくなる。
が、今度はマキが暴走。ケンカばかりして、友達がいなくなる。
そんなマキ親子の悲しみ、分かってくる場面である。
シナリオと違い、こんなふうに書くと分かりやすいと思う。
しかし、映画というのはあまり説明的ではいけない。
昔のドラマだとナレーターが「実はマキの父はアル中で、妻は家出をしている・・」とか語って説明することが多かった。
が、今時そんなドラマはほとんどない。
物語が展開する中で、「いかに自然にそれが説明されるか?」が大切なのだ・・・。
今回は鉄男と親父の会話から、その事実が明かされてくる。
(つづく)
マキ親子の秘密(4)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
状況説明。さらに続ける。
マキの親父(飯島大介)、腕のいい梅職人という設定。
が、酒癖が悪く、すぐに暴れる。妻が愛想をつかせて出て行った。
しかし、父が好きで、哀れに思ったマキ(谷村美月)は家に残る。
アル中で、暴力を振るう親父は村八分。妻が出て行ってさらに孤立。
そのせいでマキも、クラスで虐められるようになる。
「母親は男を作って、家出した。親父は捨てられた・・」
そんな噂が学校でも流れる。マキがターゲットになり、イジメが始まる。
率先して虐めたのが、理沙(芳賀優里亜)と取り巻きたちだった・・。
(つづく)
マキ親子の秘密(3)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
この場面の説明を続ける。
実はマキの親父(飯島大介)。昨夜のお通夜には行っていない。
今日は葬儀。なのに朝っぱらから飲んでいる。
「親父さん。マキはたった一人の娘でしょう?」
諭す鉄男(波岡一喜)。荒れる親父。この場面で、マキ(谷村美月)の家庭がクローズアップされていく。
そんな鉄男と親父の会話。庭に立つマキたちが見ている。
夏美(佐津川愛美)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)にとって、今まで知らなかったマキの秘密が解き明かされるのだ。
マキは粗暴でケンカ早く、友達もいない。
柔道部で活躍しているが、なぜ、柔道を始めたか?は誰も知らない。
そんなマキの事情。鉄男の話から解明されていく。
という形で、この場面は演出せねばならない・・・。
(つづく)
マキ親子の秘密(2)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
物語順に撮影を説明しよう。
家に着いたマキ(谷村美月)たちの目の前。
飛び出してくるのが鉄男(波岡一喜)。
高山寺で働く修行僧。といっても元不良。
でも、心優しい鉄男はマキたち4人の兄貴分でもあり、子供の頃から面倒をみてくれた存在でもある。
鉄男が飛び出してきたのは、縁側。奥には頑固なマキの父親(飯島大介)がいる。
幽霊になってマキが戻って来たとは思わない鉄男、
夏美(佐津川愛美)にだけに挨拶すると縁側に戻る。
そして・・。
(つづく)
家に着いたマキ(谷村美月)たちの目の前。
飛び出してくるのが鉄男(波岡一喜)。
高山寺で働く修行僧。といっても元不良。
でも、心優しい鉄男はマキたち4人の兄貴分でもあり、子供の頃から面倒をみてくれた存在でもある。
鉄男が飛び出してきたのは、縁側。奥には頑固なマキの父親(飯島大介)がいる。
幽霊になってマキが戻って来たとは思わない鉄男、
夏美(佐津川愛美)にだけに挨拶すると縁側に戻る。
そして・・。
(つづく)
マキ親子の秘密(1)2005/9/18 [撮影2日目(六)マキの家]
この場面。シナリオを紹介したが、分かりにくいので説明する。
交通事故で死んで、幽霊となったマキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)。
同級生で8ミリカメラが友達の夏美(佐津川愛美)だけに、姿が見えて、話ができる。
この世にいられるのは48時間。死神から渡された砂時計が落ちると、あの世に行かねばならない。
マキは他の3人と共に、実家に戻ってみる・・。というのが、ここまでの展開(まだ、撮影していない部分は多いが・・)。
その4人がマキの家に、到着する部分から撮影を始める!
(つづく)