演技という名の戦い!(2)いきなり親父に 2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
ベテラン俳優・飯島大介さん。撮影場所である部屋に入り、ちゃぶだいの前に座る。
もう、その瞬間から別人。
梅農家で生計を立てるが、頑固でアル中。
マキの親父、そのものになっていた。
撮影が始まると、いきなりテンションが上がる。
前の晩から酒を飲み続けて、荒れる親父そのものになった。
撮影前、時間を取って精神統一するとか、一切ないのに、完全にマキの親父なのだ。
「それが役者ってものでしょう?」
そう思う人がいるかもしれないが、なかなかそんな役者はいない。
通常、出番の初日はなかなか役になり切れず、苦労することが多いのだ・・。
(つづく)
演技という名の戦い!(1)飯島さん始動! 2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
マキの親父(飯島大介)VS鉄男(波岡一喜)
殴り合う訳でもないのに、もの凄い迫力だ。
まず、飯島さん。ベテランの凄さとはこれ!
昨日、ロケ地である田辺市入り。本日の午前中は待機。午後からここ稲荷の民家で撮影。
「飯島さん。ようこそ! 田辺へ! ここが僕の古里です!」
そういって握手をした、その次の瞬間から撮影準備は始まる。
打ち合わせをする余裕もない。日が沈むまでに、撮り上げねばならないのだ。
(つづく)
マキの親父VS鉄男 2005/8/18 [撮影2日目(七)マキの家]
鉄男「何でもっと、マキに優しくせんかったんですか?」
鉄男役の波岡君。静かに、決意したように言う。
大輔「何だとぉ!」
怒鳴る親父。飯島さん。迫力。鉄男=波岡も、いきなりテンションが上がり叫ぶ!
鉄男「奥さん出て行ったときも、マキはこの家に残ったんですよ!
親父さんが心配で残ったんですよ!」
格闘シーンではない。しかし、バトルである。
本来、親父VS鉄男のシーン。
それも言い合いをするだけのシーンなのに、
飯島さんと波岡君、対決しているような迫力だ・・。
(つづく)
親父VSマキ 2005/8/18 [撮影2日目(七)マキの家]
波岡一喜君演じる鉄男の言葉に応え、マキの親父が言う。
大輔(飯島大介)「鉄男。何で・・お前が・・会場へ送ってかなかっ
たんだ!」
鉄男(波岡一喜)「えっ?」
大輔「お前がマキを送ってれば、事故に遭わなかったんだ!(と殴りつける)クソーーーー(と暴れる)」
ここから飯島さんのテンションが上がる。見ていても怖いくらいの迫力。
それに負けない勢いで、様子を庭で見ていたマキ役の谷村美月が叫ぶ。
マキ「(前に出て)何言ってんだ!鉄男は悪くないだろ!」
谷村。僕が思っていたテンションの3倍くらいの迫力。よし、いいぞー。
そこに波岡君が参戦する。親父に頭を殴られたあと、顔を上げると目つきが違う。
さすが元・不良少年! 「パッチギ!」だ。
(つづく)
ベテラン俳優・飯島大介 2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
今日の撮影で嬉しいこと。
5年前から依頼していた、飯島大介さんの出演シーンがあること。
最初に「太田さんの映画。出してよ!」と言ってくれたのは、もう10年前だ。
それらの思いがやっと今日、実現する。
飯島さんの役はマキの父親。シナリオ執筆時から飯島さんをイメージして書いている。
「よーいスタート!」
僕の声に合わせて、芝居が始まる。まずは、波岡一喜君からの台詞。
が、先にも説明したが、その2人の芝居は撮影されない。
それを見ているマキ(谷村美月)たちにカメラは向いているのだ。
にも、関わらず、飯島さんは全力で芝居を始めた!
(つづく)
想定外の展開?(8)2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
物語では、ここからは室内に移る。だが、まず庭のシーンを先に撮る。
マキの親父と鉄男の会話を、夏美たちが見つめている部分である。
ほとんど台詞はない。
が、鉄男らの会話を聞いた夏美たちの表情、変わるのを捉える。
一方、室内の俳優たち。カメラは外を向いている。通常ならそれなりの芝居をする。
エネルギー。自分たちがメインのときに、取っておくのが普通。
なのに、もの凄い演技を始めてしまった俳優がいた!
(つづく)
想定外の展開?(7)2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
マキ(谷村美月)らが、庭に到着したとたんに、
鉄男(波岡一喜)が飛び出して来る。
波岡君。初登場の場面だ!
なかなかいい。凄く自然。先のいちご娘到着シーンより、カメラは固定。
ここからはカメラも庭に降りて、AカメラとBカメラの2台で撮影する。
鉄男。見えるのは夏美(佐津川愛美)だけ、マキ(谷村美月)たちには気づかない。
そのまま、鉄男は部屋に戻り、マキの親父(飯島大介)に抗議を続ける。
鉄男はあとで撮影。カメラは夏美たちの方を先に撮る。
といっても、室内の俳優たち。お休みという訳ではない。
外と中の芝居は密接に関係しているので、室内でも芝居をしてもらう。
(つづく)
鉄男(波岡一喜)が飛び出して来る。
波岡君。初登場の場面だ!
なかなかいい。凄く自然。先のいちご娘到着シーンより、カメラは固定。
ここからはカメラも庭に降りて、AカメラとBカメラの2台で撮影する。
鉄男。見えるのは夏美(佐津川愛美)だけ、マキ(谷村美月)たちには気づかない。
そのまま、鉄男は部屋に戻り、マキの親父(飯島大介)に抗議を続ける。
鉄男はあとで撮影。カメラは夏美たちの方を先に撮る。
といっても、室内の俳優たち。お休みという訳ではない。
外と中の芝居は密接に関係しているので、室内でも芝居をしてもらう。
(つづく)
想定外の展開?(6)2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
2台のカメラ。庭にいるいちご娘たちを捉える。
Aカメ(カメラ)は夏美(佐津川愛美)、
Bカメはマキ(谷村美月)
行けるところまで芝居。それを撮影。
カットして、今度はAカメが理沙(芳賀優里亜)。
Bカメが美香(東亜優)。それでまた、最初から芝居をする。
それがハリウッド式の撮影。
(本来なら4台のカメラで、いちご娘たちを全員同時に撮りたかった。が、それはやはり厳しい・・それでも2台というのは凄い。こんなことする現場。まだ少ない!)
今回の作品は超低予算。けど、デジタル技術の発達でそれが可能になった!
(つづく)
想定外の展開?(5)2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
マキの家の撮影。
シナリオを読めば分かるが、前半、中盤、後半と3つのパートに分かれる。
前半と後半。庭にいるマキ(谷村美月)たち、いちご娘4人が中心の芝居。
中盤は家の中、マキの親父(飯島大介)と鉄男(波岡一喜)の芝居。
なので、まず、庭にいるいちご娘たちの芝居。通して撮ることにする。
(つづく)
想定外の展開?(4)2005/9/18 [撮影2日目(七)マキの家]
撮影は、家に向かう夏美(佐津川愛美)たちのシーンからスタート。
先に紹介した石垣の壁のところ。
マキ(谷村美月)を先頭に、夏美たちが続く。
そこで夏美と美香(東亜優)。
理沙(芳賀優里亜)にも「自宅に戻ろう」と提案するが、拒否される。
その場面は、手持ち撮影。カメラマンは俳優にカメラマンを向け、後ろ向きに歩く。
次が、4人がマキの家に到着するところ。
カメラは俯瞰になり、高い場所から庭に入って来る4人を撮影する。
(つづく)
先に紹介した石垣の壁のところ。
マキ(谷村美月)を先頭に、夏美たちが続く。
そこで夏美と美香(東亜優)。
理沙(芳賀優里亜)にも「自宅に戻ろう」と提案するが、拒否される。
その場面は、手持ち撮影。カメラマンは俳優にカメラマンを向け、後ろ向きに歩く。
次が、4人がマキの家に到着するところ。
カメラは俯瞰になり、高い場所から庭に入って来る4人を撮影する。
(つづく)