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撮影2日目(八)マキの家 ブログトップ
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マキのトロフィー(4ー終)2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]

トロフィー2s.jpg

 谷村美月、こう言う・・。

 「あのーーーー」

 「何?」

 「そのトロフィー。このあと、どうするんですか?」

 「ん? もう使わないけど?」

 「だったら、もらっていいですか?」

 「・・・・・・・? うん。一応、演出部のK君に聞いてみる!」

 聞くと、あとは捨てるだけという。

 「谷村さんがもらってくれるなら、光栄です!」

 というので、プレゼント。

 「わーーー超うれしい!」

 マキ、大喜び。本当に優勝してトロフィーをもらったようだ。

 撮影中は天才少女の顔だが、このときは15歳の無邪気な笑顔。

 こちらの谷村美月も魅力的だった。

 明日の活躍も期待!

(つづく)


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マキのトロフィー(3)2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]

 谷村、嬉しそう。

 とはいえ、トロフィーには役名が彫られているだけ。でも、大切なこと。

 作るのが面倒な小道具を作ったり、その役に合った物を集めること。時間もお金もかかる。

上田マキ.jpg

 が、それらが芝居をする上で、大きな役割を果たす。

 名前が入っているだけでも、俳優はそこから想像力を膨らます。演技の奥行きが出来る。

賞状B&W.jpg

 また、スタッフの努力に応えようと、がんばる。だから、スタッフも努力して小道具を用意する。

 トロフィーはサード君から、谷村美月へのエールでもあるのだ。

 それを伝えたかった。

 鋭い谷村。それを理解し、喜んでくれる。

 説明を終え、現場に戻ろうとする。と、谷村がこう言った・・。

(つづく)

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マキのトロフィー(2)2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]

 そう思って、撮影後、近所に借りた控え室へ。

 マキ役の谷村美月に、トロフィーを見せに行った。

 「マキ、いるかなあ〜?」

 ちなみに撮影中は本人の名前ではなく、役名で呼ぶ。

 呼ぶ方も呼ばれる方も、その方が役になり切れる。いい芝居に繋がる。

 帰り支度が出来た谷村、部屋の奥から出て来る。

 「監督、何ですか?」

 「マキ。このトロフィー。気付いた?」

 「・・・・いいえ?」

 「ちゃんと、上田マキ殿!って彫ってあるんだよ!」

トロフィー2s.jpg

 「へーーーーー凄い! ほんとだぁ。名前が彫ってある!」

 「助監督のK君が工場に頼み込んで、名前を入れてくれたんだ!」

(つづく)

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マキのトロフィー(1)2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]

 本日撮影した場面。

 鉄男(波岡一喜)と父(飯島大介)が言い争っている。それを見ていたマキ(谷村美月)。

 堪り兼ねて飛び出して叫ぶ。そのとき、玄関に置いてある柔道の大会でもらったトロフィーをチラッと見る。

トロフィーs.jpg

 そのトロフィー。助監督のサード君が用意してくれたもの。

 小道具費。本当に厳しいのに、知り合いの工場に頼み込み映画のために作ってもらった。

 よく見ると、台座にはちゃんと「優勝 上田マキ殿」と金色のプレートに彫られている。

 でも、芝居の中、遠目に見ては分からない。

 「マキ(谷村美月)・・・気づいたかなあ?」


(つづく)


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タグ:谷村美月
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波岡一喜、「大切なシーン3つ」(下)2005/8/18 [撮影2日目(八)マキの家]

花火2.jpg
 
 波岡一喜君。

 花火のシーンでも、10代の谷村美月、東亜優をひっぱり盛り上げてくれた。

 最初は戸惑い気味だった谷村や東も、波岡君のリードで次第にリラックス。

 最後はカメラを忘れて楽しげだった。

 そう、本当にいい役者というのは、自分のパートを演じるだけでなく、相手役も演じやすくなる気配りができる人。

 波岡君。見かけはキツそうだが、そんな優しさを持つ役者。

 明日以降の撮影でも、頼りにしたい!

 (つづく)

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タグ:波岡一喜
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波岡一喜、「大切なシーン3つ」(中)2005/8/18 [撮影2日目(八)マキの家]

鉄男 もじs.jpg9938366.jpg

 波岡一喜君。こう言う。

 「確かに、初日ですし、プレッシャーでした。

 でも、今回のシナリオを読ませてもうて、どうしても大切にしたいシーンが3つあったんです。

 何があってもやりきろう!と思う芝居です。その1つが今日のシーンでした。

 だから、夢中でやってたんです!」

 なるほどと思えた。

 もちろん、彼の言うのは、その3つ以外は手を抜くということではない。

 全てのシーンを大切にするが、特に大事なのが3つあるということ。

 「だから、今日のシーンは落とせない!」

 そう思い。プレッシャーに耐え、がんばってくれたのだ。

 そして、その成果を十二分に上げた。


(つづく)




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波岡一喜、「大切なシーン3つ」(上)2005/8/18 [撮影2日目(八)マキの家]

 花火のシーン。撮り終えたあと。

 鉄男役の波岡一喜君に声をかけた。

 先にも書いたが、俳優にとって出番初日。初めて監督。初めての相手役。それもベテラン。

 知らないスタッフ。初めてのロケ地。そんな中での演技はもの凄く緊張する。

ナイター.jpg

 もの凄いプレッシャーを感じる!

 なのに、エネルギー全開で演じてくれた。ベテランの飯島さんに負けない熱演を見せてくれた。

 波岡一喜。本当にできる役者だと感じた。

 本人にそう話した。ら、彼はこういう・・・。

 
(つづく)



タグ:波岡一喜
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飯島大介さんの言葉(下)2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]

親父2sBW.jpg

 マキの親父役。飯島大介さん、こう言う。

 「監督。5年間。本当によくがんばったと思う! 俺も嬉しい! この日が来るまで本当に長い間待った・・・」

 そして、その日がようやく来た。ありがとう。でも、撮影はまだまだ、これから。がんばってほしい!」

 飯島さん。そういうと握手を求めて来た。その熱い手を握る。

 5年間。諦めずにやってきてよかった・・・と思える。

 でも、飯島さんの言う通り、まだこれから。そしてただ単に映画を撮り上げるだけでなく、感動作に仕上げること大切。

 明日、三日目の撮影。また、全力でかかる!


(つづく)


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「日本の夏」「金鳥の夏」2005/8/18 [撮影2日目(八)マキの家]

 マキ(谷村美月)が鉄男(波岡一喜)、美香(東亜優)と3人。

 庭で花火をするシーン。これもマキの想い出。

 これはもう、本当にやってもらう。スイカを食べながら、花火!

 マキと美香は、浴衣姿。

浴衣.jpg

 「日本の夏。金鳥の夏」のような、古き良き日本の夏をイメージしている。

 演出なし。最初は谷村も東も緊張気味。俳優というのは「自由にやって!」と言われると逆にプレッシャーなのだ。

 何だか暗いムード。精霊流しみたい・・。

花火1.jpg

 だが、波岡君がリード、花火大会盛り上がる。キャーキャー言ってる感じでた。

花火2.jpg

 線香花火。ネズミ花火。ロケット花火。いろんなのをやった。

 これでようやく、マキの家関係の撮影。終了である!

(つづく)

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マキ母との夕食シーン/2005/9/18 [撮影2日目(八)マキの家]

 マキ(谷村美月)の想い出。

 まだ、母親が家出する以前。一緒に楽しい夕食。

 父(飯島大介)と一緒に梅干作りをした想い出。

 まず、この2つ。母親の水沢有美さん、まだ撮影は先。この場面では、顔を見せない設定なのでスタンドイン。

親父の食卓s.jpg

 メイクさんが衣裳を着て、その後ろ姿で撮影。正面には谷村。ご飯を食べる。

 そして梅干作り。

 実は飯島さん。毎年、自分で本当に梅干を漬けるのだ。慣れたもので、本当にやってもらう。マキがそれを手伝う場面。庭先で撮影。

 次は、花火の思い出シーンだ!

(つづく)



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