シナリオ/シーン12(下) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
(シーン12のつづき)
夏美(佐津川愛美)「マキが、美香が!」
鉄男(波岡一喜)「(夏美の額に手を当てる)落ち着け。マキは
死んだんや」
マキ「鉄男。オレだよ。マキだよ。ホラ、美香も、理沙もいるだ
ろう?」
夏美「・・・・・・(鉄男や慰問客とマキを見比べる)」
マキ(谷村美月)「鉄男! マキだよ! 帰って来たんだよ!」
鉄男&慰問客「???????????」
美香(東亜優)「・・声も聞えないみたいね・・・」
夏美「(何で? みんなマキたちに気づかないの?)鉄男さん。ほ
ら!マキはここにいるよ(駆け寄ってマキを触ろうとする)」
マキ「!!!(夏美の手が体を潜り抜ける)」
夏美「あー!」
美香「・・・・つまり、私たちは幽霊になったということね・・・」
マキ「・・・・・・・・・・・」
夏美「・・・・・・・」
(つづく)
シナリオ/シーン12(上) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
このあと撮影するシーン。例によってシナリオで紹介する。
場所をイメージできるように、ロケ地である高山寺の墓の写真を掲載。
でも、これは昼に撮ったもの。イメージしにくいかもしれないので、白黒にしてみた。
ここで夜に撮影すると思って、以下のシナリオを読んでほしい。
映画「ストロベリーフィールズ」脚本
(12)墓場前/夜 高山寺墓場
ほんのりと、霧が立ちこめる墓場に立つ夏美。
夏美(佐津川愛美)「(みんなで撮ったポラの記念写真を握り)・・
マキーーー、美香あ———(泣きながら顔を上げる)・・・・」
そこにボーッと現われるマキ、美香(東亜優)、
理沙(芳賀優里亜)。
自分たちがどこにいるのか? 分からない様子。
夏美「・・・・・マキ?」
マキ(谷村美月)「・・・・・・夏美?」
夏美「マキ。生きていたの?(泣きそう)美香も、理沙も!」
鉄男(波岡一喜)、慰問客たちを送って通りかかる。
夏美「鉄男さん! マキが!!!」
鉄男と慰問客たち、夏美の側で立ち止まる。
(つづく)
場所をイメージできるように、ロケ地である高山寺の墓の写真を掲載。
でも、これは昼に撮ったもの。イメージしにくいかもしれないので、白黒にしてみた。
ここで夜に撮影すると思って、以下のシナリオを読んでほしい。
映画「ストロベリーフィールズ」脚本
(12)墓場前/夜 高山寺墓場
ほんのりと、霧が立ちこめる墓場に立つ夏美。
夏美(佐津川愛美)「(みんなで撮ったポラの記念写真を握り)・・
マキーーー、美香あ———(泣きながら顔を上げる)・・・・」
そこにボーッと現われるマキ、美香(東亜優)、
理沙(芳賀優里亜)。
自分たちがどこにいるのか? 分からない様子。
夏美「・・・・・マキ?」
マキ(谷村美月)「・・・・・・夏美?」
夏美「マキ。生きていたの?(泣きそう)美香も、理沙も!」
鉄男(波岡一喜)、慰問客たちを送って通りかかる。
夏美「鉄男さん! マキが!!!」
鉄男と慰問客たち、夏美の側で立ち止まる。
(つづく)
シーン(8)〜(9) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
以下、本日、午後から撮影する部分。シナリオで紹介する。
映画「ストロベリーフィールズ」シナリオ
(8)車・内/天神崎 午前中
運転は古本。
夏美が助手席から振り返り、後ろの三人を撮影。
美香、先のポラロイド写真をカメラに見せる。
マキ、歌う。
不機嫌なのが理沙。
(9)天神崎 午前中
前方から車が来ているとは知らず、
古本の車はカーブを曲がって行く。
見えなくなる車。
キーーーーという急ブレーキ音。そして轟音。
黒い煙が流れて来る。それを見つめる黒い影。
死神「・・・(事故を見つめている)・・・・・・・・」
(つづく)
映画「ストロベリーフィールズ」シナリオ
(8)車・内/天神崎 午前中
運転は古本。
夏美が助手席から振り返り、後ろの三人を撮影。
美香、先のポラロイド写真をカメラに見せる。
マキ、歌う。
不機嫌なのが理沙。
(9)天神崎 午前中
前方から車が来ているとは知らず、
古本の車はカーブを曲がって行く。
見えなくなる車。
キーーーーという急ブレーキ音。そして轟音。
黒い煙が流れて来る。それを見つめる黒い影。
死神「・・・(事故を見つめている)・・・・・・・・」
(つづく)
シナリオ/シーン7(下)2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
河原上に用務員・古本の車が入ってくる。
古本「すんませんなあーーーーお待たせしました・・」
京子先生「じゃあーみんな! 古本さんの車に乗って!」
夏美「鉄男さんたちは?」
鉄男「あとからバスで行く!」
夏美「・・・?」
土手の上に立つ奇妙な大男。
夏美「あの人?」
鉄男「えっ? 誰もおらへんで!」
子分たち「?????(全員で首を傾げる)」
マキ「鉄男——行って来るぞ!」
鉄男「おーマキの優勝を願って万歳! バンザーーイ!」
子分たち「バンザーーーーイ!」
夏美「・・・・・・?(土手を上がる)」
(つづく)
シナリオ/シーン7(上) 20025/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
(7)排水口のある河原・朝/会津川
マキ「(カメラに向い)絶対に優勝! 気合いで行きます!」
美香「目標は何ですか?(しゃもじを向けインタビュー)」
マキ「一分以内に相手をKOします!」
夏美「(8ミリカメラをまわす)」
鉄男「夏美も友達ふえたなあ?」
夏美「(笑顔)」
鉄男「よし、みんなで記念写真撮ろか?」
鉄男の後ろに学生時代の子分たち。今も彼を
慕い、付いて回る若い連中。
子分たち「押忍!(一人がポラロイドカメラを渡す)」
マキ「鉄男が写真撮れるのか?」
鉄男「アホ。俺は仏の使いやぞ。何でも出来るんじゃ!」
美香「理沙も入りなさいよ!」
理沙「・・・(離れていたが、渋々、フレームに入る)」
夏美「(いじめっ子の理沙が愁傷で微笑んでしまう)」
鉄男「ほんならいくでー!マキの優勝を願って、はい、チーズ!
(シャッターを切る。ぎこちない四人の静止画。)よっしゃ。
みんなの分。一枚づつ撮ろか?」
笑顔の夏美。ポーズつけるマキ。白ける理沙。
夏美「(ニコニコ)(カシャ、カシャと、シャッター音)」
(つづく)
さて、本日撮影分のシナリオ 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
前回までが、これまでに撮影した部分。
シナリオから紹介した。
さて、このあとが本日撮影分である。
いくつかのシーンを撮影するが、とりあえず一番手の排水口の場面。
シナリオから紹介する。
(つづく)
シナリオから紹介した。
さて、このあとが本日撮影分である。
いくつかのシーンを撮影するが、とりあえず一番手の排水口の場面。
シナリオから紹介する。
(つづく)
ここまでの物語。シナリオで説明(3) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
(シナリオ)
マキや男子生徒たちも仕方なしに、席に戻る。
美香「礼! 着席!」
京子先生「えーーー今、県から連絡があって、マキがインターハ
イ柔道の部に出場が決定になりました」
マキ「(嬉しい!!)」
夏美「!!!!!(周りをみると、静まり返る教室)」
京子先生「詳しくは学年主任の長塚先生から・・」
長塚先生「えーーこれは、我が校にとって非常に名誉なことであ
り、開校以来の快挙です。で、先日、職員会議で決まったよ
うに各クラスから、最低三名ずつ応援に行ってもらいます。
このクラスは、出場する本人・・えーーと?」
京子先生「・・マキです」
長塚先生「・・そのマキ君がいることだし、多くの生徒に参加し
てもらいたいです」
静まり返る教室。困る京子先生。
ラン「先生。試合は夏休みですよね? 夏期講習があります」
長塚先生「・・・・・・」
理沙「・・・(そうだよ。行ける訳ないだろう?という顔)」
取り巻きたち「(ニタニタ)」
夏美「・・・(マキが可愛そう)・・・・・・」
マキ「(教科書を見る。『誰も応援には行かない!』の文字)」
鮭山先生「困ったもんだな・・・」
長塚先生「(京子先生に)他のクラスへの示しが付きませんね?」
京子先生「・・・誰かいないの? クラスメートでしょう?」
美香「・・・(振り返ってマキを見てから)・・先生!」
京子先生「・・・・美香・・何?」
美香「私、マキの応援に行きます!」
マキ「(えっ? という顔)」
美香「学級委員だから・・・みんなを代表して行きます」
京子先生「助かるわー」
理沙「(また、優等生ぶって・・と嫌な顔)」
スー「(呆れ顔)」
夏美「はい!!!!!(と元気よく立ち上がる)」
理沙「(あんたまで何!という顔で立ちあがる)」
京子先生「夏美と理沙も行ってくれるの?」
夏美「はい。行きます!」
理沙「私は・・」
京子先生「よかった・・じゃあ、三人に拍手!」
クラスメートたち、パラパラと拍手。
夏美「(振り返りマキを見て微笑む)」
マキ「(素直になれない)」
美香「・・・・」
夏美「・・・(二人を見て笑顔)・・・」
(つづく)
マキや男子生徒たちも仕方なしに、席に戻る。
美香「礼! 着席!」
京子先生「えーーー今、県から連絡があって、マキがインターハ
イ柔道の部に出場が決定になりました」
マキ「(嬉しい!!)」
夏美「!!!!!(周りをみると、静まり返る教室)」
京子先生「詳しくは学年主任の長塚先生から・・」
長塚先生「えーーこれは、我が校にとって非常に名誉なことであ
り、開校以来の快挙です。で、先日、職員会議で決まったよ
うに各クラスから、最低三名ずつ応援に行ってもらいます。
このクラスは、出場する本人・・えーーと?」
京子先生「・・マキです」
長塚先生「・・そのマキ君がいることだし、多くの生徒に参加し
てもらいたいです」
静まり返る教室。困る京子先生。
ラン「先生。試合は夏休みですよね? 夏期講習があります」
長塚先生「・・・・・・」
理沙「・・・(そうだよ。行ける訳ないだろう?という顔)」
取り巻きたち「(ニタニタ)」
夏美「・・・(マキが可愛そう)・・・・・・」
マキ「(教科書を見る。『誰も応援には行かない!』の文字)」
鮭山先生「困ったもんだな・・・」
長塚先生「(京子先生に)他のクラスへの示しが付きませんね?」
京子先生「・・・誰かいないの? クラスメートでしょう?」
美香「・・・(振り返ってマキを見てから)・・先生!」
京子先生「・・・・美香・・何?」
美香「私、マキの応援に行きます!」
マキ「(えっ? という顔)」
美香「学級委員だから・・・みんなを代表して行きます」
京子先生「助かるわー」
理沙「(また、優等生ぶって・・と嫌な顔)」
スー「(呆れ顔)」
夏美「はい!!!!!(と元気よく立ち上がる)」
理沙「(あんたまで何!という顔で立ちあがる)」
京子先生「夏美と理沙も行ってくれるの?」
夏美「はい。行きます!」
理沙「私は・・」
京子先生「よかった・・じゃあ、三人に拍手!」
クラスメートたち、パラパラと拍手。
夏美「(振り返りマキを見て微笑む)」
マキ「(素直になれない)」
美香「・・・・」
夏美「・・・(二人を見て笑顔)・・・」
(つづく)
ここまでの物語。シナリオで説明(2) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
(3)クラス・内
楽しげに雑談する生徒たち。夏美は一人。机の中から教
科書とノートを取り出す。
理沙「(振り向く)」
理沙の取り巻きも、振り返って夏美の教科書にマジ
ックで落書きする。指示しているのは明らかに理沙。
取り巻き・ラン、スー、ミキ、ミイ、ケイ「(微笑む)」
夏美「あっ・・・(何も言えない)」
理沙「(嘲笑)」
夏美「(隣の席の生徒に助けを求める視線)」
でも、その生徒は目を逸らせて教科書を見る。そのとき、怒号、
大きな物音。
夏美、振り返ると、マキが男子生徒相手に暴れている。
男子生徒「俺じゃないよ!(と、怯え気味)」
マキ「だったら、誰だよ!(教科書にマジックでイタズラ描き。『大
会には出られない!』)」
男子たち、抵抗できない。生徒たち集まり、まわりで囃し立てる。
美香「(勉強していたが立ち上がり、止めに行く)」
理沙「(手にはマジックペン。夏美に微笑むと、『フロイトの心理
学入門』を読み始める)・・・」
夏美「(理沙がやったことを理解。でも、何も云えない)」
美香「マキ、やめなさいよ!」
美香がマキを止めていると、扉が開いて、担任教師の京子。学
年主任・長塚。そして腰巾着の鮭山先生が教室に入って来る。
美香「起立!」
(つづく)
ここまでの物語。シナリオで説明(1) 2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
(物語に沿って、すでに撮影した部分をシナリオで紹介)
(1)街の風景(朝)
青い空。白い入道雲。古い神社。狭い路地。木造
の家。昔見たような懐かしい街並み。
大人になった夏美のモノローグ「ここが私の生まれた街。この町で
過ごした十七年間は今も忘れられない・・・。この川は小学生
のとき、よく泳ぎにきた・・」
辻の餅、田辺運送、ひまわり。高山寺。
古いお寺。庭をはく、修行僧・鉄男。
M「この町にはたくさんお寺がある。ちなみにここは鉄男さんが修
行していたお寺。そして天神崎。ここから見る夕陽は最高だった。
辛いときも悲しいときも、そんな風景が私を励ましてくれた。
それから好きな物はイチゴ。イチゴを食べて夕陽を見れば元
気になれた。みんなそんなイチゴが好きだった・・・」
屋敷町から江川。高校生たち登校して行く。
(2)公立T陽高校・午前中
木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒
たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭
和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
は誰もいなかった・・」
生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
入道雲を8ミリカメラで撮影する。
(つづく)
(1)街の風景(朝)
青い空。白い入道雲。古い神社。狭い路地。木造
の家。昔見たような懐かしい街並み。
大人になった夏美のモノローグ「ここが私の生まれた街。この町で
過ごした十七年間は今も忘れられない・・・。この川は小学生
のとき、よく泳ぎにきた・・」
辻の餅、田辺運送、ひまわり。高山寺。
古いお寺。庭をはく、修行僧・鉄男。
M「この町にはたくさんお寺がある。ちなみにここは鉄男さんが修
行していたお寺。そして天神崎。ここから見る夕陽は最高だった。
辛いときも悲しいときも、そんな風景が私を励ましてくれた。
それから好きな物はイチゴ。イチゴを食べて夕陽を見れば元
気になれた。みんなそんなイチゴが好きだった・・・」
屋敷町から江川。高校生たち登校して行く。
(2)公立T陽高校・午前中
木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒
たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭
和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
は誰もいなかった・・」
生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
入道雲を8ミリカメラで撮影する。
(つづく)
タグ:ストロベリーフィールズ
これまでに撮影した分。2005/9/19 [*シナリオ紹介⑨]
いよいよ、撮影3日目。
いつものようにまず、本日撮影するシーンをシナリオから紹介。
でも、ここまでの展開を忘れた人も多いかも?
また、最近ブログを読み始めた方もいるだろう。
以前の掲載分を探せば読めるが、量が膨大なものになりつつある。
探すのも大変。
そこで一気に、ストーリー順にこれまで撮影した場面のシナリオを掲載する。
そのあとの場面、本日の撮影分となる。
(つづく)